インテル® コラボレーション・センターに取材に伺いました

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2015 年 10 月 29 日、茨城県つくば市のインテル株式会社つくば本社内にある、「コラボレーション・センター」に iSUS 編集部が取材に伺いました。インテル® コラボレーション・センターは、今年リニューアルされ、設備や展示内容が刷新されたそうです。展示内容はおよそ 14 点、2 時間程のツアーで展示内容を説明いただきました。今回 iSUS 編集部からは、編集長 すがわら (カメラマン) と編集部員 田中 (インタビュアー) が参加させていただきました。

ウェルカムボードで歓迎されました。

入口のドアを開けると、Dr. ムーアがお出迎え。

このセンターの責任者である、インテル株式会社技術部の中村さんから、センターのコンセプトや設備に関する説明をいただいた後、コミュニケーション・パートナー・ロボットの PALRO 君から「インテル® コラボレーション・センターの紹介」のプレゼンを受けます。 PALRO 君は、声に反応するので出番が来るまで我慢できず…

編集長 すがわらが、おもわず羨ましく思った、SONY 製 4K 超短焦点プロジェクター『LSPX-W1S』!!
値段もさることながら重量 113Kg!!

いよいよツアーへ

ここでは、コラボレーション・センターに置かれていたいくつかのデモを紹介します。

センター内でまず目につくのが、memomi lab のデジタルミラー「memomi」です。縦配置した液晶画面の上部に HD カメラが搭載されており、鏡に映すように全身を見ることができます。

ぐるっと回って後姿を撮影し、自由にあとから見ることもできます。また、クロマキーの応用で、リアルタイムに服の色やテクスチャー (これはまだ) を変えることができます。

アパレス関係のお店にすぐにでも置けそうです。

トビー・テクノロジーのアイ・トラッキングでは、被験者の目の動きを追跡して、さまざまなアプリケーションに応用できます。

このデモでは、インタビュアー田中が画面のどこを見ているか追跡し、画面上にデータをマッピングしたものです。

これ以外にも、マウスの代わりにクリック、スクロールそしてズームといった操作を「目の動きで」行うことができます。

ここ数年で話題性が高まってきたウェアラブル・デバイスですが身近なものとして、時計に次ぐ用途が見込めるのがウェアラブル・ディスプレイではないでしょうか?

こちらは、オリンパス株式会社のディスプレイ、超軽量でコンピューティングデバイス本体とは、ブルートゥースで接続され視線を遮ることなく、ハンズフリーでさまざまな情報を閲覧できます。

こちらは、ウェストユニティス株式会社のスポーツに特化したウェアラブル・ディスプレイ。GPS が内蔵されていて、方向や現在位置など視野内に表示できます。自転車やスキーなどスピード感ある動きでもフィット感を損なわず、数年後にはこの手のデバイスを装着したプレイヤーも現れるかもしれません。

株式会社ミライセンスの不思議な 3D 触力覚技術を応用した、フィードバック型のユーザー・インターフェイス。小型のマウスのようなデバイスを空中に持ち上げると、画面に表示されるアニメーションの動きに合わせて、手が上下に引っ張られます!!

不思議な感覚です。物体の移動感を感じたり、抑え込むような動作の反発力を体験できます。この技術はすぐにでも携帯ゲーム機に応用できそうです。

iSUS をご覧になっている開発者の皆様にもおなじみ (?) のリアルセンスのデモです。こちらは、3D スキャンの機能を利用して立体フィギュアを制作するアプリケーションです。

この他にも、フル HD カメラの映像と距離を検出する深度情報の組み合わせにより、さまざまなアプリケーションに応用できます。最近では、リアルセンス対応のカメラを搭載したパーソナル・コンピューターも発売されています。

こちらは、リアルセンス対応カメラを搭載したタブレットです。撮影した画像の大きさなどを正確に測ることができます。

このデモでは、全身画像から被写体となる男性の身長を検出していました。

こちらは、プロジェクション・マッピングの技術を応用した、ON THE FLY PAPER です。紙のカードをテーブル上に置くだけで、文字や映像が投射されます。カード上の穴を指でふさぐと、あらかじめ割り当てられた操作を行うことができます。

この写真では、テーブル上のカードを動かしたり、回転させると、それに合わせて投影される画像も追従して動いていました。テーブルの上にある天井に赤外線センサーが取り付けられていました。

コクヨファニチャー株式会社の A4WP 規格に対応した「磁界共鳴式」ワイアレス給電対応のテーブル。テーブル上のパネルの発光しているエリアであれば、どこに置いてもデバイスを充電できます。充電可能エリアに載りさえすれば、複数のデバイスも充電できます。

既存の「Qi (チー)」との大きな違いは、充電可能エリアが広いということでしょう。

WiGig テクノロジーを採用した HP 社のタブレットと無線接続のステーションです。ドッキング・ステーションには、ディスプレイ、USB デバイス、ストレージなどの周辺機器を接続でき、ケーブルなしのすっきりとした机上環境を実現できます。

このデモでは、本体以外の 2 枚のディスプレイを拡張表示して、画面間でウインドウを動かしたり、またがっても全くストレスのない操作を見せてもらいました。

インテル® Pro WiDi による、複数の VPRO 対応デバイスによる、プロジェクター画面の共有デモ。PC1 から PC2 へ、また PC からスマートフォンへ簡単にプロジェクターに表示するデバイスを切り替えることができます。

ちなみに、テーブル中央にあるケーブルの束は、これがいらなくなります。というアピールのためわざわざ残している様子。

これは、もう表示側さえ対応していればすぐに使える機能です (すでにいくつかの製品が対応済)。

CES にプライベートで招待された感じで、落ち着いて展示物を見ることができました。iSUS 関係者としては、どれかのデモの開発にインテル® ソフトウェア開発製品が使われていないか、非常に気になるところでした。

インテル® コラボレーション・センターは、現在招待性となっており、残念ながら一般公開はされていません。

「ソフトウェア開発やデバイスを製造されるメーカー様で、連絡いただければ対応させていただきます」とのことです。

また、「面白い技術やデモをお持ちのソフトウェア開発者の皆さん、コラボレーション・センターにプロトタイプや製品を展示してみませんか?」と、中村さんから iSUS 読者の皆さんに提案がありました。

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