CPU メトリック

このリファレンス・セクションでは、ベクトル化とコードの調査、CPU / メモリー・ルーフラインの調査、およびスレッド化パースペクティブのサーベイリファインメント・レポートのデータカラムの内容について説明します。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | XYZ

A

アクセスパターン (Access Pattern)

説明: アクセスタイプのサマリー。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

アクセスタイプ (Access Type)

説明: メモリー・アクセス・タイプ: リード、ライト、リードライト

メモリー・アクセス・パターン解析収集されメモリー・アクセス・パターン・レポート表示されます。

アドレス範囲 (Address Range)

説明: メモリー上の命令アドレス範囲。

解釈: 広い範囲は次のことを示します。

平均 (Average)

説明: 平均ループ・トリップカウント。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集され、ループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [ワークフロー] タブで [特性化][トリップカウント収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [ループのトリップカウントに関する情報を収集] を有効にします。

B

C

キャッシュライン利用率 (Cache Line Utilization)

説明: シミュレートされたデータ転送操作のキャッシュライン利用率。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

キャッシュミス (Cache Misses)

説明: キャッシュよりも上位のメモリー・サブシステムから供給されたメモリーロード操作数。ループの最初のインスタンスで計算されます (コールド CPU キャッシュを想定)。値は仮想キャッシュモデリングの結果です (これ解析は、ハードウェアにより報告される実際のカウンターと一致しない可能性があります)。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

呼び出しカウント (Call Count)

説明: ループ/関数が呼び出された回数。

トリップカウント解析 (特性化) 中に収集され[ループ情報] ペイン (サーベイレポート)[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [ワークフロー] タブで [特性化][トリップカウント収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [ループのトリップカウントに関する情報を収集] を有効にします。

解釈: この値が高いと、選択されたループの呼び出しチェーンに高いトリップカウントを持つ外部ループがあることを意味します。ループのトリップカウント値が小さい場合、外部ループがベクトル化やスレッド化の候補となります。

コンパイラーが予測したゲイン (Compiler Estimated Gain)

説明: コンパイラーが推測する理論上達成可能な相対的なループのパフォーマンス・スピードアップ、またはベクトル化により達成可能なパフォーマンス・スピードアップを指します。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: ゲインの予測は、インテル® Advisor が計算した、ベクトル化によって達成される相対的なパフォーマンス高速化の推測です。

D

データタイプ (Data Types)

説明: バイナリーの静的解析により提供されるデータ型。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

解釈: 太字は、ベクトル化に使用される主なデータ型を意味します。

説明 (Description)

説明: コード位置の分類。

依存関係解析中に収集され、依存関係レポートに表示されます。

ダーティー排出 (Dirty Evictions)

説明: 上位のメモリー・サブシステムへアップストリームされたメモリー・トラフィックを示す変更状態により排出されたキャッシュライン数。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

E

効率 (Efficiency)

説明: インテル® Advisor が計算した、ベクトル化によって達成される最大ゲインと比較したパフォーマンス・ゲインの推測です。

サーベイ解析中に収集され[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

解釈: 通常、達成可能な最大ゲインと比較してどれぐらい効率良くベクトル化が適用されているかを示します (高い値が良い)。

計算/集計:(予測されるゲイン / ベクトル長) * 100%

解釈: データセルにマウスを移動すると詳細が示されます。

経過時間 (Elapsed Time)

説明: 経過 (ウォールクロック) アプリケーション時間

サーベイ解析中に収集され、依存バナーに表示されます。

F

最初のインスタンスのサイト容量 (First Instance Site Footprint)

説明: ループの最初のインスタンスのメモリーアクセス命令ごとに、インテル® Advisor は次のことを行います。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

同等のメトリックと比較: このメトリックは、命令ごとの最大アドレス範囲よりも信頼性があります。

最大命令アドレス範囲

最初のインスタンスのサイト容量

シミュレートされたメモリー容量

ループ/サイトで解析されたスレッド数

1

1

1

解析されたループ・インスタンス数

すべてのインスタンス (いくつかのメモリーアクセス命令はフィルターされます)

1

ループ呼び出し回数の制限に依存:

