このリファレンス・セクションでは、コマンド構文で使用される CLI アクションとオプションについて説明します。advisor <--action> [--action-options] [--global-options] [[--] target [target options]]
GUI の代わりにインテル® Advisor コマンドライン・インターフェイス (advisor) を使用する利点は、自動またはバックグラウンド・タスクの一部としてデータ収集と解析を行い、その結果を利用したいときにコマンドライン・インターフェイス (CLI) レポート (または GUI) で表示できることです。
必要条件: コマンドライン・インターフェイスを使用する前に、インテル® Advisor の環境変数を設定します。
インテル® Advisor GUI から選択した設定のコマンドラインを生成できます。[Analysis Workflow (解析ワークフロー)] ペイン:
advisor コマンド構文は次のようになります。
advisor <--action> [--action-options] [--global-options] [[--] target [target options]]
説明:
advisor |
インテル® Advisor コマンドライン・ツールの名称です。 |
<--action> |
collect または report でアクションを実行します。それぞれのコマンドでは、1 つのアクションのみ指定できます。例えば、同じコマンドで collect と report アクションの両方を使用することはできません。 |
[--action-options] |
特定のアクションの動作を変更します。コマンドごとに複数のアクション・オプションを使用できます。アクションに適用されないアクション・オプションを使用すると用法エラーとなります。 |
[--global-options] |
同じ方法ですべてのアクションの動作を変更します。アクションごとに複数のグローバルオプションを使用できます。 |
target |
解析するターゲット (アプリケーションの実行形式) です。 |
[target-options] |
ターゲットに適用するオプションです。 |
アクションオプション/グローバルオプションの規則。
同じコマンドで反対の意味を持つアクションオプションを指定すると最後に指定したアクションオプションが適用されます。
冗長な、または指定したアクションが意味をなさないアクションオプションは無視されます。
予期しない動作につながる不適切なオプションが使用されると、エラーが返されます。
アクションオプションまたはグローバルオプションの前にダッシュ (-) を 1 つまたは 2 つ指定できます。ここでは、アクションオプションとグローバルオプションのショート形式の前にはシングルダッシュ (-) を使用し、ロング形式の前にはダブルダッシュ (--) を使用します。例: 次の命令はすべて同等です。
advisor --help
advisor -help
オプションと値は、等号 (=) またはスペースで分離することができます。ここでは等号を使用します。例: 次の命令はすべて同等です。
advisor --report=survey
advisor --report survey
ターゲット実行形式ファイルの前には、2 つのダッシュ (-) とスペースが必要です。例:
advisor --collect=survey -- ./myApplication
アクションオプションには、複数の引数を指定できるものがあります。ほとんどの場合、引数はカンマで区切った文字列 (スペースなし) で渡すか、アクションオプションを繰り返して指定します。以下に例を示します。以下は同等です。
advisor --collect=survey --project-dir=./advi_results --exclude-files=./src/foo,./src/bar -- ./myApplication
advisor --collect=survey --project-dir=./advi_results --exclude-files=./src/foo --exclude-files=./src/bar -- ./myApplication
プロジェクトのディレクトリー
デフォルトでは、プロジェクト・ディレクトリーは現在の作業ディレクトリーに設定されています。レポートを異なるディレクトリーに書き込むには、project-dir アクションオプションを使用します。例:
アプリケーションのホットスポットを調査し、結果を ./advi プロジェクト・ディレクトリーに保存します。
advisor --collect=survey --project-dir=./advi_results --search-dir all:=./src -- ./myApplication
サーベイの結果からサーベイレポートを生成し、./advi プロジェクト・ディレクトリーに保存します。
advisor --report=survey --project-dir=./advi_results --format=text --report-output=./out/survey.txt
検索ディレクトリー
search-dir アクションオプションを使用して、解析中に使用されるソース、シンボル、およびバイナリーファイルを含むディレクトリーを指定します。
複数の検索ディレクトリーを指定できます。例:
advisor --collect=survey --project-dir=./advi_results --search-dir src:=./src1,./src2 -- ./myApplication
collect アクションを使用する場合、常に検索ディレクトリーを指定しましょう。
ユーザー・データ・ディレクトリー
project-dir に十分なスペースがない場合、リモート・ディレクトリーや別のディレクトリーなど project-dir 以外のディレクトリに結果ファイルを書き込みたい場合は、user-data-dir アクションオプションを使用しします。
例: スータビリティー・データを収集して、結果をリモート・ディレクトリーに保存します。
advisor --collect=suitability --project-dir=./advi_results --user-data-dir=./remote_dir --search-dir src:=./src -- ./myApplication