multinomial

多項分布の乱数を生成します。

説明

multinomial クラス・オブジェクトは、generate 関数で使用され、ntrial 回の独立試行と k 個の可能な相互に排他的な結果、および対応する確率 \(p_i\) を持つ多項式分布の乱数を提供します。ここで、\(p_i \in R; 0 \leq p_i \leq 1; m, n \in N\) です。

確率分布は次のように表されます。

\[P (X_1 = x_1, \ldots, X_k = x_k) = \frac {m!} {\prod_{i=1}^k x_i!} \prod_{i=1}^k {p_i}^{x_i}, 0 \leq x_i \leq m, \sum_{i=1}^k x_i = m\]

製品および性能に関する情報
性能は、使用状況、構成、、およびその他の要因によって異なります。詳細は、https://www.intel.com/PerformanceIndex (英語) を参照してください。改訂 #20201201

API

構文

namespace oneapi::mkl::rng { 
  template<typename IntType = std::int32_t, 
           typename Method = multinomial_method::by_default> 
  class multinomial { 
  public: 
    using method_type = Method; 
    using result_type = IntType; 

    explicit multinomial(double ntrial, std::vector<double> p); // oneMKL 2023.0 以降は非推奨 
    explicit multinomial(double ntrial, sycl::span<double> p); 
    explicit multinomial(const param_type& pt); 

    std::int32_t ntrial() const; 
    std::vector<double> p() const; 
    param_type param() const; 
    void param(const param_type& pt); 
  }; 
}

サポートされるデバイス: CPU および GPU

注

この分布は、条件 \((k \geq ntrial * 16 \land ntrial \leq 16)\) に従う入力パラメーター (GPU 上) のみをサポートします。ここで、k は確率ベクトルの長さです。

インクルード・ファイル

• oneapi/mkl/rng.hpp

テンプレート・パラメーター

typename IntType = std::int32_t	生成された値のタイプ。固有の値は次のとおりです: std::int32_t std::uint32_t
typename Method = oneapi::mkl::rng::multinomial_method:: by_default	生成メソッド。固有の値は次のとおりです: oneapi::mkl::rng::multinomial_method::poisson_icdf_based 配布テンプレート・パラメーター・メソッドのメソッドの説明を参照してください。

入力パラメーター

名前	タイプ	説明
ntrial	std::int32_t	独立した試行の数 m。
p	sycl::span<double>	起こりうる結果の確率ベクトル (長さは k)。

注

• explicit multinomial(double ntrial, std::vector<double> p); は非推奨であり、次のリリースのいずれかで削除される予定です。代わりに explicit multinomial(double ntrial, sycl::span<double> p); を使用してください。

• ユーザーメモリー上に構築された sycl::span をコンストラクターに渡す場合、ユーザーは sycl::span の下のメモリーを自身で管理する必要があります。データが処理されている間は、メモリーを破棄してはなりません。