  • GUI: [プロジェクトのプロパティー] > [解析ターゲット] > [メモリー・アクセス・パターン解析] > [高度] > [ループ呼び出し回数の制限]

  • CLI アクションのオプション: -loop-call-count limit

ループでアクセスされるアドレス範囲の重複を認識

いいえ

はい

はい

ランダム・メモリー・アクセスを伴うコードの適応性

いいえ

いいえ

はい

関数 (Function)

説明: 関数名。

依存関係解析中に収集され、依存関係レポートに表示されます。

関数呼び出しとループ (Function Call Sites and Loops)

説明: ループ情報ペイン (サーベイレポート) の親関数、ソースファイル、およびサイト/ループが始まる行番号、およびループ情報ペイン (サーベイレポート) のターゲットとループのトップダウン呼び出しツリーに関する情報

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

解釈:

G

予測ゲイン (Gain Estimate)

説明: インテル® Advisor が計算する、ベクトル化により達成された相対的なループのパフォーマンスのスピードアップを示す推測値。

サーベイ解析中に収集され[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: コンパイラーが推測するゲインは、理論上達成可能な相対的なループのパフォーマンス・スピードアップ、またはベクトル化により達成可能なパフォーマンス・スピードアップを指します。

H

I

命令アドレス (Instruction Address)

説明: メモリーの命令アドレス

依存関係解析中に収集され、依存関係レポートに表示されます。

命令セット (Instruction Sets)

説明: 個々の命令で使用する命令セット・アーキテクチャー (ISA)・

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

反復期間 (Iteration Duration)

説明: ループの平均反復時間。

トリップカウント解析 (特性化) 中に収集され[ループ情報] ペイン (サーベイレポート)[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [ワークフロー] タブで [特性化][トリップカウント収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [ループのトリップカウントに関する情報を収集] を有効にします。

J

K

L

ループ総時間 (Loop Instance Total Time)

説明: ループインスタンスの平均合計時間

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [ワークフロー] タブで [特性化][トリップカウント収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [ループのトリップカウントに関する情報を収集] を有効にします。

ループ伝搬依存 (Loop-Carried Dependencies)

説明: 反復にわたる依存関係のサマリー

依存関係解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

設定可能な値:

M

最大 (Max)

説明: 最大ループ・トリップカウント

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [ワークフロー] タブで [特性化][トリップカウント収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [ループのトリップカウントに関する情報を収集] を有効にします。

最大サイト量 (Max Site Footprint)

説明: 最小および最大メモリーアドレス間の最大距離 (ループのすべてのインスタンス)。

命令あたりの最大アドレス範囲 (Maximum Per-Instruction Address Range)

説明: ループのすべてのインスタンスのメモリーアクセス命令ごとに、インテル® Advisor は次のことを行います。

インテル® Advisor は、ループのすべてのインスタンスを解析する際に、一部のメモリーアクセス命令をフィルター処理するため値が不正確になる可能性があります。不正確な値は灰色のフォントで示されます。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート) とメモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

同等のメトリックと比較: このメトリックは、最初のインスタンスサイトの容量よりも信頼性が低くなります。

最大命令アドレス範囲

最初のインスタンスのサイト容量

シミュレートされたメモリー容量

ループ/サイトで解析されたスレッド数

1

1

1

解析されたループ・インスタンス数

すべてのインスタンス (いくつかのメモリーアクセス命令はフィルターされます)

1

ループ呼び出し回数の制限に依存:

  • GUI: [プロジェクトのプロパティー] > [解析ターゲット] > [メモリー・アクセス・パターン解析] > [高度] > [ループ呼び出し回数の制限]

  • CLI アクションのオプション: -loop-call-count limit

ループでアクセスされるアドレス範囲の重複を認識

いいえ

はい

はい

ランダム・メモリー・アクセスを伴うコードの適応性

いいえ

いいえ

はい

メモリーアクセス量 (Memory Access Footprint)

説明: 現在のソース行の命令によってアクセスされる最小/最大メモリーアドレスの最大距離 (ループのすべてのインスタンス間)。

メモリーロード (Memory Loads)

説明: ループの最初のインスタンスでのメモリーロード操作数。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

