oneapi::mkl::sparse::optimize_gemv

行列構造を解析して、oneapi::mkl::sparse::gemv 内部を最適化します。

説明

注

スローされる例外の詳細は、エラー処理を参照してください。

oneapi::mkl::sparse::optimize_gemv ルーチンは、行列構造を解析して最適化します。最適化されたデータは行列ハンドルに保存されます。

API

構文

USM および SYCL* バッファーを使用:

namespace oneapi::mkl::sparse { 
    sycl::event optimize_gemv ( 
        sycl::queue &queue, 
        oneapi::mkl::transpose opA, 
        oneapi::mkl::sparse::matrix_handle_t A, 
        const std::vector<sycl::event> &dependencies = {}); 
}

インクルード・ファイル

• oneapi/mkl/spblas.hpp

入力パラメーター

queue

SYCL* カーネルの実行に使用される SYCL* コマンドキューを指定します。

opA

入力行列に対する演算 op() を指定します。

oneapi::mkl::transpose::nontrans	非転置、 op(A) = A。
oneapi::mkl::transpose::trans	転置、op(A) = AT。
oneapi::mkl::transpose::conjtrans	共役転置、op(A) = AH。

A

スパース行列およびその他の内部データを含むオブジェクトへのハンドル。oneapi::mkl::sparse::set_<sparse_matrix_type>_data ルーチンの 1 つを使用して作成されます。

注

<sparse_matrix_type> でサポートされているケースは、CPU と GPU デバイスの両方で csr と coo です。

dependencies

oneapi::mkl::sparse::optimize_gemv ルーチンが依存するイベントのリストを含む、std::vector<sycl::event> & タイプのベクトル。

戻り値

sycl::event

optimize_gemv ルーチンの完了を待機したり、依存関係として追加できる SYCL* イベント。

sycl::event ev_opt = sparse::optimize_gemv(queue, opA, A);                // USM の場合の使用が許可されます 
sycl::event ev_opt = sparse::optimize_gemv(queue, opA, A, {});            // USM の場合の使用が許可されます 
sycl::event ev_opt = sparse::optimize_gemv(queue, opA, A, dependencies);  // USM の場合の使用が許可されます 
sparse::optimize_gemv(queue, opA, A);                                     // OK -- sycl::buffer の場合に推奨される用法 
static_cast<void>(sparse::optimize_gemv(queue, opA, A));                  // OK -- sycl::buffer の場合に推奨される用法 - イベントを使用していないことを明示的に伝える 
sparse::optimize_gemv(queue, opA, A, {});                                 // sycl::buffer には推奨されませんが、サポートされています 
sparse::optimize_gemv(queue, opA, A, dependencies);                       // sycl::buffer には推奨されませんが、サポートされています 
sycl::event ev_opt = sparse::optimize_gemv(queue, opA, A);                // sycl::buffer でも使用できますが、ほとんどの sycl::buffer oneMKL API では依存関係を渡すことができません