インテル® VTune™ プロファイラー・リリースノートと新機能
この記事は、インテル社のウェブサイトで公開されている「Intel® VTune™ Profiler Release Notes and New Features」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。
原文更新日: 2023年8月2日
バージョン: 2023.2
このページには、インテル® VTune™ プロファイラー 2023 のリリースノートが、バージョンごとに新しいものから古いものまで順番に記載されています。
注: インテル® VTune™ Amplifier は、バージョン 2020 以降、インテル® VTune™ プロファイラーに名称が変更されました。
バージョンごとに、新機能と前バージョンからの変更点の概要が記載されています。
インストール・ガイドは、こちら (英語) を参照してください。
インテル® VTune™ プロファイラーの使い方については、『インテル® VTune™ プロファイラー・ユーザーガイド』を参照してください。
リリースパッケージの入手
この製品のライセンス (有効期限の切れていない無償ライセンス、または製品リリースのビルド日付の時点で有効な有償ライセンス) をお持ちの方はインテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センター (英語) からインストーラーをダウンロードできます。
アカウントの作成または製品登録が必要な場合があります。詳細については、製品登録とサインアップに関する FAQ (英語) を参照してください。
サポート
本製品に関する質問やテクニカルサポートについては、テクニカル・サポート・フォーラム、FAQ、およびその他のサポート情報をご覧ください。
インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センター (英語) で、メールアドレスを入力して製品を登録します。登録することで、サポートサービス期間中 (通常は 1年間)、製品アップデートと新しいバージョンの入手を含む、無償テクニカルサポートが提供されます。さらに、インテルがサポートフォーラムにおいて重要なお客様を認識するのに役立ちます。
システム要件
インテル® VTune™ プロファイラーのシステム要件 (英語) を参照してください。
新機能
2023.2
概要
このバージョンのインテル® VTune™ プロファイラーには、以下の改善と機能追加が含まれます。
GPU アクセラレーター
- プラットフォーム図でハードウェアの可視性が向上
プラットフォーム図でインテル® データセンター GPU マックスシリーズ (開発コード名: Ponte Vecchio) を解析できるようになりました。
アプリケーション・パフォーマンス・スナップショット
- アプリケーション・パフォーマンス・スナップショットを使用したスタック内の特定の GPU パフォーマンス利用率の解析
GPU ごとにオフロードタスクに費やされる時間、および実行ユニットがどのように利用されているかを把握できます。
言語サポート
- 新しい言語バージョンのサポート
このリリースでは、Windows* と Linux* のホットスポット解析で Python* 3.10.x をサポートしています。
純粋な .NET 7.0 アプリケーション、または .NET 呼び出しを含むネイティブ・アプリケーションのパフォーマンスを解析します。
インテル® VTune™ プロファイラーのプラットフォーム・プロファイラー
- インテル® VTune™ プロファイラー 2023.2 以降ではプラットフォーム・プロファイラーをスタンドアロン・アプリケーションとしてのみ利用可能
プラットフォーム・プロファイラー解析は、インテル® VTune™ プロファイラーの GUI や CLI からは利用できなくなりました。スタンドアロン・アプリケーションを実行して、プラットフォームの動作データを収集できます。詳細は、https://www.isus.jp/wp-content/uploads/vtune/2023/vtune-user-guide/GUID-1205F9BE-F1FB-4F85-B487-37F68079E97B.html を参照してください。プラットフォーム・プロファイラーのコレクターで収集されたデータは、プラットフォーム・プロファイラー・サーバーで表示します。
ハードウェア・サポート
- プラットフォーム図でハードウェアの可視性が向上
DRAM 帯域幅とは別に、プラットフォーム図でインテル® Xeon® CPU マックス・シリーズ (開発コード名: Sapphire Rapids HBM) の平均 HBM 帯域幅が特定できるようになりました。
便利な機能
