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アプリケーションの解析準備

以下のガイドに従って、インテル® VTune™ プロファイラーを使用して解析するアプリケーションをコンパイルし、解析の生産性を高める方法を理解してください。

すべてのコンパイル言語向けの推奨事項

これらのガイドラインは、サポートされるすべてのオペレーティング・システムのホストとコンパイル言語に適用されます。このガイドに従って、インテル® VTune™ プロファイラーを可能な限り効率良く使用することを強く推奨します。

Windows* 上の C++ アプリケーションの準備

Windows* で推奨される条件を満たすには、次のコンパイラーオプションを使用します。

/O2 /Zi /DEBUG

Microsoft Visual Studio* で最適化レベルとデバッグ情報の生成を設定するには、次の手順に従ってください。

  1. リリースビルドの設定を有効にする
    1. Visual Studio* のツールバーで、[ソリューション設定] ドロップダウン・リストから [Release] を選択します。

      これにより、/O2 最適化レベルが有効になります。[ソリューション エクスプローラー] でプロジェクト名を右クリックして、[プロパティ] -> [C/C++] -> [最適化] を開きます。

  2. デバッグ情報の生成を有効にする
    1. [ソリューション エクスプローラー] でプロジェクト名を右クリックして、コンテキスト・メニューから [プロパティ] を選択します。

      [プロパティ ページ] ダイアログボックスを開きます。

    2. [構成] ドロップダウン・リストで [Release] 構成が選択されていることを確認します。
    3. 左ペインで [C++] -> [全般] を選択します。
    4. [デバッグ情報の形式] フィールドで、[プログラム・データベース (/Zi)] を選択します。
    5. 左ペインで [リンカー] -> [デバッグ] を選択します。
    6. [デバッグ情報の生成] フィールドで [デバッグ情報の生成 (/DEBUG)] を選択します。
    7. [OK] をクリックして変更を保存し、ダイアログボックスを閉じます。

ここでの手順は、すべての C++ アプリケーションに適用される最も重要なコンパイラー・オプションを示しています。

OpenMP* またはインテル® oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロックを使用するアプリケーションでは、追加のコンパイラー・オプションが推奨されます。詳細は、Windows* ターゲット上のパフォーマンス解析向けのコンパイラー・オプションを参照してください。

デバッグ情報を生成したら、インテル® VTune™ プロファイラーの検索ディレクターが PDB とソースファイルを示すように設定してください。

Linux* 上の C++ アプリケーションの準備

Linux* で推奨される条件を満たすには、次のコンパイラーオプションを使用します。

-O2 -g

ここでの手順は、すべての C++ アプリケーションに適用される最も重要なコンパイラー・オプションを示しています。

OpenMP* またはインテル® oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロックを使用するアプリケーションでは、追加のコンパイラー・オプションが推奨されます。詳細は、Linux* ターゲット上のパフォーマンス解析向けのコンパイラー・オプションを参照してください。

デバッグ情報を生成したら、インテル® VTune™ プロファイラーの検索ディレクターがバイナリーとソースファイルを示すように設定してください。

SYCL* アプリケーションの準備

SYCL* アプリケーションにも同じ基本的な推奨事項が適用されます。

さらに、アクセラレーターに特化した情報を有効にするには、次のオプションを追加します。

オプション 説明

-gline-tables-only

-fdebug-info-for-profiling

SYCL* アプリケーションの GPU 解析向けのデバッグ情報の生成を有効にします。

-Xsprofile

CPU/FPGA 相互作用解析のパフォーマンス・データをソースレベルでマッピングできるようにします。

(オプション) コードのインストルメント

インテル® VTune™ プロファイラーは、C++ および Fortran 向けのインストルメントとトレース・テクノロジー API (ITT API) を提供しており、これにより以下が可能になります:

設定と使用方法の詳細については、インストルメントとトレース・テクノロジー API をご覧ください。