AMD とインテル、x86 エコシステム諮問グループ発足 1 周年を祝う: x86 の未来を推進

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この記事は、インテルのブログで公開されている「AMD and Intel Celebrate First Anniversary of x86 Ecosystem Advisory Group Driving the Future of x86」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


x86 コンピューティングの未来を強化するため 2024年10月に発足した AMD とインテルの共同イニシアチブである、x86 エコシステム諮問グループ (EAG) が 1 周年を迎えました。この諮問グループは、AMD、インテル、そして主要なエコシステム・パートナーを結集させ、協調的な意思決定、機能の標準化、および開発者に優しいイノベーションを通じて、x86 プラットフォームを進化させるというコミットメントを共有しています。

スーパーコンピューターからハンドヘルド・ゲーミング・デバイスに至るまで、あらゆる製品で稼働する x86 プロセッサーベース製品間の互換性、予測可能性、および一貫性を高めることを使命とする EAG は、この 1 年間で、より強力で統一されたエコシステムを育成するアーキテクチャーおよび技術的な優先事項について合意し、大きな進展を遂げました。

x86 機能の標準化

主要な技術的マイルストーンは以下のとおりです。

  • FRED (Flexible Return and Event Delivery): 標準機能として最終決定された FRED は、レイテンシーを削減し、システム・ソフトウェアの信頼性を向上させるように設計された最新の割り込みモデルを導入します。
  • AVX10: 次世代のベクトルおよび汎用命令セット拡張として確立された AVX10 は、クライアント、ワークステーション、サーバー CPU 全体での移植性を確保しつつスループットを向上させます。
  • ChkTag: x86メモリータグ付け: バッファー・オーバーフローや解放されたメモリーの不正使用 (use-after-free) エラーといった長年のメモリー安全性に関する脆弱性に対処するため、EAG は統合メモリータグ付け仕様である ChkTag を導入しました。ChkTag は、違反を検出するハードウェア命令を追加することで、アプリケーション、オペレーティング・システム、ハイパーバイザー、ファームウェアのセキュリティーを確保します。コンパイラーとツールのサポートにより、開発者はパフォーマンスを損なうことなくきめ細かな制御が可能になります。特に、ChkTag 対応ソフトウェアはハードウェア・サポートのないプロセッサーとも互換性を維持しているため、導入が簡素化され、シャドウスタックやコンフィデンシャル・コンピューティングといった既存のセキュリティー機能を補完します。ChkTag の完全な仕様は年内に公開される予定です。機能の詳細については、ChkTag ブログ (英語) を参照してください。
  • ACE (Advanced Matrix Extensions for Matrix Multiplication): スタック全体で承認および実装された ACE は、行列乗算機能を標準化し、ラップトップからデータセンター・サーバーに至るまで、さまざまなデバイスでシームレスな開発者エクスペリエンスを実現します。

今後の方向性

x86 EAG が 2 年目を迎えるにあたり、EAG メンバーの皆様の積極的な関与と、この取り組みへの継続的な貢献、そして継続的な進歩の推進に感謝いたします。今後の重点分野および優先事項としては、新たな戦略的 ISV パートナーの獲得、お客様に明確なメリットをもたらす新たな ISA 拡張機能の評価、そして x86 アーキテクチャーの長期的な安定性と予測可能性の強化などが挙げられます。

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