インテル® VTune™ プロファイラー・システム要件

インテル® VTune™ プロファイラー

この記事は、インテル社のウェブサイトで公開されている「Intel® VTune™ Profiler System Requirements」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


原文更新日: 2024年10月21日
バージョン: 2025.0

次のセクションでは、インテル® VTune™ プロファイラーをセットアップして使用する最小限のハードウェアおよびソフトウェア要件について説明します。

サポートされるアーキテクチャーと用語

  • インテル® 64 アーキテクチャーとは、64 ビット・アーキテクチャー拡張機能を備えた IA-32 アーキテクチャー・プロセッサーをベースとしたシステムを指します (Microsoft Windows* 10 x64 や Linux* "x86_64" バリアントなどの 64 ビット・オペレーティング・システムを実行するインテル® Core™ アーキテクチャー・プロセッサーなど)。

ハードウェア要件

ストレージ

  • 最小 8GB の RAM 容量が推奨されます。
  • すべての製品機能とすべてのアーキテクチャーには 1.6 GB の空きディスク領域が必要です。

ユーザー・インターフェイスを使用した一般的な操作とすべてのデータ収集 (ハードウェア・イベントベース・サンプリング解析を除く)

  • インテル® ストリーミング SIMD エクステンション 2 (インテル® SSE2) 命令をサポートするインテル® 64 アーキテクチャー・プロセッサをベースにした PC (インテル® Pentium® 4 プロセッサー以降、または互換性のある非インテル・プロセッサー)。

  • 最適なエクスペリエンスを得るには、マルチコアまたはマルチプロセッサー・システムを使用してください。

  • インテル® VTune™ プロファイラーは、アセンブリー・レベルの命令に関する特定の情報を利用するため、プログラム (ターゲット) にインテル以外の命令が含まれていると、解析が正しく動作しないことがあります。その場合、インテルの命令セットのみを含むターゲット実行可能ファイルを使用して解析を実行します。インテル® VTune™ プロファイラーを使用した後は、インテル以外の命令を提供するアセンブラー・コードまたは最適化コンパイラー・オプションを使用できます。

ハードウェア・イベントベース・サンプリング解析 (EBS)

  • EBS 解析ではオンチップのパフォーマンス・モニタリング・ユニット (PMU) が使用され、収集にはインテル® プロセッサーが必要です。EBS 分析は、インテル® Xeon® プロセッサー v3 ファミリー以降および第 4 世代インテル® Core™ プロセッサー以降でサポートされています。古いプロセッサのサポートは、インテル® VTune™ プロファイラー 2022.0 リリース以降では非推奨となり、将来的には削除される予定です。収集済みの EBS 結果を開いて表示するには、システムが EBS 解析収集をサポートする必要はありません。結果を表示するには、一般的な操作要件を満たすシステムで十分です。

  • 仮想マシン内の EBS 解析は、オンチップのパフォーマンス・モニタリング・ユニット (PMU) を仮想化する次の環境で利用できます: VMware*、KVM*、XEN*、Hyper-V*、Parallels Desktop*。サポートの詳細については、https://software.intel.com/en-us/vtune-help-on-virtual-machine (英語) を参照してください。

  • ハードウェア・イベントベース・サンプリング (EBS) 解析では、Linux*Perf ツールを使用してドライバーを使用しないサンプリング収集を実行できます。インテル® VTune™ プロファイラー・パフォーマンス・ツールは、Software Heritage アーカイブで永続 ID swh:1:dir:33077d8489a00f26fb0c3a8ebe74a9a7e1bcba9b を検索するか、https://archive.softwareheritage.org/swh:1:dir:33077d8489a00f26fb0c3a8ebe74a9a7e1bcba9b/ (英語) で見つけることができます。

プラットフォーム・プロファイラー解析

  • プラットフォーム・プロファイラー分析では、オンチップのパフォーマンス・モニタリング・ユニット (PMU) が使用され、収集にはインテル® プロセッサーが必要です。以下のプロセッサーは、プラットフォーム・プロファイラー解析をサポートしています。
    • インテル® Xeon® プロセッサー (開発コード名 Haswell ベース以降)
    • インテル® Core™ プロセッサー (第 5 世代、第 6 世代、第 7 世代、第 8 世代および第 9 世代以降)
  • 以下のハイパーバイザーは、プラットフォーム・プロファイラー解析をサポートしています。
    • KVM*
    • XEN*
  • プラットフォーム・プロファイラー解析は、仮想マシン・マネージャー (ホスト) でのみ使用できます。ゲストマシンでは解析はサポートされていません。

