インテル® ディストリビューションの LINPACK* ベンチマークを実行

複数のノード上でまたは 1 つのノード上で複数の MPI プロセスを使用してインテル® ディストリビューションの LINPACK* ベンチマークを実行するには、MPI を使用するとともに、HPL.dat を変更するか、使いやすいコマンドライン・パラメーターを使用する必要があります。次の例は、スクリプトを使用して、動的にリンクされる事前ビルドされたイインテル® ディストリビューションの LINPACK* ベンチマーク・バイナリーを実行する方法を説明します。他のバイナリーを実行するには、それぞれに応じて手順を調整します。

1. セットアップ・スクリプトにアクセスして、必要な環境変数を読み込みます。

2. HPL.dat で問題サイズ N を 10000 に設定します。この設定はテスト実行用であるため、問題サイズは小さくする必要があります。

3. パフォーマンスを向上させるには、システムで非均一メモリーアクセス (NUMA) を有効にし、以下に説明するように、各 NUMA ソケットに対して MPI プロセスを実行するように構成します。

   • システムで NUMA を有効にするには、BIOS 設定を参照してください。

   • クラスター構成に応じて、runme_intel64_dynamic.bat スクリプトの先頭で次の変数を設定します。

     MPI_PROC_NUM

     MPI プロセスの合計数。

     MPI_PER_NODE

     各クラスノードあたりの MPI プロセス数。

     NUMA_PER_MPI

     各 MPI プロセスあたりの NUMA ノードの数。

   • HPL.dat ファイルで、Ps * Qs が MPI プロセスの数と等しくなるように Ps パラメーターと Qs パラメーターを設定します。例えば、2 プロセスの場合、Ps を 1 に設定し、Qs を 2 に設定します。あるいは、HPL.dat ファイルを変更せずに、-p および -q コマンドライン・パラメーターを指定して起動します。

4. Runme_intel64_dynamic.bat.bat スクリプトを実行します。

   runme_intel64_dynamic.bat

5. 行列のサイズが利用可能なメモリーの約 80% を使用するようになるまで、問題サイズを徐々に大きくしてテストを続行します。サイズを変更するには、HPL.dat の 6 行目で Ns の値を変更するか、-n コマンドライン・パラメーターを使用します。

   • 16 GB の場合:40000 Ns

   • 32 GB の場合:56000 Ns

   • 64 GB の場合:83000 Ns