- カーネルの名前でフィルター処理が可能
これは、Gromacs や LAMPS など、多数のカーネル・コンポーネントを含むアプリケーションの解析に役立ちます。 - GPU アダプター名を短縮された GPU エイリアスに置き換え
- GPU アダプター名は、サマリー、グリッド、タイムラインのエイリアスに置き換えられます。
- [収集とプラットフォーム情報] セクションには、GPU アダプターの完全な名称、BDF、およびエイリアスが示されます。
- エイリアスは保持され、同じ GPU アダプターでは、マシン上で収集されるすべての結果に対し同じエイリアスを持ちます。
- エイリアスは次の形式です: GPU 0、GPU 1、GPU N
2023.1
概要
このバージョンのインテル® VTune™ プロファイラーには、以下の改善と機能追加が含まれます。
GPU アクセラレーター
- Xe リンクカード間のトラフィック・プロファイルのサポート
スタック間のトラフィック、スループット、帯域幅のボトルネックなど、Xe リンク間のトラフィックを可視化します。GPU トポロジー図を使用して、CPU と GPU 間のトラフィックのインバランスを特定します
デバッグサポート
- 大きな PDB ファイルのサポート
バージョン 2023.1 以降、Windows* システムでは 4GB を超える PDB ファイルからデバッグ情報を解決できるようになりました。
OS サポート
- Windows* 10 22H2 と Windows* 11 22H2 をサポート
- インテル® VTune™ プロファイラー (macOS* 版) は非推奨となり、将来のリリースで廃止予定 – macOS* 上で結果を表示するそのほかのオプションを検討してください。
ハードウェア・サポート
- 新しいアーキテクチャーのサポート
インテル® VTune™ プロファイラーは、クライアントとサーバー・プラットフォームで以下の世代のプロセッサーをサポートしました。- インテル® Xeon® CPU マックス・シリーズ (開発コード名: Sapphire Rapids HBM)
- HBM から得られるパフォーマンスを特定します。各モード (HBM のみ、フラット、キャッシュ) でインテル® VTune™ プロファイラーを実行し、最高のパフォーマンスを得られるプロファイルを特定します。
- インテル® Xeon® CPU マックス・シリーズ (開発コード名: Sapphire Rapids HBM)
2023.0.0
概要
このバージョンのインテル® VTune™ プロファイラーには、以下の改善と機能追加が含まれます。
GPU アクセラレーター
- GPU プロファイル結果のストール要因の情報
GPU 計算/メディア・ホットスポット解析で、インテル® データセンター GPU マックス・シリーズ (開発コード名: Ponte Vecchio) デバイスで実行されているアプリケーションをプロファイルすると、Xe ベクトルエンジン (XVE) (以前は実行ユニット (EU) と呼ばれていた) でのストールの原因を確認できるようになりました。この情報を使用して、最もビジーな計算タスクのストールの原因をさらに深く理解して解決します。詳細については、「Xe ベクトルエンジン (XVE) のストールを解析」を参照してください。 - 複数 GPU 向けのメトリックグループ
GPU 計算/メディア・ホットスポット解析を実行して、複数のインテル製 GPU で実行されるアプリケーションをプロファイルし、インテル® マイクロアーキテクチャーのファミリーごとにグループ化されたメトリック情報を表示できるようになりました。新しくなった統合ビューで、すべての GPU アーキテクチャー・ファミリーのメトリックを確認します。詳細については、「複数 GPU 結果の解析」を参照してください。 - 複数 GPU 向けメトリックのアップデート
HPC パフォーマンス特性ビューの [サマリー] タブにある GPU トリック情報が強化され、複数の GPU から収集されたデータを適切に表現できるようになりました。
アプリケーション・パフォーマンス・スナップショット
- 複数 GPU 向けメトリックのアップデート
アプリケーション・パフォーマンス・スナップショットの HTML レポートの GPU メトリック情報が強化され、複数の GPU から収集されたデータを適切に表現できるようになりました。
言語サポート
- 新しい言語バージョンのサポート
このリリースでは、Windows* と Linux* のホットスポット解析で Python* 3.9.0 をサポートしました。
プラットフォームのサポート
- レガシー・プロセッサーのサポート