CPU 解析

  • インテル® VTune™ プロファイラーは、クライアントとサーバー・プラットフォームで以下に示す世代のプロセッサーをサポートします。
    • サーバー向け CPU: インテル® Xeon® プロセッサー v3 と新しい ファミリー。
    • クライアント向け CPU: 第 4 世代インテル® Core™ プロセッサーおよびそれ以降のファミリー。
  • インテル® VTune™ プロファイラー 2023 バージョンは、上記よりも古いプロセッサーをサポートしなくなります。古いプロセッサーのパフォーマンス解析を行うには、古いバージョンのインテル® VTune™ プロファイラーを使用してください。

GPU 解析

  • インテル® VTune™ プロファイラーは、以下の世代の GPU をサポートするようになりました。
    • 第 12 世代インテル® HD グラフィックスまたはインテル® fIris® グラフィックス (開発コード名 Skylake) 以降を搭載したインテル® プロセッサー。
    • インテル® データセンター GPU マックス・シリーズ (開発コード名 Ponte Vecchio)。
    • インテル® Arc™ A シリーズ・グラフィックス (開発コード名 DG2)。
    • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (開発コード名 ATS-M)。

FPGA 解析

  • FPGA プロファイルは、インテル® Arria® 10 FPGA およびインテル® Stratix® FPGA でサポートされています。

Android* ターゲット

  • Intel Atom® E39XX プロセッサー (開発コード名 Apollo Lake)
  • 収集:
    • 収集ユーティリティーはパフォーマンス監視ユニット (PMU) とアーキテクチャー・モデル固有レジスター (MSR) を利用するため、純正の Intel Atom® プロセッサーが必要です。
    • 一般的な操作要件を満たす任意のシステムで収集した結果を解析できます。

サポートされるオペレーティング・システム

  • 64 ビット・オペレーティング・システムのホストを使用して、インテル® VTune™ プロファイラーのグラフィカル・ユーザー・インターフェイス (GUI) とコマンドライン・ユーザー・インターフェイス (CLI) を使用してプロファイル・データを収集および解析します。

  • Linux* でインテル® VTune™ プロファイラーのグラフィカル・インターフェイスを使用するには、必要なパッケージがインストールされていることを確認してください。Linux* のインストール前提条件 (英語) を参照してください。

Linux* ホストとターゲット

  • サポートされるオペレーティング・システム:

    • Red Hat* Enterprise Linux 8.X および 9.X
    • SUSE* Linux* Enterprise Server (SLES) 15 SP5、15 SP6
    • Fedora* 39、40
    • Ubuntu* 22.04、24.04 LTS、24.10 LTS
    • Amazon Linux* 2.0/2022
    • Debian* 11.0
    • Rocky* 8、9
    • WSL* 2

注: Amazon Linux*、Clear Linux*、または組み込み Linux* 環境では、プラットフォーム・プロファイラーでデータを収集することはできません。

注: プラットフォーム・プロファイラーのホスト機能 (結果の表示と解析) は、Debian* または SUSE* Linux* Enterprise Server をサポートしていません。

  • 組み込み Linux* の場合、ターゲット・プラットフォームは次のいずれかの環境に基づいている必要があります。
    • Yocto Project* 2.7 または 3.0 ベースの環境
    • Wind River* Linux* 8 または 9 ベースの環境
  • サポートされるコンパイラー:
    • インテル® C/C++ コンパイラー 11 以降
    • インテル® Fortran コンパイラー 11 以降
    • GNU*/C++ コンパイラー 3.4.6 以降
  • サポートされるカーネル:
    • スタック付きハードウェア・イベントベース・サンプリング解析の要件:
      • Linux* カーネルのバージョン 2.6.32 から 6.11
    • ドライバーを使用しないハードウェア・イベントベース・サンプリング解析の要件:
      • Linux* カーネルバージョン 2.6.32 から 6.11 で、CPU PMU プログラミングの詳細を /sys/bus/event_source/devices/cpu/format ファイルシステムにエクスポートします。
  • 統合 GPU の削除に関するお知らせ:
    • 統合グラフィックス・プロセッサー向けのインテル® oneAPI ツールは、第 11 世代以降のインテル® Core™ プロセッサーで利用できます。第 6 世代から第 10 世代のインテル® Core™ プロセッサーおよび関連する Intel Atom®、Pentium®、Celeron® プロセッサーに含まれる古い統合グラフィックス・プロセッサーのサポートは、インテル® oneAPI 2023.1 リリース以降では利用できなくなります。

