インテル® ソフトウェア開発ツール最新情報

インテル® oneAPI

この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「Intel® Software News Updates」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


2025年

インテル® ソフトウェア開発ツールのバージョン 2025.2 リリース

2025年6月30日 | インテル® ソフトウェア開発ツール | AI フレームワークとツール (英語)

AI、グラフィックス、アクセラレーテッド・コンピューティング向けに最適化されたパフォーマンスと生産性

より高速な AI 推論、リアルタイム・レンダリング、HPC サポート拡張を提供する、インテル® ソフトウェア開発ツールのバージョン 2025.2 がリリースされました。

oneAPI を基盤とするこれらのツールは、最新の P-cores 搭載インテル® Xeon® 6 プロセッサー、インテル® Xeon® 6 SoC、インテル® Core™ Ultra プロセッサーなどのインテル® Xeon® 6 プロセッサー上で、データセンターから PC に至るまで、AI パフォーマンスを最適化します。

Vulkan および DirectX 12 API との SYCL 相互運用性が向上したことで、ゲーム開発者やグラフィックス開発者は、より幅広い画像フォーマットでリアルタイム処理と表示を実現できます。新しい言語サポート機能により、科学研究やデータ集約型アプリケーションの開発が加速されます。


詳細情報とダウンロード: AI フレームワークとツール (英語) | oneAPI の概要


AI パフォーマンスと生産性の向上

レンダリングとデータ可視化のためのリアルタイム画像処理

幅広い言語サポートとコンパイラー強化によるアクセラレーテッド・コンピューティング

  • インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーの OpenMP 6.0 新機能により、科学技術計算やデータ集約型アプリケーションにおける GPU オフロードのパフォーマンスと柔軟性が最適化されます。
  • インテル® Fortran コンパイラーの Fortran 2023 新機能により、並列コンピューティングと複雑なデータ構造の効率が向上します。
  • インテル® DPC++ 互換性ツールにより、一般的な AI およびアクセラレーテッド・コンピューティング・アプリケーションで使用される 350 以上の API が自動移行されるため、CUDA コードを SYCL に簡単に移行できます。
  • ハイブリッド HPC アプリケーション開発者とエンドユーザーは、インテル® MPI ライブラリーの MPI 4.1 サポートと新たに拡張されたマルチスレッド機能により、互換性とアプリケーション・パフォーマンスが向上します。

インテル® ソフトウェア開発ツールの最新機能、標準規格への対応、プレビュー、パフォーマンス向上に関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
インテル® oneAPI ツールキット 2025.2 – 並列パフォーマンスを引き出そう

高性能並列処理のスーパーチャージ

インテル® oneAPI マス・カーネル・ライブラリー (インテル® oneMKL) は、高速フーリエ変換 (FFT) のクロスアーキテクチャー並列実行を新たなレベルに引き上げ、新しい SYCL DFT API を使用することで、複数の GPU を組み合わせた 2D および 3D 非バッチ FFT 処理を容易に実現します。

OpenMP 6.0 の新しいストライプループ変換構造と、nowait 節のオプションのブール引数により、インテル® コンパイラーで非同期または同期オフロードを条件付きで選択可能になり、オフロード処理を柔軟に制御できるようになりました。

インテル® MPI ライブラリーで以下の機能を利用できるようになりました。

  • I_MPI_OFI_PROVIDER リストを設定する新機能により、プロバイダー初期化の制御が強化されました。
  • 完全な MPI 4.1 機能に加え、継続的なアップデートにより、将来の安定性、移植性、および MPI 4.1 へのアップデートとの互換性を確保します。
  • 新たに拡張されたマルチスレッド機能により、集合操作全体にわたってリソース利用率とパフォーマンスが向上し、デバイス主導型 RMA の相互運用性とパフォーマンスが向上します。

これらすべてにより、CPU のみを使用するラップトップから、HPC および AI 向けのエクサスケール・スーパーコンピューターに至るまで、スケーラブルな並列処理が実現します。


今すぐダウンロード: AI ツールセレクター (英語) | インテル® oneAPI ツールキット


より高速な AI、リアルタイム・グラフィックス、よりスマートな HPC: インテル® ソフトウェア開発ツール 2025.1 リリース!

