検索ディレクトリーはファイルの格納場所を検索し、ソースコードに関連する解析情報を表示するために使用されます。
インテル® VTune™ Amplifier は、解析情報を表示するのに必要なユーザーファイルの場所を検出できないことがあり、追加の検索パスを設定するか標準パスを置き換えなければならない場合があります。これは、プロジェクトのディレクトリー構造に関する情報がない Visual Studio* で作成された .exe プロジェクト、バイナリー/ソースを定義するサードパーティー製のライブラリーを使用する C++ プロジェクト、またはリモート収集されたデータをインポートしたプロジェクトで必要になります。リモートデータ収集を行うと、インテル® VTune™ Amplifier は、デフォルトでターゲットシステムからホストシステムへバイナリーをコピーします。また、シンボルとソースファイルをホストへコピーするか、ファイルを含むディレクトリーをマウントして共有する必要があります。
インテル® VTune™ Amplifier は、収集されたデータをファイナライズする時に特定の順番でディレクトリーを検索します。インテル® VTune™ Amplifier が Microsoft* Visual Studio* IDE に統合されている場合、検索ディレクトリーは Microsoft* Visual Studio* の C++ プロジェクトのプロパティーで定義されます。
インテル® VTune™ Amplifier は、モジュール解決のため次のファイルを検索します。
バイナリー (実行ファイルと DLL)
シンボル
ソースファイル
アプリケーションのビルドとパフォーマンス・データの収集を行った後にファイルを移動していなければ、C/C++ プロジェクトのファイルは自動で検出されます。
検索ディレクトリーの設定
検索ディレクトリーを設定するには:
[New Project (新規プロジェクト)] ツールバーボタンをクリックします。[Analysis Target (解析ターゲット)] タブが開きます。
右側にある [Binary/Symbol Search (バイナリー/シンボル検索)] または [Source Search (ソース検索)] ボタンをクリックして対応するダイアログボックスを開き、ホスト上で解決するシンボル、バイナリー、およびソースファイルへのパスを指定します。
新しい検索ディレクトリーを追加するには、[Search Directories (検索ディレクトリー)] テーブルで、[<Add new search location> (<新しい検索場所を追加>)] フィールドをクリックしてテキストボックスにディレクトリーのパスと名前を入力するか、右側の [...] (参照ボタン) をクリックしてディレクトリーを指定します。例えば、Linux* 上で /work/projects/my_project にあるプロジェクトを /home/user/my_project_copy にコピーした場合、バイナリー/シンボル/ソースファイルの検索ディレクトリーとして /home/user/my_project_copy を指定します。
注
検索は非再帰的です。必要なディレクトリーがすべて設定されていることを確認してください。
検索ディレクトリーが適切に設定されていないと次のようになります。
[Bottom-up (ボトムアップ)] または [Top-down Tree (トップダウン・ツリー)] ペインで、モジュールの関数名と行の代わりに、[Unknown (不明)] だけが表示されます。
行をダブルクリックしてソースコードを表示しようとすると、[Cannot find the source file (ソースファイルが見つかりません)] ウィンドウが表示され、ソースファイルの場所を指定するように求められます。
システムモジュールのシンボルファイルが見つからない場合、[Bottom-up]/[Top-down Tree] ペインと [Call Stack (コールスタック)] ペインに不完全なスタック情報が表示されることがあります。この場合、フィルター・ツール・バーの [Call Stack Mode (コールスタック・モード)] オプションを使用してシステムレイヤーの関連付けを行う際に、[Unknown frame(s) (不明なフレーム)] ホットスポットが表示されます。Windows* ターゲットでこれを防ぐには、Microsoft* シンボルサーバーを設定するか、_NT_SYMBOL_PATH 環境変数を設定してください。