GPU パラメーターを変更して、将来のまたは特定のグラフィックス処理ユニット (GPU) のパフォーマンスをモデル化し、アプリケーションのパフォーマンスがどのように変化するか確認できます。
インテル® Advisor には、アプリケーションのパフォーマンスをモデル化するのに利用できる事前定義された GPU デバイス構成が用意されています。将来登場する GPU デバイスのパフォーマンスを推測したい、またはハードウェア・パラメーターを変更してアプリケーションのパフォーマンスへの影響を確認したい場合、次のいずれかの方法でオフロードのモデル化パースペクティブのターゲット・ハードウェアのパラメーターを変更できます。
インテル® Advisor GUI または対話型 HTML レポートでオフロードのモデル化レポートの [Summary (マサリー)] タブを開くと、モデル化されたデバイスとパラメーターが [Modeling Parameters (モデル化パラメーター)] ペインに表示されます。各パラメーターは、値を調整できるスライドバーで示されます。
![オフロードのモデル化レポートの [Summary (サマリー)] タブを開くと、変更可能なターゲットデバイスのパラメーターを示す [Modeling Parameters (モデル化パラメーター)] ペインが表示されます。](GUID-3BE4934B-C9B7-40B2-88B7-9BEAD32FA902-low.png)
このペインでは次のことができます。
CPU から GPU へのモデル化の場合、インテル® Advisor CLI のみでパフォーマンスを再モデル化できます。
ペインのコントロールに関するの詳細については、「ウィンドウ : オフロードのモデル化サマリー」をご覧くだい。オフロードのモデル化サマリー。
このワークフローは、インテル® Advisor GUI でベースとなる GPU から別のターゲットの GPU デバイスに再モデル化するために利用できます。オフロードのモデル化レポートから、特定のデバイスのアプリケーションのパフォーマンスを再モデル化できます。
要件:
ハードウェア・パラメーターをカスタマイズして、アプリケーションのパフォーマンスを再モデル化するには、次の手順を実行します。
デバイスを変更しない場合、モデル化されている現在のターゲットデバイスがベースラインとして使用されます。
例えば、実行ユニットの EU Count (EU 数) を増やすと、さらに多くの計算操作を同時に実行できるようになります。これは、[Offload Bounded By (オフロード境界)] に表示される計算依存型のアプリケーションに有効です。
![[Modeling Parameters (モデル化パラメーター)] ペインの EU Count (EU 数) の値を増やします。](GUID-7E2644A1-B671-4761-8BF1-7D43D34BBF90-low.png)
ボタンをクリックして、ターゲットデバイス構成のパフォーマンスのモデル化解析を実行します。解析が完了すると、特定のデバイス構成の推測結果が開きます。
例えば、EU 数を増やした場合、計算時間と計算依存のパーセンテージが減少し、計算推測メトリックが変化が観測できます。
このワークフローは、パフォーマンスの再モデル化に利用できます。
この場合、オフロードのモデル化レポートを使用してパラメーターを変更し、インテル® Advisor CLI のみでパフォーマンスの再モデル化ができます。
要件:
ハードウェア・パラメーターをカスタマイズして、アプリケーションのパフォーマンスを再モデル化するには、次の手順を実行します。
デバイスを変更しない場合、モデル化されている現在のターゲットデバイスがベースラインとして使用されます。
例えば、実行ユニットの EU Count (EU 数) を増やすと、さらに多くの計算操作を同時に実行できるようになります。これは、[Offload Bounded By (オフロード境界)] に表示される計算依存型のアプリケーションに有効です。
![[Modeling Parameters (モデル化パラメーター)] ペインの EU Count (EU 数) の値を増やします。](GUID-16B4298D-74B2-44E4-A844-B8C3668CB049-low.png)
スライドバーを移動すると、[Save to Remodel (再モデル化へ保存)] ボタンがアクティブになり、変更した構成を保存できるようになります。
[Save Configuration (設定を保存)] ダイアログボックスが表示されます。
カスタム構成ファイルを保存すると、パフォーマンスのモデル化解析コマンドラインが [Modeling Parameters (モデル化パラメーター)] ペインのハードウェア・パラメーターのスライドバーの下に表示されます。

をクリックすると、ハードウェア・パラメーターで生成されたコマンドラインがクリップボードへコピーされます。コマンドラインには、保存したカスタム構成ファイルへの完全なパスを指定する --custom-config オプションが含まれることに注意してください。コマンドラインには必要なオプションがすべて含まれているため、コピー&ペーストしてそのまま使用できます。
解析が完了すると、プロジェクト・ディレクトリー内の結果が新しいターゲットデバイス構成に合わせて更新されます。
例えば、EU 数を増やした場合、計算時間と計算依存のパーセンテージが減少し、計算推測メトリックが変化が観測できます。
コマンドラインからオフロードのモデル化パースペクティブを実行する場合、--set-parameter=<string> オプションを使用してターゲット・パラメーターを変更できます。このオプションは、事前定義されたオフロードのモデル化収集、またはパフォーマンスのモデル化解析とともに利用できます。この変更は、その実行にのみ適用されます。複数のパラメーターをカンマで区切ってリストで指定できます。
例えば、周波数 1.4 GHz、実行ユニット数 224、および gen12_tgl デバイス構成に対応するパラメーターを備えたターゲットデバイスのパフォーマンスをモデル化するには、次のコマンドを使用します。
advisor --collect=offload --config=gen12_tgl --set-parameter="EU_count=224,Frequency=1.4e+9" --project-dir=./advi_results -- ./myApplication生成された結果を開いて、新しいターゲット GPU のパフォーマンスでの変化を調べます。
変更可能なパラメーターを確認するには、インテル® Advisor GUI または HTML レポートから選択したデバイスの構成ファイルを保存し、リストされるパラメーターから調査できます。