GPU カーネル解析向けにシステムを設定

GPU ルーフラインの調査または GPU - GPU 間のオフロードのモデル化パースペクティブを使用して SYCL*、OpenMP* target、または OpenCL* アプリケーションの GPU カーネルのパフォーマンスを解析するには、GPU カーネルを解析するようにシステムを設定します。

  1. インテル® Metric Discovery アプリケーション・プログラミング・インターフェイスがインストールされていることを確認してください。ライブラリーはインテル® Advisor に含まれています。
  2. システムにグラフィックス処理ユニット (GPU) のドライバーをインストールして設定します。
  3. Linux*: 環境変数を設定します。

重要

オフロードのモデル化パースペクティブでは、カーネルが oneAPI レベルゼロ・バックエンドで実行されていることを確認してください。

インテル® Metric Discovery アプリケーション・プログラミング・インターフェイスのインストール

GPU ハードウェア・メトリックと GPU 利用率データを収集するため、インテル® Advisor はインテル® Metric Discovery アプリケーション・プログラミング・インターフェイス・ライブラリーを使用します。このライブラリーは、インテル® Advisor に含まれています。すでにライブラリーがインストールされていて、ローカルライブラリーを使用したい場合、次に示すように適切なバージョンであることを確認してください。

「選択した GPU アダプターの GPU ハードウェア・メトリックを収集できません」という意味のエラーメッセージが表示された場合、次のようにライブラリーをインストールしてください。このメッセージは、インテル® Advisor がライブラリーにアクセスできないことを意味します。

Windows*

インテル® Metric Discovery アプリケーション・プログラミング・インターフェイス・ライブラリーは、GPU ドライバーパッケージに含まれます。システムには 27.20.100.8280 以降のドライバーが必要です。

これ以前のバージョンのドライバーを使用する場合、https://downloadcenter.intel.com/ (英語) から最新バージョンをダウンロードしてください。

Linux*

インテル® Metric Discovery API ライブラリーは、カーネルバージョン 4.14 以降の Linux* オペレーティング・システムでサポートされます。Linux* システムでは、ビデオアダプターの選択を可能にするため、バージョン 1.6.0 以降のインテル® Metric Discovery API ライブラリーをインストールします。

これ以前のバージョンのドライバーを使用する場合、https://github.com/intel/metrics-discovery (英語) から最新バージョンを入手してビルドしインストールしてください。

GPU ドライバーのインストール

GPU ハードウェア・メトリックを収集するには、汎用 GPU 向けのインテル® ソフトウェア・パッケージをインストールします。

Windows* では、ダウンロード・センター (英語) からシステムに対応した GPU ドライバーをインストールします。

Linux* では、GPGPU インストール・ガイドの指示に従って、オペレーティング・システム用のドライバーをインストールして設定します。

環境変数の設定

Windows* では、管理者としてパースペクティブのサーベイステップを実行します。

Linux* では、root 権限でパースペクティブのサーベイステップを実行します。

Linux* で root 権限がない場合は、次のように一般ユーザーで GPU ハードウェア・メトリックを収集できます。

  1. ユーザー名を video グループに追加します。
    1. video グループに所属しているか確認するには、次のコマンドを実行します。
      groups | grep video
    2. ユーザー名 video グループに含まれていない場合、次のコマンドでユーザー名を追加します。
      sudo usermod -a -G video <username>
    3. groups コマンドを実行して、ユーザー名が video グループに正しく追加されたことを確認します。video グループが表示されない場合、一度ログアウトして再度ログインします。
  2. Ubuntu* 19.10 以降: render グループに対象のユーザー名を追加します。
    1. render グループに所属しているか確認するには、次のコマンドを実行します。
      groups | grep render
    2. ユーザー名が render グループに含まれていない場合、次のコマンドでユーザー名を追加します。
      sudo usermod -a -G render <username>
    3. groups コマンドを実行して、ユーザー名が render グループに正しく追加されたことを確認します。render グループが表示されない場合、一度ログアウトして再度ログインします。
  3. dev.i915.perf_stream_paranoid sysctl オプションの値を 0 に設定します。
    sysctl -w dev.i915.perf_stream_paranoid=0

    このコマンドは、再起動後にもとに戻る一時的な変更を行います。このオプションを永続的に変更するには、次を実行します。
    echo dev.i915.perf_stream_paranoid=0 > /etc/sysctl.d/60-mdapi.conf 
  4. /etc/default ディレクトリーにある grub ファイルを開きます。
  5. GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT を検索し、"" の間に i915.enable_hangcheck=0 と入力することで、時間制限が無効になり OpenCL* カーネルを長時間実行できます。ファイルを保存して閉じます。
  6. 設定を更新するには、次のコマンドを実行します。
    sudo update-grub

次のステップ

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