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ベクトル化パースペクティブ解析

ベクトル化とコードの調査パースペクティブを実行すると、アプリケーションのパフォーマンスを向上し、ベクトル化の問題を解決するコード固有の推奨事項を取得して、ソースコードとアセンブリー・コードを迅速に確認できます。

ベクトル化とコードの調査パースペクティブは、以下を特定するのに役立ちます。

どのように動作するか

ベクトル化とコードの調査パースペクティブには次の手順が含まれます。

  1. サーベイ解析を実行し、統合されたコンパイラー・レポートのデータとパフォーマンス・データを取得します。
  2. 特性解析を実行して、ループが呼び出され、実行される回数と、浮動小数点および整数操作の数を特定します。これは、アプリケーションの呼び出しカウント/ループカウントおよび、反復カウントメトリックを測定します。特定のループのベクトル化の方針を決定するために使用し、すでにベクトルされているループを最適化します。
  3. メモリー・アクセス・パターン (MAP) 解析を実行して、各種メモリーの問題を確認します。非連続なメモリーアクセス、ユニットストライドと非ストライドアクセス、またはそのほかの問題を警告します。ベクトルコードの実行速度を大幅に低下させる問題を特定したり、コンパイラーによる自動ベクトル化を妨げる問題を排除できるようにします。
  4. 依存関係解析を実行して、コンパイラーがベクトル化しなかったループのデータ依存関係を確認します。依存関係解析は、実際のデータ依存関係をチェックし、真の依存関係が検出された場合は、それらを解決する際に役立つ情報を提供します。ベクトル化の強制が安全ではない真のデータ依存関係を特定して、適切に分類できるようにします。

ベクトル化のサマリー

ベクトル化とコードの調査パースペクティブは、次のようなアプリケーションのパフォーマンスに関連するデータを収集します。

[Vectorization and Code Insights Summary (ベクトル化とコードの調査サマリー)] ペインの例

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