メモリーストア (Memory Stores)

説明: ループの最初のインスタンスでのメモリーストア操作数。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

メモリー (GB) (Memory, GB)

説明: CPU とメモリー・サブシステム間のデータ転送数 (GB 単位)。

重要

これは、演算強度 (AI) 計算の基準となるメトリックです。

最小 (Min)

説明: 最小ループ・トリップカウント

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [ワークフロー] タブで [特性化][トリップカウント収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [ループのトリップカウントに関する情報を収集] を有効にします。

モジュール (Module/Modules)

説明: 実行可能形式またはライブラリー名

[サーベイ解析][依存関係解析]、および [メモリー・アクセス・パターン解析] 中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート)[高度な表示] ペイン (サーベイレポート)、依存関係レポート、およびメモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

マルチポンプ係数 (Multi-Pumping Factor)

説明: ベクトル長を拡張するため、コンパイラーがポンプ最適化を適用した回数。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

N

入れ子関数 (Nested Function)

説明: ストライド診断が検出された関数 (サイトから呼び出された) の名前。

メモリー・アクセス・パターン解析収集され、メモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

O

最適化の詳細 (Optimization Details)

説明: コンパイラー最適化の詳細。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

P

パフォーマンス問題 (Performance Issues)

説明: 検出されたパフォーマンスの問題。

サーベイ解析、およびメモリー・アクセス・パターン解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート)メモリー・アクセス・パターン解析表示されます。

解釈: クリックして、問題の原因と推奨される修正に関する確実性レベルを表示します。

問題の重要度 (Problem Severity)

説明: 検出された問題の深刻度。

依存関係解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

設定可能な値:

Q

R

RFO キャッシュミス (RFO Cache Misses)

説明: 更新要求 (所有権の要求) によりキャッシュにロードされたキャッシュライン数。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

S

セルフ AI (Self AI)

説明: セルフ L1 転送バイトに対するセルフ GFLOPS の比率。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

FLOP 計算でカウントされる命令タイプ:

セルフ経過時間 (Self Elapsed Time)

説明: ループ/関数の実行開始から終了までのセルフ時間ベースのウォール時間 (呼び出し先の時間を除きます)。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: 合計経過時間は、ループ/関数の実行開始から終了までの合計時間ベースのウォール時間 (呼び出し先の時間を含みます)。

解釈: シングル・スレッド・アプリケーションのセルフ時間と同じ

セルフ GFLOP (Self GFLOP)

説明: 呼び出し先の GFLOP を除くギガ浮動小数点操作。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

FLOP 計算でカウントされる命令タイプ:

セルフ GFLOPS (Self GFLOPS)

説明: セルフ GLOPセルフ経過時間の比率。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

FLOP 計算でカウントされる命令タイプ:

セルフギガ OP (Self Giga OP)

説明: ギガ浮動小数点操作とギガ整数操作 (呼び出し先のギガ浮動小数点操作とギガ整数操作を除きます)。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

FLOP 計算でカウントされる命令タイプ:

INTOP 計算でカウントされる命令タイプ (デフォルト):

セルフギガ OPS (Self Giga OPS)

説明: セルフ経過時間に対するセルフ GFLOP + セルフ GINTOP の比率。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

FLOP 計算でカウントされる命令タイプ:

INTOP 計算でカウントされる命令タイプ (デフォルト):

セルフ GINTOP (Self GINTOP)

説明: 呼び出し先のギガ整数操作を除くギガ整数操作。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

INTOP 計算でカウントされる命令タイプ (デフォルト):

セルフ GINTOPS (Self GINTOPS)

説明: セルフ GINTOPセルフ経過時間の比率。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

INTOP 計算でカウントされる命令タイプ (デフォルト):

セルフ INT AI (Self INT AI)

説明: セルフ L1 転送バイトに対するセルフ GINTOPS の比率。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

INTOP 計算でカウントされる命令タイプ (デフォルト):

セルフメモリー (GB)

説明: 呼び出し先の転送を除く、ギガバイト単位の CPU とメモリー・サブシステム間のデータ転送 (キャッシュと DRAM を含む合計トラフィック)。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [解析ワークフロー] タブで [特性化] ステップの [FLOP を収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [FLOP、L1 メモリー・トラフィック、および AVX-512 マスク使用に関する情報を収集] を有効にします。

