カスタム解析設定で提供されているイベント・ライブラリーを使用して、イベントベースのサンプリング・コレクターで監視する Linux* Ftrace* および Android* フレームワークのイベントを選択します。
ライブラリーからイベントを選択するには次の操作を行います。
新しいハードウェア・イベントベース・サンプリング解析タイプを作成します。
新しい解析タイプは、[解析の設定] ウィンドウの [どのように] ペインの [カスタム解析] の下に表示されます。
新しいカスタム設定で、[Linux* Ftrace イベント] または [Android* フレームワーク・イベント] 領域から、システムの動作を監視するイベントを指定します。
例えば、KVM* ゲスト OS プロファイルでは、IRQ インジェクション・プロセスを追跡するため、Linux* Ftrace イベント (kvm、irq、sofirq および workq) を選択することを検討してください。
収集されたデータは、デフォルトのビューポイントではタスクとして表示されます。[サマリー] ウィンドウから始めて、[上位タスク] セクションで最も時間のかかるタスクを特定します。タスク持続時間分布図のタスクタイプ別に表示されるタスク持続時間の統計を解析します。
スライドバーを使用して、高速および低速インスタンスのしきい値を設定します。
上位タスクセクションのタスクをクリックすると、タスク別にまとめられた [ボトムアップ] ウィンドウが開きます。時系列にタスクを解析するには [プラットフォーム] ウィンドウに切り替えます。
一部のシステムでは、/sys/kernel/debug/tracing にある Linux* FTrace* サブシステムには、root ユーザーのみがアクセスできます。この場合、インテル® VTune™ プロファイラーは「資格証明が不足しているため Ftrace* 収集は許されません。root 権限が必要です。」エラーメッセージを表示します。このようなシステムで Ftrace* イベント収集を有効にするには、root 権限でインテル® VTune™ プロファイラーを実行するか、root アカウントで chown コマンドを使用します。次に例を示します。
$ chown -R <user>:<group> /sys/kernel/debug/tracing
bin ディレクトリーにある prepare_debugfs.sh スクリプトを利用して、この手順を自動化できます。このスクリプトは debugfs をマウントしてグループへのアクセス権を変更し、インストール・ブート・スクリプトを更新してシステムの起動時に変更を自動的に適用します。このスクリプトは、root 権限で実行することを忘れないでください。
prepare_debugfs.sh スクリプトを使用して認証を自動化するには、次のように入力します。
$ ./install/bin64/prepare-debugfs.sh [option]
ここで、[option]は、次のいずれかです。
オプション |
説明 |
---|---|
-h | --help |
使い方の情報を表示します。 |
-i | --install |
自動ロード debugfs ブートスクリプトを設定し、適切なシステム・ディレクトリーにインストールします。 |
-c | --check |
オプションなしでマウントすると、スクリプトは debugfs を設定してパーミッションをチェックします。 |
-u | --uninstall |
以前インストールした debugfs ブートスクリプトをアンインストールし、設定を元に戻します。 |
-g | --group <group> |
vtune 以外のグループを指定します。 |
-r | --revert |
debugfs 設定を元に戻します。 |
-b | --batch |
オプションを指定しないで非インタラクティブ・モードで実行します (既に変更されたアクセス権限の場合は終了します)。スクリプトは debugfs を設定します。 |