インテル® oneAPI ツール最新バージョン 2023.1 の変更点

インテル® oneAPI

この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「2023.1: Refining Intel® oneAPI 2023 Tools」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


公開日: 2023年4月4日

インテル® oneAPI の最新バージョン 2023.1 がリリースされました。このバージョンでは、すべてのツールとライブラリーがアップデートされています。このアップデートにより、オープン、マルチベンダー、マルチアーキテクチャー、ヘテロジニアス/アクセラレーテッド・コンピューティング向けのソフトウェア開発ツールがさらに強化されます。

2023.1 の主な追加機能は次のとおりです。

  • コンパイラー・サポートは、利用可能な場合 bfloat16 を自動的に有効にします。これは AI の高速化に特に効果があります。

  • 今回のアップデートに対応する Codeplay の oneAPI for NVIDIA* GPU (英語、日本語のガイドはこちら) および oneAPI for AMD* GPU (英語、日本語のガイドはこちら) プラグインの最新バージョンをサポートしています。最新バージョンのプラグインでは、品質が向上し、Joint_matrix 拡張と CUDA* 11.8/testing 12 がサポートされ、AMD* で gfx1032 を有効にすることができます。また、AMD* プラグインのバックエンドが、ROCm* 5.x ドライバーで動作するようになりました。さらに、新たに「パフォーマンス最適化ガイド」が公開されました。

  • インテル® VTune™ プロファイラーは、インテル® Xeon® プロセッサー・マックス・シリーズの高帯域幅メモリー (HBM) を利用してパフォーマンスを向上するように、プロファイルを自動的に強調表示します。インテル® データセンター GPU マックス・シリーズでは、CPU/GPU の不均衡、スタック間のトラフィック、スループットと帯域幅のボトルネックなど、インテル® Xe リンクのカード間のトラフィックの問題を表示します。

  • Blender と Chaos V-Ray に統合されたインテル® オープン・パス・ガイディング・ライブラリー (インテル® オープン PGL) (英語) のフォトリアリスティックなレイトレーシングとパスガイドにより、第 4 世代インテル® Xeon® プロセッサーでパフォーマンスを向上 (英語) します。

  • CUDA* コードを SYCL* に移行するユーザーを支援するため、最新の CUDA* ヘッダーとライブラリーに対応するようにインテル® DPC++ 互換性ツール (オープンソースの SYCLomatic プロジェクト・ベース) が更新されています。

  • Windows 上のインテル® ディストリビューションの GDB でインテル® Arc™ GPU がサポートされました。

  • インテル® MPI ライブラリーは、E-core および P-core を搭載した CPU で GPU バッファーとデフォルトのプロセスピニングを使用して、集合操作のパフォーマンスを向上します。

  • お客様から報告のあった機能拡張と修正が追加されています。

バージョン 2023 初期リリース (英語) でも紹介したように、oneAPI ツールとプラグインは、高速なヘテロジニアス・コンピューティングの開かれた未来という夢を現実のものにしています。このアプローチは、ハードウェアのオープンソース・サポートへの道を提供し、クローズド・ソース・ライブラリー (NVIDIA* の cuBLAS など) も利用できるようにします。つまり、すべてのベンダーとすべてのアーキテクチャー (GPU だけでなく) のパフォーマンスに「例外なく」アクセスできることを目標にしています。Codeplay Software (英語) は、NVIDIA* GPU と AMD* GPU をサポートする、oneAPI ツール用のビルド済みプラグインを提供しています。

以下をクリックしてツールをダウンロードできます。
これらのツールは統合され、連携して動作し、オープン、マルチベンダー、マルチアーキテクチャーを実現します。

以下をクリックすると、YouTube* で人気の Guy Tamir によるプラグインの紹介動画 (約 5 分) を視聴できます。

素晴らしい可能性を秘めた oneAPI にイノベーションは息づく

オープン、マルチベンダー、マルチアーキテクチャー、そしてハイパフォーマンスである oneAPI により、独自のアプローチでは開くことができなかった扉を開く方法を発見したプロジェクトは数多くあります。

以下に最近の例を示します。

インテル® oneAPI ツール 2023.1 リリース

インテル® デベロッパー・クラウド (英語) には、すべてのツールの最新バージョンがインストールされており、すぐに使用できます。

これらのツールは、インテル® デベロッパー・ゾーン (英語) やリポジトリー、その他のチャネルから入手することも可能です。

oneAPI に参加して一緒に最高の未来を創造しましょう

SYCL* を使用した CUDA* から C++ への移行これらのツールとプラグインは、コンピューティングのオープンでマルチベンダーかつマルチアーキテクチャーの未来を促進する重要なステップです。

oneAPI イニシアチブ (英語) と oneAPI オープン仕様 (英語) は、ソフトウェア開発者を強力にサポートし、パフォーマンスや機能を犠牲にすることなくオープンな選択肢 (英語) を提供する、オープンでマルチアーキテクチャーの世界を実現することを目的としています。

このビジョンの改善と推進を支援する人々により、成長を続けているコミュニティーにぜひご参加ください。

自分のマシンやインテル® デベロッパー・クラウド (英語) でツールを試してみてください。NVIDIA* GPU と AMD* GPU 用のプラグインは Codeplay から入手できます (英語)。さまざまな oneAPI グループに参加して、ソフトウェア開発のニーズを満たすための生産的でオープンなソリューションについて、あなたの専門的なアドバイスとガイダンスを共有してください。oneAPI 標準のディスカッションや作業に参加したり、高速なヘテロジニアス・コンピューティングのオープンな未来に向けて活動している数々のオープンソース・プロジェクトに貢献することができます。詳細は、oneapi.io. (英語) を参照してください。

iSUS でも随時 2023.1 バージョンの情報を掲載しています。


製品および性能に関する情報

1 性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、http://www.intel.com/PerformanceIndex/ (英語) を参照してください。

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