入力データの破棄を許可#
このページでは、アウトオブプレース操作用に構成された descriptor オブジェクトが計算関数で使用されるときに入力データを上書きできるようにする (または禁止する) 方法について説明します。非ネイティブの場合、以下で説明する関連するすべてのタイプと列挙は oneapi::mkl::dft 名前空間に属し、oneapi/mkl/dft.hpp (インクルード・ファイル) で宣言されます。簡潔にするため、先頭に付加された名前空間指定子 oneapi::mkl::dft は以下では省略されています。
説明
descriptor オブジェクトの構成パラメーター config_param::DESTROY_INPUT に関連付けられた構成値は、アウトオブプレース操作の計算関数に提供された入力データを上書きできるかどうかを決定します。設定可能な値は、config_value::ALLOW と config_value::AVOID のみです。
デフォルトでは、descriptor オブジェクトは、アウトオブプレース操作用に構成されている場合に入力データが上書きされないように構成されています。オブジェクトが入力データを上書きできるようにすると、状況によっては、
必要なワークスペースのサイズが大幅に削減されることがあります;
これによりパフォーマンスが向上します。
特に、入力データの上書きを許可すると、多次元、アウトオブプレース、実数、後方 DFT に関係する可能性があります。
注
定義により、構成パラメーター config_param::DESTROY_INPUT に関連付けられた構成値は、アウトオブプレース操作用に構成された descriptor オブジェクトにのみ関連します。インプレース操作用に構成された descriptor オブジェクトでは無視されます。