オフロードのモデル化の結果を調査

インテル® Advisor は、コマンドラインからオフロードのモデル化の結果を生成するいくつかの方法を提供します。

CLI で結果を表示

コマンドラインからオフロードのモデル化パースペクティブを実行すると、結果のサマリーがターミナルやコマンドプロンプトに出力されます。結果のサマリーには以下が含まれます。

例:

Info: Selected accelerator to analyze: Intel® Gen11 Integrated Graphics Accelerator 64EU.
Info: Baseline Host: Intel® Core™ i7-9700K CPU @ 3.60GHz, GPU: Intel ® .
Info: Binary Name: 'CFD'.
Info: An unknown atomic access pattern is specified: partial_sums_16. Possible values are same, sequential. sequential will be used.

Measured CPU Time: 44.858s    Accelerated CPU+GPU Time: 16.265s
Speedup for Accelerated Code: 3.5x    Number of Offloads: 7    Fraction of Accelerated Code: 60%

Top Offloaded Regions
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 Location                                               | CPU      | GPU      | Estimated Speedup | Bounded By | Data Transferred
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 [loop in compute_flux_ser at euler3d_cpu_ser.cpp:226]  |  36.576s |   9.340s |             3.92x | L3_BW      |         12.091MB
 [loop in compute_step_factor_ser at euler3d_cpu_ser....|   0.844s |   0.101s |             8.37x | LLC_BW     |          4.682MB
 [loop in time_step_ser at euler3d_cpu_ser.cpp:361]     |   0.516s |   0.278s |             1.86x | L3_BW      |         10.506MB
 [loop in time_step_ser at euler3d_cpu_ser.cpp:361]     |   0.456s |   0.278s |             1.64x | L3_BW      |         10.506MB
 [loop in time_step_ser at euler3d_cpu_ser.cpp:361]     |   0.432s |   0.278s |             1.55x | L3_BW      |         10.506MB
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報告されるメトリックの詳細については、アクセラレーター・メトリックを参照してください。

GUI で 結果を表示

コマンドラインからオフロードのモデル化パースペクティブを実行すると、*.advixeproj プロジェクトが --project-dir で指定されたディレクトリーにプロジェクトが作成されます。このプロジェクトは対話型であり、収集されたすべての結果と解析結果が保存されます。インテル® Advisor GUI で表示できます。

GUI でプロジェクトを開くには、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。

advisor-gui <project-dir>

レポートが開かない場合は、[Welcome (ようこそ)] ペインで [Show Result (結果を表示)] をクリックしてください。

コマンドラインからオフロードのモデル化パースペクティブを実行すると、収集が完了すると結果は自動的に開きます。

最初にベースライン・デバイスで測定されたパフォーマンスとターゲットデバイスでモデル化されたパフォーマンスに関する重要な情報を含む [Summary (サマリー)] レポートが表示されます。

GUI のオフロードのモデル化サマリー

対話型の HTML レポートを表示

CLI からオフロードのモデル化を実行すると、インテル® Advisor は 2 種類のレポートを <project-dir>/e<NNN>/report ディレクトリーに保存します。

HTML レポートの詳細と、GUI からオフロードのモデル化を実行して結果をエクスポートする手順については、スタンドアロン HTML レポートを使用するを参照してください。

対話型の HTML レポートを調べるには、事前に収集された GPU ルーフライン・レポートをダウンロード (英語) して、結果と構造を調査できます。

<project-dir>/e<NNN>/pp<NNN>/data0 ディレクトリーに生成された一連のレポートを確認します。

これらのレポート機能は軽量であり、インテル® Advisor GUI を必要とせず簡単に共有できます。

読み取り専用の結果スナップショットを保存

スナップショットは、プロジェクトの結果を格納する読み取り専用のコピーであり、インテル® Advisor GUI でいつでも表示できます。インテル® Advisor GUI または CLI でプロジェクトのスナップショットを保存できます。

アクティブなプロジェクトの結果を GUI からスナップショットとして保存するには、次のコマンドを実行します。レポートの上部にあるリボンで ボタンをクリックします。[Create a Result Snapshot (結果スナップショットの作成)] ダイアログボックスで、スナップショットの詳細を入力して保存します。

アクティブなプロジェクトの結果を CLI からスナップショットとして保存するには、次のコマンドを実行します。

advisor --snapshot --project-dir=<project-dir> [--cache-sources] [--cache-binaries] -- <snapshot-path>

説明:

  • --cache-sources オプションは、アプリケーションのソースコードをスナップショットに追加します。
  • --cache-sources オプションは、アプリケーションのバイナリーをスナップショットに追加します。
  • <snapshot-path は、スナップショットのパスと名前です。例えば、/tmp/new_snapshot を指定すると、スナップショットは tmp ディレクトリーにnew_snapshot.advixeexpz で指定されたディレクトリーにプロジェクトが作成されます。これをスキップして、スナップショットを現在のディレクトリーにsnapshotXXX.advixeexpzとして保存できます。

インテル® Advisor GUI で結果のスナップショットを開くには、次のコマンドを実行します。

advisor-gui <snapshot-path>

保存した読み取り専用の結果と、現在アクティブな結果またはほかの読み取り専用の結果を視覚的に比較することができます。

詳細は、読み取り専用の結果スナップショットを作成を参照してください。

結果の解釈

オフロードのモデル化パースペクティブを実行すると、選択された構成に応じてレポートにはさまざまなレベルの詳細が表示されます。

レポートの概要については、オフロードのモデル化レポートの概要を参照してください。

関連情報