trtrs (USM バージョン)#

複数の右辺を持つ三角係数行列の線形方程式系を解きます。このルーチンは、oneapi::mkl::lapack 名前空間に属します。

説明 #

このルーチンは、三角行列 A と、B に複数の右辺が格納されている次の線形方程式の連立 X を解きます。

A*X = B	`transa` =`transpose::nontrans` の場合、
`AT*X = B`	`transa` =`transpose::trans` の場合、
A^H`*X` = B	`transa` =`transpose::conjtrans` の場合 (複素行列のみ)。

API #

構文#

namespace oneapi::mkl::lapack { 
  sycl::event trtrs(sycl::queue &queue, 
  mkl::uplo uplo, 
  mkl::transpose trans, 
  mkl::diag diag, 
  int64_t n, 
  int64_t nrhs, 
  const T *a, 
  int64_t lda, 
  T *b, 
  int64_t ldb, 
  T *scratchpad, 
  int64_t scratchpad_size, 
  const std::vector<sycl::event> &events = {}) 
}

trtrs (USM バージョン) は、次の精度とデバイスをサポートします。

T	デバイスサポート
`float`	CPU および GPU
`double`	CPU および GPU
`std::complex<float>`	CPU および GPU
`std::complex<double>`	CPU および GPU

入力パラメーター#

queue

計算が実行されるデバイスキュー。

uplo

A が上三角か下三角であるかを示します。

uplo = uplo::upper の場合、A は上三角です。

uplo = uplo::lower の場合、A は下三角です。

trans

transa=transpose::nontrans の場合、X について A*X = B が解かれます。

transa=transpose::trans の場合、X について A^T*X = B が解かれます。

transa=transpose::conjtrans の場合、X について A^H*X = B が解かれます。

diag

diag = diag::nonunit の場合、A は単位三角行列ではありません。

diag = diag::unit の場合、A は単位三角です。つまり、A の対角要素は 1 であると見なされ、配列 a では参照されません。

n

A の順序、B の行数、n ≥ 0 。

nrhs

右辺の数 ; nrhs`` ≥ 0``。

a

行列 A を含む配列。

a の 2 番目の次元は max(1,n) 以上でなければなりません。

lda

a の先頭次元 ;lda ≥ max(1, n)。

b

連立方程式の右辺の列を持つ行列 B を格納する配列。

b の 2 番目の次元は max(1,nrhs) 以上です。

ldb

b の先頭次元; lda`` ≥ max(1, n)``。

scratchpad

ルーチンが中間結果を保存するスクラッチパッド・メモリーへのポインター。

scratchpad_size

T タイプの浮動小数点要素の数であるスクラッチパッド・メモリーのサイズ。サイズは、trtrs_scratchpad_size 関数が返す値以下であってはなりません。

events

計算を開始する前に待機するイベントのリスト。デフォルトでは空のリストになります。

出力パラメーター#

b: 解行列 X によって上書きされます。

例外#

例外	説明
`mkl::lapack::exception`	この例外は、計算中に問題が発生した場合にスローされます。例外オブジェクトの info() メソッドを使用して、問題の情報コードを取得できます。 `info = -i` の場合、`i` 番目のパラメーターの値が不正です。 `info` がスクラッチパッドのサイズとして渡された値と等しく、detail() がゼロ以外を返す場合、渡されたスクラッチパッドのサイズが十分ではなく、必要なサイズは例外オブジェクトの detail() メソッドによって返される値以上である必要があります。

例外

説明

mkl::lapack::exception

この例外は、計算中に問題が発生した場合にスローされます。例外オブジェクトの info() メソッドを使用して、問題の情報コードを取得できます。

info = -i の場合、i 番目のパラメーターの値が不正です。

info がスクラッチパッドのサイズとして渡された値と等しく、detail() がゼロ以外を返す場合、渡されたスクラッチパッドのサイズが十分ではなく、必要なサイズは例外オブジェクトの detail() メソッドによって返される値以上である必要があります。

戻り値#

計算が完了したことを確認するために待機する出力イベント。

trtrs (USM バージョン)

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