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fgtrun スクリプトを使用せずトレースファイルを収集

Visual Studio* コマンドプロンプトまたは Linux* ターミナルからアプリケーションを起動しない場合、fgtrun スクリプトを使用せずにトレースを収集できます。この場合、次の手順に従ってトレースファイルを手動で収集して変換します。

この手順では、シンボル解決情報を取得する方法の概要は示していません。

  1. コレクター・ライブラリーへのパスを設定します。

    次のように環境変数を設定または更新します。Windows* システムでは、Microsoft Visual Studio* のバージョン (vc12, vc14, or vc14.1) も指定します。

    オペレーティング・システム

    環境変数

    デフォルト値

    説明

    Windows*

    INTEL_LIBITTNOTIFY32

    ..\fgt\windows\bin\ia32\<vc version>\fgt.dll

    32 ビットコレクターのライブラリー

    INTEL_LIBITTNOTIFY64

    ..\fgt\windows\bin\intel64\<vc version>\fgt.dll

    64 ビットコレクターのライブラリー

    INTEL_ITTNOTIFY_GROUPS

    すべて;

    すべてのグループからのトレースイベント

    Linux*

    INTEL_LIBITTNOTIFY32

    ../fgt/linux/lib/ia32/cc4.8_libc2.19_kernel3.13.0/libfgt.so

    32 ビットコレクターのライブラリー

    INTEL_LIBITTNOTIFY64

    ../fgt/linux/lib/intel64/cc4.8_libc2.19_kernel3.13.0/libfgt.so

    64 ビットコレクターのライブラリー

    INTEL_ITTNOTIFY_GROUPS

    すべて;

    すべてのグループからのトレースイベント

    macOS*

    INTEL_LIBITTNOTIFY32

    ../fgt/macos/lib/ia32/osx10.12.6_kernel16.7.0/libfgt.dylib

    32 ビットコレクターのライブラリー

    INTEL_LIBITTNOTIFY64

    ../fgt/macos/lib/intel64/osx10.12.6_kernel16.7.0/libfgt.dylib

    64 ビットコレクターのライブラリー

    INTEL_ITTNOTIFY_GROUPS

    すべて;

    すべてのグループからのトレースイベント

    Microsoft Visual Studio* IDE の Visual Studio* コマンドプロンプトで設定された環境変数を使用する場合、次のコマンドでコマンドプロンプトから Visual Studio* IDE を起動できます。

    devenv /useenv
  2. アプリケーションを実行。

    パスが正しく設定されていると、アプリケーションは _fgt で始まるファイルを生成します。アプリケーションの並列処理に参加するスレッドごとに 1 つのファイルが生成されます。例えば、2 つのスレッドがフローグラフの実行に参加している場合、2 つのファイルが生成されます: 作成条件に応じて _fga_YYYYMMDD_HHMMSS 形式で自動生成されるフォルダー (例:20191111_1111) に _fgt.0_fgt.1 が作成されます。

  3. トレースファイルを GraphML* と TraceML* 形式へ変換します。

    トレースファイルが格納されるフォルダーを含むディレクトリーにある fgt2xml.exe コンバーターを使用して、_fgt バイナリーファイルを フローグラフ・アナライザーが識別できる XML 形式に変換します。

    fgt2xml.exe <desired_name>

    このコンバーターは、<desired_name> に従って最新のフォルダーにあるすべての _fgt ファイルを現在のディレクトリーでスキャンして、2 つの出力ファイル (desired_name.graphmldesired_name.traceml) を生成します。