ormtr

ormtr#

sytrd によって決定された実直交行列 Q を実行列に乗算します。このルーチンは、oneapi::mkl::lapack 名前空間に属します。

説明#

QT、ここで Q は、実対称行列 A を三角形式に縮小するときに sytrd によって形成される直交行列 Q です: A = Q*T*QT。sytrd の呼び出し後にこのルーチンを使用します。

パラメーター left_right と trans に応じて、ルーチンは行列積 Q*C、QT*C、C*Q、または C*QT (結果を C に上書き) のいずれかを形成できます。

このルーチンは実行列 C を Q で乗算します。

API#

構文#

namespace oneapi::mkl::lapack { 
  void ormtr(sycl::queue &queue, 
  mkl::side side, 
  mkl::uplo uplo, 
  mkl::transpose trans, 
  int64_t m, 
  int64_t n, 
  sycl::buffer<T> &a, 
  int64_t lda, 
  sycl::buffer<T> &tau, 
  sycl::buffer<T> &c, 
  int64_t ldc, 
  sycl::buffer<T> &scratchpad, 
  int64_t scratchpad_size) 
}

ormtr は次の精度とデバイスをサポートしています。

T

デバイスサポート

float

CPU

double

CPU

入力パラメーター#

以下の説明では、r は Q の次数を表します。

r = m

left_right = side::left の場合:

r = n

left_right = side::right の場合:
queue

計算が実行されるデバイスキュー。

side

side::left または side::right のいずれかである必要があります。

side = side::left の場合、Q または QT が左から C に適用されます。

side = side::right の場合、Q または QT が右から C に適用されます。

uplo

uplo::upper または uplo::lower のいずれかである必要があります。sytrd と同じ uplo を使用します。

trans

transpose::nontrans または transpose::trans のいずれかである必要があります。

trans = transpose::nontrans の場合、ルーチンは C に Q を乗算します。

trans = transpose::trans の場合、ルーチンは C に QT を乗算しますT。

m

行列 C の行数 (m ≥ 0)。

n

行列 C の列数 (n ≥ 0)。

a

sytrd が返す配列を保持するバッファー。

lda

a の先頭次元 (lda ≥ max(1, r))。

tau

Sytrd が返す tau を保持するバッファー。tau の次元は max(1, r-1) 以上でなければなりません。

c

行列 C を保持するバッファー。c の 2 番目の次元は max(1, n) 以上でなければなりません。

ldc

c の先頭次元 (ldc ≥ max(1, m))。

scratchpad

ルーチンが中間結果を維持するスクラッチパッド・メモリーを保持するバッファー。

scratchpad_size

T タイプの浮動小数点要素の数であるスクラッチパッド・メモリーのサイズ。サイズは、ormtr_scratchpad_size 関数が返す値以下であってはなりません。

出力パラメーター#

c

積 Q*C、QT*C、C*Q、または C*QT (side および trans で指定) によって上書きされます。

例外#

例外

説明

mkl::lapack::exception

この例外は、計算中に問題が発生した場合にスローされます。例外オブジェクトの info() メソッドを使用して、問題の情報コードを取得できます。

info = -i の場合、i 番目のパラメーターの値が不正です。

info がスクラッチパッドのサイズとして渡された値と等しく、detail() がゼロ以外を返す場合、渡されたスクラッチパッドのサイズが十分ではなく、必要なサイズは例外オブジェクトの detail() メソッドによって返される値以上である必要があります。