インテル® VTune™ プロファイラーは、クライアントとサーバー・プラットフォームで以下に示す世代のプロセッサーをサポートしました。- サーバー向け CPU: インテル® Xeon® プロセッサー v3 ファミリー以降。
- クライアント向け CPU: 第 4 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー以降。
インテル® VTune™ プロファイラー 2023 は、上記よりも古いプロセッサーをサポートしていません。古いプロセッサーのパフォーマンス解析を行うには、古いバージョンのインテル® VTune™ プロファイラーを使用してください。
ハードウェア・サポート
- 新しいアーキテクチャーのサポート
インテル® VTune™ プロファイラーは、クライアントとサーバー・プラットフォームで以下の世代のプロセッサーをサポートしました。- 第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー (開発コード名: Sapphire Rapids)
- 第 13 世代インテル® Core™ プロセッサー (開発コード名: Raptor Lake)
- インテル® データセンター GPU マックス・シリーズ (開発コード名: Ponte Vecchio)
- 第 1 世代インテル® Arc™ ハイパフォーマンス・ディスクリート GPU (開発コード名: Alchemist)。以下がサポートされます。
- SYCL*、DirectX*、インテル® メディア SDK、OpenCL*、および OpenMP* オフロードを明示的にサポート。
- 複数 GPU システムのサポート。統合グラフィックスとディスクリート・グラフィックスを含む、すべてのインテル製 GPU デバイスのプロファイルが可能になりました。
- ソースレベルのカーネル・プロファイルを含む GPU オフロードおよび GPU ホットスポット解析のサポート。
既知の問題
インテル® VTune™ プロファイラー 2023.0.0 には、すべての最新機能とセキュリティー・アップデートが含まれているわけではありません。2023年3月にリリース予定のインテル® VTune™ プロファイラーの新バージョンには、追加機能とセキュリティー・アップデートが含まれる予定です。最新バージョンが利用可能になったら、新バージョンに更新する必要があります。
macOS* 固有の制限事項
maxOS* ではネイティブ収集はサポートされません
インテル® VTune™ プロファイラー (macOS* 版) は、ほかの OS で収集された結果の表示をサポートします。macOS* 上でのネイティブ収集は利用できません。
一部のシステムでは状況依存ヘルプがサポートされません
一部の macOS* システム (macOS* 10.13 など) では、インテル® VTune™ プロファイラーの状況依存ヘルプがサポートされません。
その他の既知の問題については、「Intel® VTune™ Profiler Release Notes and New Features」 (英語) を参照してください。
以前のインテル® VTune™ プロファイラーのリリース
インテル® VTune™ プロファイラー 2022 以前のリリース:
帰属
インテル® VTune™ プロファイラーを開発する際に使用されたサードパーティー製ソフトウェアのライセンスに関する情報は、<install_dir>/licensing/third-party-programs.txt に記載されています。
インテル® VTune™ プロファイラーは、製品に付属するインテル® ソフトウェア開発製品のエンドユーザー使用許諾契約書の条項にのみ準拠します。
法務上の注意書き
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インテルは、明示されているか否かにかかわらず、いかなる保証もいたしません。ここにいう保証には、商品適格性、特定目的への適合性、および非侵害性の黙示の保証、ならびに履行の過程、取引の過程、または取引での使用から生じるあらゆる保証を含みますが、これらに限定されるわけではありません。
本資料には、開発中の製品、サービスおよびプロセスについての情報が含まれています。ここに記載されているすべての情報は、予告なく変更されることがあります。インテルの最新の予測、スケジュール、製品仕様およびロードマップをご希望の方は、インテルの担当者までお問い合わせください。
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製品および性能に関する情報
1 性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、http://www.intel.com/PerformanceIndex/ (英語) を参照してください。