< 目次

ホストから KVM* カーネルモジュールをプロファイル

皆さんがシステム開発者で、KVM モジュールを含むゲスト Linux* システムのパフォーマンス解析に注目する場合、次のモデルを検討してください。

  1. 解析のシステムを準備します:
    1. ゲスト OS からホストのファイルシステムへ、/proc/kallsyms と /proc/modules ファイルをコピーして、KVM ゲスト OS のシンボルを解決します。
    2. 注目するゲスト OS モジュール (vmlinux と *.ko などのファイル) を、ゲスト OS からコピーし、それらをホスト・ファイル・システム上の [guest] フォルダーに保存します。
  2. インテル® VTune™ プロファイラー・ツールバーの [解析の設定] ボタンをクリックします。

    [解析の設定] ウィンドウが表示されます。

  3. [どこを] ペインで [ローカルホスト] ターゲットシステムが選択されていることを確認し、[何を] ペインでターゲットタイプを設定します。

    デフォルトでは、[アプリケーションを起動] ターゲットタイプが選択されます。

    [プロセスにアタッチ] ターゲットタイプを選択した場合、アタッチするプロセスとして qemu-kvm を指定します。

    また、qemu-kvm プロセスの PID を指定できます。PID を確認するには、次のように入力します。

    $ ps aux | grep kvm

  4. [何を] ペインの [高度] セクションで、[KVM ゲスト OS を解析] オプションをオンにして、ゲストの /proc/kallsyms と /proc/modules ファイルのローカルコピーへのパスを指定します。次に例を示します:

  5. 下部にある [バイナリー検索] ボタンをクリックします。

    [バイナリー/シンボル検索] ダイアログボックスが開きます。

  6. ゲスト OS からコピーされたすべてのモジュールがある [guest] フォルダーへのパスを追加します。
    例: [guest] フォルダーが、/home/vtune にある場合、検索ディレクトリーとして /home/vtune を指定します:

  7. [OK] をクリックして変更を保存します。
  8. [どのように] ペインで解析タイプを選択します。
    KVM ゲスト OS のプロファイルでは、Perf* ベースの EBS データ収集を使用する解析タイプを選択します: ホットスポット (ハードウェア・イベントベースのサンプリング・モード)、システムの概要、または独自のカスタム分析を構成します。
  9. 下部の [開始] ボタンをクリックして、選択した解析タイプを実行します。

解析を実行すると、インテル® VTune™ プロファイラーはホストとゲスト OS の両方でデータを収集し、結果としてそれらをマージした統計を表示します。グリッドでゲスト OS モジュールには、[guest] プリフィクスが追加されます。次に例を示します。

[プラットフォーム] タブに注目して、ゲスト OS 上のコードのパフォーマンスを解析し、このデータを各時点の CPU、GPU、電力、ハードウェア・イベント・メトリック、割り込み数と相関させます。ターゲットで kvm Ftrace イベント収集を有効にした場合は、KVM* カーネル モジュールの統計も監視できます。

制限事項

関連情報