engine_descriptor

SYCL* カーネル間でエンジンの状態を初期化して保存するため、sycl::buffer の抽象化を提供するホスト側ヘルパー。

説明

engine_descriptor は、SYCL* カーネル間でエンジンの状態を初期化して保存する sycl::buffer の抽象化を提供します。

注

エンジン記述子のコンストラクターは、指定されたキューに parallel_for タスクを送信して、エンジンの状態を初期化します: 各エンジンは、スカラーオフセットの場合、Engine {seed, id * offset} として初期化されます。ここで、id は 0 から range.size() までの値です。

API

構文

namespace oneapi::mkl::rng::device { 
  template<Engine> 
  class engine_descriptor { 
  public: 
    engine_descriptor(sycl::queue& queue, sycl::range<1> range, std::uint64_t seed, std::uint64_t offset); 
    template<typename InitEngineFunc> 
    engine_descriptor(sycl::queue& queue, sycl::range<1> range, InitEngineFunc func); 
    engine_accessor<Engine> get_access(sycl::handler& cgh); 
  }; 
}

インクルード・ファイル

• oneapi/mkl/rng/device.hpp

テンプレート・パラメーター

タイプ	説明
Engine	エンジン記述子によって状態が保持されるエンジンを指定します。

コンストラクターの入力パラメーター

名前	タイプ	説明
queue	sycl::queue&	sycl::queue オブジェクト。タスクはこのキューに送信され、関連付けられているデバイスにエンジンの状態を直接取​​り込みます。
range	sycl::range<1>	この en_descriptor オブジェクトによって保持されるエンジンの数を指定します。
seed	std::uint64_t std::initializer_list<std::uint64_t>	エンジン状態の初期条件。
offset	std::uint64_t std::initializer_list<std::uint64_t>	スキップされた要素の数の initializer_list オフセットは、num_to_skip [0]+ num_to_skip [1]*264 + num_to_skip [2]* 2128 + … + num_to_skip [n-1]*264 *(n-1) として計算されます。
func	InitEngineFunc	エンジンを初期化するる関数。この関数は、sycl::item<1> を引数として受け取り、Engine タイプのオブジェクトを返す必要があります。