oneapi::mkl::sparse::get_matmat_data

実行される sparse::matmat 操作を反映する oneapi::mkl::sparse::matmat_descr_t オブジェクト内の oneapi::mkl::sparse::matrix_view_descr および oneapi::mkl::transpose の値を照会します。 \(C = \text{op}(A) \cdot \text{op}(B)\).

説明

oneapi::mkl::sparse::get_matmat_data ルーチンを使用すると、ユーザーは、sparse::matmat ルーチンで使用される oneapi::mkl::sparse::matmat_descr_t オブジェクト内のスパース行列 - スパース行列演算に設定された列挙値を照会できます。

列挙のクラス oneapi::mkl::sparse::matrix_view_descr は、oneapi/mkl/spblas.hppヘッダーファイルで定義されています。

namespace oneapi::mkl::sparse { 
    enum class matrix_view_descr : std::int32_t { 
        general 
    }; 
}

general ビューでは、行列の下部、対角部分、上部のすべてのデータが sparse::matrix_handle_t オブジェクトに入力されていると想定されます。matmat 記述子の一般的な使用モデルは次のとおりです:

using namespace oneapi::mkl; 
sparse::matmat_descr_t descr = NULL; 
sparse::init_matmat_descr(descr); 
// 誰かが matmat descr を設定 

// descr に何があるかを照会 
sparse::matrix_view_descr viewA, viewB, viewC; 
transpose opA, opB; 
sparse::get_matmat_data(descr, viewA, opA, viewV, opB, viewC); 

sparse::release_matmat_descr(descr);

API

構文

namespace oneapi::mkl::sparse { 
    void get_matmat_descr ( 
        sparse::matmat_descr_t descr, 
        sparse::matrix_view_descr &viewA, 
        transpose &opA, 
        sparse::matrix_view_descr &viewB, 
        transpose &opB, 
        sparse::matrix_view_descr &viewC); 
}

インクルード・ファイル

• oneapi/mkl/spblas.hpp

入力パラメーター

descr

sparse::matmat_descr_t オブジェクトは、sparse::matmat ルーチンによって実行されるスパース行列 - スパース行列演算を定義するために使用されます。

出力パラメーター

viewA、viewB、viewC

sparse::matrix_view_descr 列挙値は、\(A\)、\(B\) および \(C\) 行列の表現方法を記述します。現在は一般タイプのみがサポートされています。

opA, opB

入力行列に対する演算 op() を指定します。

oneapi::mkl::transpose::nontrans	非転置、\(\text{op}(A) = A\)。
oneapi::mkl::transpose::trans	転置、\(\text{op}(A) = A^{T}\)。
oneapi::mkl::transpose::conjtrans	共役転置、\(\text{op}(A) = A^{H}\)。

注

現在、サポートされている操作は oneapi::mkl::transpose::nontrans のみです。