デバッグ・ライブラリーとリリース・ライブラリー

デバッグ・ライブラリーとリリース・ライブラリー#

次の表は、デバッグ・バージョンとリリース・バージョンで提供される oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロック (oneTBB) 動的共有ライブラリーの詳細を示しています。

ライブラリー

説明

使用方法

tbb_debug
tbbmalloc_debug
tbbmalloc_proxy_debug
tbbbind_debug

これらのバージョンには、ライブラリーを正しく使用するための広範な内部チェック機能が備わっています。

マクロ TBB_USE_DEBUG を 1 に設定してコンパイルされたコードで使用します。

tbb
tbbmalloc
tbbmalloc_proxy
tbbbind

これらのバージョンは最高のパフォーマンスを発揮します。ライブラリーの正しい使い方など、ほとんどのチェックを省略します。

TBB_USE_DEBUG を未定義またはゼロに設定してコンパイルされたコードで使用します。

ヒント

ライブラリーが正しく使用されていることを確認するため、まずライブラリーのデバッグバージョンを使用してプログラムをテストします。  リリースバージョンでは、誤った使用により予期しないプログラムの動作となる可能性があります。

oneTBB は、インテル® Inspector、インテル® VTune™ プロファイラー、インテル® Advisor をサポートしています。これらのツールを完全にサポートするには、マクロ TBB_USE_PROFILING_TOOLS=1 を設定してコンパイルする必要があります。次の条件では、そのシンボルはデフォルトで 1 になります。

  • TBB_USE_DEBUG=1 の場合。

  • Microsoft Windows* オペレーティング・システムでは、_DEBUG=1 の場合。

oneTBB API リファレンスでは、デフォルト値についてさらに詳しく説明しています。

警告

インテル® Inspector のインストルメント・サポートは、タスク・ライブラリーの最初の初期化後に有効になります。初期化が行われる前にライブラリー・コンポーネントが使用されると、インテル® Inspector は実際に競合状態が発生していない場合でも、誤って競合状態をレポートする可能性があります。