load_state#

指定されたメモリーバッファーまたはファイルから乱数エンジンの状態を読み込み、新しいエンジン・オブジェクトを作成します。

説明 #

load_state 関数を使用すると、メモリーバッファーまたはファイルに書き込まれた別のエンジンのバイナリー状態から新しい乱数エンジン・オブジェクトを作成できます。新しいエンジンには異なる sycl::queue オブジェクトを使用できます。

API #

構文#

メモリー・インターフェイスからロード

namespace oneapi::mkl::rng { 
  template<typename Engine> 
  Engine load_state (const sycl::queue& queue, 
                     const std::uint8_t* mem); 
}

ファイル・インターフェイスからロード

namespace oneapi::mkl::rng { 
  template<typename Engine> 
  Engine load_state (const sycl::queue& queue, 
                     const std::string& filename); // 2024.1 リリース以降は非推奨 
}

> 注: ファイルからロード機能は非推奨です。代わりにメモリーからロード機能を使用してください。

インクルード・ファイル#

oneapi/mkl/rng.hpp

入力パラメーター#

メモリー・インターフェイスからロード

名前	タイプ	説明
queue	`const sycl::queue& queue`	新しく作成されたエンジンに使用される `sycl::queue` オブジェクト。
mem	`const std::uint8_t*`	エンジンの状態が保存されるメモリー。

ファイル・インターフェイスからロード

名前	タイプ	説明
queue	`const sycl::queue& queue`	新しく作成されたエンジンに使用される `sycl::queue` オブジェクト。
filename	`const std::string&`	エンジンの状態込まれるファイル名。

出力パラメーター#

タイプ	説明
Engine	指定された `sycl::queue`とロードされたエンジンの状態から作成される新しい乱数エンジン・オブジェクト。

次のコードは、エンジンの状態を: engine_state.dat ファイルに保存し、それを再度読み込む方法を示しています。

状態の保存/読み込み機能のコード#

  // GPU エンジンの作成 
  oneapi::mkl::rng::default_engine engine(gpu_queue); 
 
  // 保存に必要なメモリー容量を確認 
  auto mem_size = oneapi::mkl::rng::get_state_size(engine); 
 
  // メモリーバッファーの割り当て 
  std::uint8_t* mem_buf = new std::uint8_t[mem_size]; 
 
 // エンジンの状態をファイルに保存 
 oneapi::mkl::rng::save_state(engine, mem_buf); 
 
 // GPU エンジンから乱数を生成 
 oneapi::mkl::rng::generate(oneapi::mkl::rng::uniform{}, engine, n, r1); 
 
 // CPU キューの状態を読み込み 
 auto engine_2 = oneapi::mkl::rng::load_state<oneapi::mkl::rng::default_engine>(cpu_queue, mem_buf); 
 
 // CPU エンジンから乱数を生成 
 oneapi::mkl::rng::generate(oneapi::mkl::rng::uniform{}, engine_2, n, r2); 
 
 // メモリーバッファーのクリーンアップ 
 delete[] mem_buf;

load_state

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