Windows* ホストとターゲット

  • サポートされるオペレーティング・システム:
    • Microsoft* Windows 11 23H2
    • Microsoft* Windows Pro & Enterprise 10、11
    • Microsoft* Windows 11 24H2、10 24H1
    • Microsoft* Windows Server 2019、2022
  • サポートされるコンパイラー:
    • インテル® C/C++ コンパイラー 11 以降
    • インテル® Fortran コンパイラー 11 以降
    • インテル® Parallel Composer
    • Microsoft Visual Studio* C/C+ コンパイラー
    • Cygwin (Cygwin 1.7.17 と GCC 4.5.3 でテスト済み)
    • MinGW (MinGW と GCC 4.6.2 でテスト済み)
  • サポートされる Microsoft Visual Studio*:
    • Microsoft Visual Studio* 2019 (v16.11)
    • Microsoft Visual Studio* 2022 (v17.5)

インテル® VTune™ プロファイラーのMicrosoft Visual Studio* 統合には .NET Framework (v4.6.01586 以上) が必要です。

  • サポートされる Eclipse* のバージョン:
    • Eclipse 2024-6
    • Eclipse 2024-3
  • 統合 GPU の削除に関するお知らせ:
    • 統合グラフィックス・プロセッサー向けのインテル® oneAPI ツールは、第 11 世代以降のインテル® Core™ プロセッサーで利用できます。第 6 世代から第 10 世代のインテル® Core™ プロセッサーおよび関連する Intel Atom®、Pentium®、Celeron® プロセッサーに含まれる古い統合グラフィックス・プロセッサーのサポートは、インテル® oneAPI 2023.1 リリース以降では利用できなくなります。

macOS* ホスト

  • サポートされるオペレーティング・システム:
    • macOS* はサポートされません

注: macOS* 向けのインテル® VTune™ プロファイラーは非推奨となり、将来のリリースでは廃止される予定です。macOS* 上で結果を表示するそのほかのオプションについて説明します。

FreeBSD* ターゲット

  • サポートされるオペレーティング・システム:
    • 開発コード名 Broadwell サーバー以降の FreeBSD* 12、13 ベースの環境。

Android* ターゲット

  • サポートされるオペレーティング・システム:
    • Android* 6.x 以降ベースの環境
  • サポートされるコンパイラー:
    • インテル® C/C++ コンパイラー 12.1 for Android* 以降
    • インテル® アーキテクチャー向け GNU* C/C++ コンパイラー 4.2 以上
  • システム上で実行される任意のプログラミング言語のサンプルを収集できますが、コードソースを表示できるのは次の言語のみです。
    • C
    • C++
    • Java* (Dalvik および ART*)

仮想マシンターゲット

Windows* または Linux* ホストマシン上でインテル® VTune™ プロファイラーを使用して、マシン上の仮想環境で実行されているターゲットをプロファイルします。利用可能なサポートは、ホストマシンとゲストマシンの組み合わせによって異なります。詳細については、仮想化環境のターゲット (英語) を参照してください。

非推奨 OS に関する告知

次のオペレーティング・システムは現在リリースで非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる予定です。

  • Windows Server* 2016
  • Red Hat* Enterprise Linux 7
  • SUSE Linux Enterprise Server* 15 SP2
  • Ubuntu* 18.04 LTS
  • CentOS* 7、8
  • Fedora* 34、35
  • Clear Linux*
  • Yocto*
  • macOS* 10.15.X および 11.X