2025年03月26日 | インテル® ソフトウェア開発ツール | AI フレームワークとツール (英語)

インテルの最新世代の AI ツールとフレームワーク、およびインテル® oneAPI ツールキット 2025.1 がリリースされました。開発者が AI と HPC をより迅速かつ自信を持って作成できるように支援が強化されています。

ソフトウェア・プロジェクト全体でパフォーマンス、生産性、コード品質をターボチャージ

  • インテル® Xeon® 6 プロセッサー向けの最新の最適化 (英語)、インテル® oneAPI ディープ・ニューラル・ネットワーク・ライブラリー (インテル® oneDNN) を使用した AI 推論とトレーニングの高速化、インテル® Core™ Ultra プロセッサーでのディープラーニング推論パフォーマンスのプロファイルから、最新の貢献やインテル® プロセッサー上での PyTorch による FlexAttention サポートまで、最新リリースはすべてをカバーしています。

  • リアルタイム・グラフィックス、ビジュアル AI、レンダリング・パフォーマンスにおいて、Vulkan および Microsoft DirectX 12 との SYCL 相互運用性が強化されました。

  • サニタイザーと拡張されたコードカバレッジにより、CPU と GPU で実行される計算カーネルのコード品質を保証します。LLVM ベースのコンパイラー・テクノロジーにより、最新の C/C++、Fortran、SYCL、OpenMP をサポートしています。

  • 新しいインテル® SHMEM ライブラリーにより、大規模なデータセット計算向けのマルチノード分散構成で GPU による通信の効率を向上できます。

  • oneAPI をベースとしたこれらの広範な分野に対応したツール、ライブラリー、および一般的なフレームワークを組み合わせることで、プログラミングとワークロードのニーズを満たすことができます。

詳細情報とダウンロード

AI ソリューション:
AI フレームワークとツール (英語) | AI ツールセレクター (英語)

汎用計算ソリューション:
インテル® oneAPI の概要 | インテル® ソフトウェア開発ツール

データセンターから PC まで AI パフォーマンスを最適化

最新のインテルの CPU および GPU プラットフォームで PyTorch 2.6 (英語) およびその他の主要なディープラーニング・フレームワークを使用して大幅なパフォーマンス向上を実現します。

  • インテル® Core™ Ultra AI PC およびインテル® Arc™ ディスクリート・グラフィックス上で PyTorch モデルをファイン・チューニング、推論、開発したい開発者や研究者は、Windows、Linux、Windows Subsystem for Linux 2 向けのバイナリーリリースを使用して PyTorch を直接インストールできるようになりました。

  • TorchInductor CPP バックエンドを通じて X86 CPU の FlexAttention サポートが追加されました。これにより、CPU のパフォーマンスを最適化する既存の FlexAttention API に基づいて、現在の CPP テンプレートの機能が拡張され、幅広いアテンション・バリアント (LLM 推論に不可欠な PageAttention など) がサポートされます。

  • x86 CPU での Float16 サポートは、PyTorch 2.5 でプロトタイプ機能として初めて導入されました。現在、Eager モードと Torch.compile および Inductor モードの両方でさらに改良され、り広く採用されるようにベータ版がリリースされています。

ディープラーニング推論向けのインテル® oneDNN (英語) の最適化により最新のインテル® プロセッサーを活用できます。

  • インテル® アドバンスト・マトリクス・エクステンション (インテル® AMX) 命令セットを搭載したインテル® Xeon® プロセッサー・アーキテクチャーのパワーを活用し、インテル® oneDNN により強化された行列乗算と畳み込みのパフォーマンスを体験できます。

  • インテル® Arc™ グラフィックス上の AI アプリケーションのパフォーマンスが向上し、インテル® Core™ Ultra プロセッサー (シリーズ 2) とインテル® Arc™ B シリーズ・ディスクリート・グラフィックスの機能が最大限に活用されます。