セルフメモリー (GB/秒)

説明: 呼び出し先の転送を除く、ギガバイト/秒単位の CPU とメモリー・サブシステム間のデータ転送 (キャッシュと DRAM を含む合計トラフィック)。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件: [解析ワークフロー] タブで [特性化] ステップの [FLOP を収集] を有効にするか、[プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックスの [トリップカウント & FLOP 解析] タブで [FLOP、L1 メモリー・トラフィック、および AVX-512 マスク使用に関する情報を収集] を有効にします。

計算/集計:セルフ GBs / セルフ経過時間

セルフ全体 AI (Self Overall AI)

説明: セルフ L1 転送バイトに対するセルフ GFLOPS + セルフ GINTOPS の比率。

トリップカウント解析 (特性化) 解析中に収集されループ情報ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

FLOP 計算でカウントされる命令タイプ:

INTOP 計算でカウントされる命令タイプ (デフォルト):

セルフ時間 (Self Time)

説明: 呼び出し先の時間を除く、ループ/関数がアクティブに実行された時間。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: 合計時間は、呼び出し先の時間を除く、ループ/関数がアクティブに実行された時間です。

シミュレートされたメモリー容量

説明: ループのすべてのインスタンスのサマリーとオーバーラップを考慮したメモリー容量。

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート) に表示されます。

収集/表示の要件:

GUI の [プロジェクトのプロパティー] ダイアログボックス:

CLI の例:

advisor -collect map -mark-up-list=1,2,7,17,26 -enable-cache-simulation -cachesim-mode=footprint -project-dir C:\my_advisor_project -- my_application.exe

同等のメトリックと比較:

最大命令アドレス範囲

最初のインスタンスのサイト容量

シミュレートされたメモリー容量

ループ/サイトで解析されたスレッド数

1

1

1

解析されたループ・インスタンス数

すべてのインスタンス (いくつかのメモリーアクセス命令はフィルターされます)

1

ループ呼び出し回数の制限に依存:

  • GUI: [プロジェクトのプロパティー] > [解析ターゲット] > [メモリー・アクセス・パターン解析] > [高度] > [ループ呼び出し回数の制限]

  • CLI アクションのオプション: -loop-call-count limit

ループでアクセスされるアドレス範囲の重複を認識

いいえ

はい

はい

ランダム・メモリー・アクセスを伴うコードの適応性

いいえ

いいえ

はい

計算/集計:キャッシュ・シミュレーション中にアクセスされたキャッシュライン数にキャッシュ・ライン・サイズを掛けた値として計算されます。

パフォーマンス上の理由から、すべてのアクセスとキャッシュラインがシミュレートされるわけではありません。代わりに、インテル® Advisor はサブセットを追跡し、キャッシュサイズ全体にスケールして最終的な容量を推測します。

サイトの場所 (Site Location)

説明: 親関数、ソースファイル、およびサイト/ループ開始行に関する情報。

依存関係解析メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

サイト名 (Site Name)

説明: サーベイレポートでソース・アノテーションを使用する際のサイト名、または詳細な解析のためループをマークする際のシーケンス ID。

依存関係解析メモリー・アクセス・パターン解析収集され[ループ情報] ペイン (リファインメント・レポート)、依存関係レポート、およびメモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

ソース/ソースの場所 (Source/Source Location/Sources)

説明: ソースファイル名と行番号。

サーベイ解析依存関係解析、およびメモリー・アクセス・パターン解析収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート)[高度な表示] ペイン (サーベイレポート)、依存関係レポート、およびメモリー・アクセス・パターン・レポート に表示されます。

状態

説明: 問題セット中の最も深刻な問題の状態。

依存関係解析中に収集され、依存関係レポートに表示されます。

設定可能な値:

ストライド (Stride)

説明: 2 つの連続するループ内でのメモリーアクセス要素間の距離。

メモリー・アクセス・パターン解析収集され、メモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

ストライド分布 (Strides Distribution)

