ターゲット Linux* システムからリモートデータを収集するには、インテル® VTune™ プロファイラーで新しい解析を設定します。
解析の構成インターフェイスの [どこを] ペインで、[リモート Linux* (SSH)] ウィンドウに接続パラメーターを入力すると、インテル® VTune™ プロファイラーはターゲットシステムにインテル® VTune™ プロファイラーのコレクターパッケージが存在するかどうかを確認します。
適切なパッケージが見つからない場合、インテル® VTune™ プロファイラーはパッケージを自動展開することを提案します。
[展開] ボタンを選択して、自動コレクターパッケージをダウンロードしてインストールします。
コレクターが自動インストールされないか、自動インストール後にエラーが発生した場合、コレクターを手動でインストールしてください。
通常の Linux* ターゲットシステムまたは組み込み Linux* ターゲットシステムにデータ コレクターを手動でインストールするには、ftp、sftp、または scp を使用して、必要なターゲット・パッケージ・アーカイブをターゲットデバイスにコピーします。
これらのターゲットパッケージは、インテル® VTune™ プロファイラーがインストールされているホストシステムで使用できます。
<install-dir>/target/linux/vtune_profiler_target_sep_x86_64.tgz- 64 ビット システム向けのハードウェア・イベントベース・サンプリング・コレクター (SEP) を提供します。
<install-dir>/target/linux/vtune_profiler_target_x86_64.tgz- 64 ビット・システム向けのインテル® VTune™ プロファイラー・コレクターを提供します
64 ビット・システム上で 32 ビット・プロセスを実行して解析する場合、*_x86 と *_x86_64 の両方のパッケージを使用します。
ターゲットデバイスの /tmp または書き込み可能なディレクトリーに製品パッケージをアンパックします。
target> tar -zxvf <target_package>.tgz
インテル® VTune™ プロファイラーのターゲットパッケージは、新しく作成されたディレクトリー /tmp/vtune_profiler_target にあります。
データをリモート収集する場合、インテル® VTune™ プロファイラーはターゲットデバイス上でコレクターを検索します。デフォルトの場所は以下です:/tmp/vtune_profiler_target。インテル® VTune™ プロファイラーは、パフォーマンス結果をターゲットシステムの /tmp ディレクトリーに一時的に保存します。
ターゲットパッケージを異なる場所にインストールしたり、ほかの一時ディレクトリーを指定する場合、[解析の設定] ウィンドウでターゲット・プロパティーを構成してください。次の手順を実行します。
[リモートシステム上のインテル® VTune™ プロファイラー・インストール・ディレクトリー] オプションを使用して、リモートシステム上のインテル® VTune™ プロファイラーのパスを指定します。デフォルトの場所を使用する場合、パスは自動的に提供されます。
デフォルト以外の一時ディレクトリを指定するには、[リモートシステムの一時ディレクトリー] オプションを指定します。
また、-target-install-dir と -target-tmp-dir オプションも vtune コマンドラインから利用できます。
リモート Linux* システムへのデータコレクターの自動インストールでは、この用途に必要なサンプリング・ドライバーはビルドされません。
root ユーザーとして操作し、パスワードなしの SSH 経由で接続する場合、事前ビルドされたサンプリング・ドライバーをインストールできます。
ドライバーを使用しないサンプリング・データ収集は、Linux* Perf ツールの機能をベースにしており、root アクセスなしで利用できますが、解析オプションの範囲が限られています。
高度なハードウェア・イベントベース・サンプリングのデータを収集するには、次のいずれかを実行します:
ターゲットシステムにインテル® VTune™ プロファイラー・コレクターをインストールします。
コレクターが自動インストールされないか、自動インストール後にエラーが発生した場合、次に示す手順に従ってリモート Linux* システム上でデータを収集するための準備を手動で行います。
サンプリング・ドライバーをビルドしてインストールします。(オプション)。
データコレクターのインストールでこの手順がまだ完了していない場合にのみ、サンプリング・ドライバーをビルドする必要があります。インストール手順では、サンプリング・ドライバーを追加でビルドする必要があるかどうか示されます。
ターゲットデバイス上でハードウェア・イベントベース・サンプリング解析を有効にするには、次の手順に従ってください。
ターゲットシステムでサンプリング・ドライバーをビルドします。
カーネルヘッダーがデバイスで実行されているカーネルのバージョンに対応していることを確認します。詳細は、sepdk/src ディレクトリーにある README.txt ファイルを参照してください。
コンパイラーのバージョンが、ターゲットシステムで実行されているカーネルのアーキテクチャー (x86 または x86_64) に対応していることを確認します。
/sys/bus/event_source/devices/cpu/format ファイルシステムに CPU PMU プログラミングの詳細をエクスポートするカーネル 2.6.32 以降を搭載したシステムでは、ハードウェア・イベントベース・サンプリング・モードのホットスポット、マイクロアーキテクチャー全般、およびカスタム・イベントベース・サンプリング解析タイプに root の認証情報とサンプリング・ドライバーは必要ない場合があります。オペレーティング・システムが、プロセスのアドレス空間に割り当てる最大メモリーサイズや、プロセスが同時に開くファイル数を制限する場合、プロファイル機能に影響する場合があります。これらの機能は、Linux* Perf* の機能をベースとしているため、その制限もまたインテル® VTune™ プロファイラーに適用されます。詳しい情報は、https://perf.wiki.kernel.org/index.php/Main_Page (英語) のチュートリアル: トラブルシューティングとヒントに記載されています。
ターゲットデバイスにドライバーをインストールします。
標準的な Linux* コマンドが使用できないため insmod-sep スクリプトが動作しない場合、Linux* の insmod コマンドを直接使用してドライバーを手動でインストールします。
Open Build Service (OBS) を使用して、RPM としてサンプリング・ドライバーをビルドするには、<install-dir>/sepdk/src ディレクトリーにある sepdk.spec ファイルを使用します。