  • 暗黙的なカジュアルマスクを使用して、ゲート付き多層パーセプトロン (ゲート付き MLP) と SDPA (Scaled Dot-Product Attention) の速度と効率の両方を向上させ、インテル® oneDNN Graph API を通じて int8 または int4 圧縮キーと値をサポートすることで、AI モデルをさらに最適化します。

インテル® VTune™ プロファイラーを使用して、AI PC のパフォーマンス・ボトルネックを解消し、分散型ディープラーニング・ワークロードを効率化します。

  • DirectML または WinML API を呼び出す AI ワークロードのパフォーマンス・ボトルネックを特定します。

  • 分散型ディープラーニングと Python ワークロードの解析を改良し、Python 3.12 で最も時間のかかるコード領域とクリティカルなコードパスを特定します。

C++ with SYCL を使用して、ゲーム、グラフィックス、デジタルコンテンツ向けのリアルタイム・ビジュアル AI エクスペリエンスを提供

  • インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーとインテル® DPC++ 互換性ツールは、Vulkan および DirectX12 との SYCL 相互運用性を強化します。

  • これにより、GPU からイメージ・テクスチャー・マップ・データを直接共有できるようになり、CPU と GPU 間の余分なイメージコピーが排除され、イメージ処理と高度なレンダリング・アプリケーションでシームレスなパフォーマンスが確保され、コンテンツ作成の生産性が向上します。

HPC とアクセラレーテッド・コンピューティングのパフォーマンス、生産性、コード品質を向上

インテル® コンパイラーは、コードの安定性、セキュリティー、生産性を向上します。

  • インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーインテル® Fortran コンパイラーは、CPU MemorySanitizer のサポートを GPU を含むデバイス側に拡張します。これにより、開発者は CPU とデバイスコードの両方で問題を簡単に検出してトラブルシューティングできるため、より信頼性が高く堅牢なアプリケーションを実現できます。

  • インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーは、ビルド時間を大幅に短縮するキャッシュ* をサポートしました。以前のコンパイルをキャッシュして再利用することで、反復処理が高速化し、ワークフローが効率化されます。ビルドに時間をかけずに、高品質のコードの作成に集中できます。

  • インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーのコード・カバレッジ・ツールには、C/C++、SYCL、OpenMP を使用するアプリケーション向けの GPU サポートと拡張 CPU カバレッジが追加されました。

  • インテル® Fortran コンパイラーは、スレッド間で作業を効率的に分散する WORKDISTRIBUTE 構造と、ループネスト内のループを並べ替える INTERCHANGE 構造を導入することで、OpenMP 6.0 標準のサポートを拡張し、並列パフォーマンスとコード最適化を向上させます。

  • Fortran 23 のサポートがさらに強化され、標準準拠によってコードの柔軟性が向上し、SYSTEM_CLOCK 組込み関数の整数引数の種類の一貫性が確保され、PUBLIC NAMELIST グループに PRIVATE 変数を含めることができるようになりました。

MPI と新しいインテル® SHMEM ライブラリー (英語) により GPU 開始通信の効率が向上します。

  • ポイントツーポイントのリモート・メモリー・アクセス (RMA) と OpenSHMEM 1.6 ストライド RMA 操作、アトミックメモリー操作 (AMO)、シグナリング、メモリー順序付け、チーム、コレクティブ、同期などの OpenSHMEM 1.5 準拠機能を使用して、マルチノード・アクセラレーター・デバイスとホストをターゲットにできます。

  • 対称ヒープ API を使用したインテル® SHMEM SYCL キュー順序付け RMA、SYCL ホスト USM アクセスにより、分散マルチノード SYCL デバイスアクセスを簡素化します。

  • インテル® MPI ライブラリーは、新しい MPI 標準に先駆けて、サポートされている GPU でデバイス開始 MPI-RMA 機能もサポートしました。

AI フレームワークとツール (英語) | インテル® ソフトウェア開発ツール


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