説明: 次の形式のストライド比率: Unit%/Constant%/Variable%

メモリー・アクセス・パターン解析収集されループ情報ペイン (リファインメント・レポート)表示されます。

T

合計経過時間 (Total Elapsed Time)

説明: ループ/関数の実行開始から終了までの合計時間ベースのウォール時間 (呼び出し先の時間を含みます)。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: セルフ経過時間は、ループ/関数の実行開始から終了までのセルフ時間ベースのウォール時間 (呼び出し先の時間を除きます)。

解釈: シングルスレッド・アプリケーションの合計時間と同じです。

合計時間

説明: 呼び出し先の時間を含む、ループ/関数がアクティブに実行された時間。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: セルフ時間は、呼び出し先の時間を除く、ループ/関数がアクティブに実行された時間です。

特性 (Traits)

説明: パフォーマンスに影響するスカラーとベクトル特性。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

設定可能な値:

特性 (Traits)

ASM 命令の検出

除算

*DIV*

平方根

*SQRT*

型変換

*CVT*

NT-ストア

*MOVNT*

ギャザー

*GATHER*

スキャッター

*SCATTER*

シャッフル

*SHUF*

パーミュート

*PERM*

ブレンド

*BLEND*

パック

*PACK*

アンパック

*UNPCK*

挿入

*INSERT*

抽出

*EXTRACT*

マスク付きストア

*MASKMOV*

シフト

*PROR*、*PROL*、*PSLL*、*PSRA*、*PSRL*

FMA

*FMADD*、*FMSUB*、*FNMADD*、*FNMSUB*

マスク操作

*KADD*、*KTEST*、*KAND*、*KOR*、*KXOR*、*KXNOR*、*KNOT*、*KUNPCK*、*KMOV*、*KSHIFT*

競合検出

*VPCONFLICT*

指数部抽出

*VGETEXP*

仮数部抽出

*VGETMANT*

エクスパンド

*EXPAND*

コンプレス

*COMPRESS*

*VNNI*

*VNNI*

変換 (Transformations)

説明: コンパイラーによるループ変換。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

タイプ

[サーベイ解析][依存関係解析]、および [メモリー・アクセス・パターン解析] 中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート)[高度な表示] ペイン (サーベイレポート)、依存関係レポート、およびメモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

サーベイレポートの値:

メモリー・アクセス・パターン・レポートの値:

依存関係レポート値 - 問題とメッセージタイプを参照してください。

U

アンロール係数 (Unroll Factor)

説明: コンパイラーにより適用されたループアンロール係数。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

V

変数参照 (Variable References)

説明: 依存関係またはメモリー・アクセス・ストライドが検出された変数名。

依存関係解析メモリー・アクセス・パターン解析収集され、依存関係レポートとメモリー・アクセス・パターン・レポートに表示されます。

ベクトル ISA (Vector ISA)

説明: それぞれの命令に使用される最上位のベクトル命令セット・アーキテクチャー。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

同等のメトリックと比較: コンパイラー・オプションxQx/axQaxで対応するコードパスが追加されると、現在のハードウェアの ISA よりも上位の ISA が表示されます。実行されていないコードパスの ISA を表示するには、[プロジェクトのプロパティー][実行されなかったコードパスのループを解析] オプションを有効にします。

ベクトル幅 (Vector Widths)

説明: ベクトルレジスター幅 (ビット)。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

設定可能な値: 32、64、128、256、512 を含む値の組み合わせを指定します。値は「/ または ;」で区切ります。

ベクトル化の詳細 (Vectorization Details)

説明: ベクトル化に関するコンパイラーの注釈。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

VL (Vector Length)

説明: 値は、単一のベクトルループ反復で処理される要素数、またはそれぞれのベクトル命令で処理される要素数を意味します。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

計算/集計: バイナリー静的解析またはコンパイラーによって想定されます。

W

ベクトル化できない理由 (Why No Vectorization?)

説明: コンパイラーがベクトル化できなかった理由。

サーベイ解析中に収集され、[ループ情報] ペイン (サーベイレポート) と[高度な表示] ペイン (サーベイレポート) に表示されます。

解釈: クリックして、問題の原因と推奨される修正を表示します。

X, Y, Z