ソフトウェア要件

一般的な要件

  • サポートされるプログラミング言語 (制限については Android* ターゲットの項目を参照):
    • Fortran
    • C
    • C++
    • C#
    • Java*
    • OpenCL*
    • Python*
    • Go
  • スレッド解析タイプは、次のスレッド方法論の構成要素を解釈します。
    • インテル® スレッディング・ビルディング・ブロック
    • Linux* の Posix* スレッド
    • Windows* の Win32 スレッド
    • OpenMP*
    • インテル® C/C++ の並列言語拡張
  • サポートされる .NET 環境:
    • .NET (Windows* のみ)
    • .NET Core 2.0 以降
  • サポートされる Java* 環境:
    • Oracle* JVM 13 以前 – ホットスポットとハードウェア・イベントベースの解析タイプ
    • Oracle* JVM 13 以前のホットスポットおよびハードウェア・イベントベースの解析タイプ (Linux* のみ)
  • サポートされる OpenCL* 環境:
    • OpenCL* アプリケーション向けインテル® CPU ランタイム 18.1 以上
    • OpenCL* 向けインテル® グラフィックス計算ランタイム

注: Windows* システムでは、OpenCL* 向けインテル® グラフィックス計算ランタイムは GPU ドライバーの一部です。Linux* システムでは、Github* からダウンロードできます。

  • Windows* で GPU 使用イベントとプロセッサー・グラフィックスのハードウェア・イベントを収集するには、最新のドライバーが必要です。インテルのサポートにドライバーをリクエストするか、ここからダウンロード (英語) してください。

  • インテル® VTune™ プロファイラーのプラットフォーム・プロファイラー・データ・コレクターには Python* 3.6 以降が必要です

  • PDF 文書を表示するには、Adobe Reader* などの PDF リーダーを使用してください。

グラフィカル・ユーザー・インターフェイス (GUI) 要件

  • GTK+* (2.10 以降、2.18 以降を推奨)
  • Pango* (1.14 以降)
  • X.Org (1.0 以降、1.7 以降を推奨)

Linux* カーネル要件

  • CPU ターゲットのプロファイルには、2.6.32 以降の Linux* カーネルを使用します。ハードウェア PMU イベントベースのサンプリング解析を実行するには、カーネルドライバーまたは Perf ツールを有効にする必要があります。

  • Linux* カーネル 4.14 以降で GPU ターゲット・プロファイルを実行します。GPU 解析の要件に従ってシステムを構成してください。

FPGA 解析要件

  • FPGA 用に設計された DPC++アプリケーションの場合、パフォーマンス・データのソースレベルのマッピングを確実にするため、アプリケーションを -Xsprofile オプションでコンパイルします。

DPC++ アプリケーションをコンパイルする要件

  • パフォーマンス解析用のデバッグ情報が利用可能であることを保証するには、-gline-tables-only および -fdebug-info-for-profiling オプションを使用して DPC++ アプリケーションをコンパイルする必要があります。

グラフィックス・ドライバーのインストール

  • Windows* 向けのインテル®グラフィックス・ドライバー
    デバイスに適した記事の指示に従ってインストールしてください。
    • インテル® Arc™ グラフィックス、第 11~13 世代インテル® Core™ プロセッサーのドライバー (英語)。

    • Xe 専用、第 6 ~ 10 世代インテル® Core™ プロセッサー・グラフィックス、および関連する Intel Atom®、Pentium®、Celeron® プロセッサーのドライバー (英語)。ドライバーのバージョンは、システムのインテル® グラフィックスによって異なります。

    • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (開発コード名 ATS-M)。インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センターにアクセスするには、OEM 担当者にお問い合わせください。

  • Linux* 汎用インテル® GPU (GPGPU) ドライバー
    すべてのインテル® GPU については、こちらの記事 (https://dgpu-docs.intel.com/ (英語)) を参照し、お使いのデバイスの指示に従ってください。

以前のインテル® VTune™ プロファイラーのリリース

インテル® VTune™ プロファイラー 2022 以前のリリース:

法務上の注意書き

インテルのテクノロジーを使用するには、対応したハードウェア、特定のソフトウェア、またはサービスの有効化が必要となる場合があります。

絶対的なセキュリティーを提供できる製品またはコンポーネントはありません。

実際の費用と結果は異なる場合があります。

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製品および性能に関する情報

性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、http://www.intel.com/PerformanceIndex/ (英語) を参照してください。

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