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リモート Linux* ターゲットの設定

Windows* または Linux* ホストでインテル® VTune™ プロファイラーを使用して、リモート Linux* システム上のコードのパフォーマンスを解析します。

リモート Linux* ターゲット (通常または組み込みシステム) 上のアプリケーションを解析するには、インテル® VTune™ プロファイラーを実行します。

リモート CLI または GUI を使用

ターゲットシステムに必要な最小ディスク容量: ~25MB

このモードは、インテル® VTune™ プロファイラーによってサポートされるほとんどのクロス開発、特にターゲットシステムのリソースに制約がある場合 (ディスクスペース、メモリー、CPU 能力不足) や高度にカスタマイズされた Linux* ターゲットシステムを使用する場合に推奨されます。

リモート Linux* システムでデータを収集するには:

1.インテル® VTune™ プロファイラーのインストール

ホストシステムにインテル® VTune™ プロファイラー製品のフルパッケージをインストールします。

2.解析のターゲットシステムの準備

  1. 組み込み Linux* システムの場合は、RSA キーを使用してターゲットへのパスワードなしの SSH アクセスを設定します。その他のシステムの場合、インテル® VTune™ プロファイラーの GUI がキーを生成して展開します。

  2. ターゲット Linux* システムにインテル® VTune™ プロファイラーのターゲットパッケージとデータコレクターをインストールします。

    デフォルト以外の場所にターゲットパッケージをインストールする場合、GUI の [どこを] ペインのリモートシステム・オプションでインテル® VTune™ プロファイラー・インストール・ディレクトリー、または CLI の-target-install-dirオプションで適切なパスを指定します。

  3. 必要に応じてホスト上でドライバーをビルドし、ターゲットシステムにコピーしてインストールします。

    Open Build Service (OBS) を使用して、RPM としてサンプリング・ドライバーをビルドするには、<install_dir>/sepdk/src ディレクトリーにある sepdk.spec ファイルを使用します。

3.リモート解析の設定と実行

  1. ホストシステムで、インテル® VTune™ プロファイラー GUI を開いて [解析の設定] を選択します。

  2. [どこを] ペインで、ターゲットのインストール・ディレクトリーを指定します。

  3. [何を] ペインで、リモートシステム上のターゲット・アプリケーションを指定します。ホスト上のファイナライズで必要なシンボル/ソースファイルの検索ディレクトリーを指定します。

  4. [どのように] ペインで、解析タイプを選択/設定します。

  5. 解析を開始します。

インテル® VTune™ プロファイラーはターゲット上でアプリケーションを実行し、プロファイル・データを収集します。解析が完了すると、VTune Profiler インテル® VTune™ プロファイラーは結果とバイナリーファイルをホストシステムにコピーし、データをファイナライズします。

このデータ収集はコマンドラインから実行することもできます。

4.結果の表示

ホスト上で収集したデータを表示します。以前のデータ収集からの結果をインポートすることもできます。

ネイティブ CLI を使用するターゲットシステムに必要な最小ディスク容量:

~200 MB のディスクスペース。

通常の Linux* ターゲットシステム上のアプリケーションをプロファイルするには、このモードを使用します。このモードでは、フルスケールのインテル® VTune™ プロファイラー製品をホストシステムにインストールします。インテル® VTune™ プロファイラーのコマンド ライン・インターフェイスである vtune をターゲットシステムにインストールします。 その後、ターゲット上でネイティブデータ収集を直接実行できます。

この図は、ターゲットシステム上で vtune を使用して直接実行されるリモート解析の概要を示しています。

ネイティブ使用モードでリモートシステムの解析を設定して実行するワークフローの手順は、リモート・コレクター・モードと類似しています。

ネイティブ・サンプリング・コレクター (SEP) を使用

サンプリング・コレクター (SEP) は、リソースが限定されるシステムをターゲットとした、ハードウェア・イベントベース・サンプリング解析向けのコマンドライン・ツールです。SEP はインテル® VTune™ プロファイラーパッケージの一部です。SEP パッケージには、サンプリング・ドライバーのビルドに必要な sep ユーティリティーと、sepdk ソースコード (pax.ko および sep4_x.ko 用) の両方が含まれています。

SEP を使用するには、vtune_profiler_target_sep_x86.tgz または vtune_profiler_target_sep_x86_64.tgz ファイルから SEP パッケージを抽出します。

  1. ドライバーをビルドします。
  2. ドライバーと sep ユーティリティーをターゲットにアップロードします。
  3. コマンドラインを使用して、イベントベースのサンプリング・パフォーマンス・データを収集します。

詳細については、サンプリング対応製品のユーザーガイド (英語) をご覧ください。

インテル® VTune™ プロファイラーは、サンプリング・ドライバーをビルドするために必要な sepdk ソースも提供します。インテル® VTune™ プロファイラーが SEP と同じドライバーを使用する場合、sepdk のソースコードは SEP パッケージで提供されるソースコードと同一になる可能性があります。インテル® VTune™ プロファイラーの sepdk のソースには、SEP パッケージには含まれないイベントベース・スタック・サンプリング・データ・コレクターのソースも含まれます。

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