外部データのインポート

カスタム・データ・コレクターの起動

次いずれかの方法でカスタム・パフォーマンス・データを収集します。

• アプリケーション・モード: ターゲット・アプリケーションで収集した統計を利用して、インテル® VTune™ Amplifier 解析を強化できます。例えば、アプリケーションの一部分で多くのインスタンスが何度も実行され、それらのいくつかがパフォーマンスの問題を示す場合、アプリケーションのログファイルから問題が生じているタイムフレームを検索して、このデータをインテル® VTune™ Amplifier に供給できます。

• カスタム・コレクター・モード: インテル® VTune™ Amplifier の解析中に、アプリケーションによって統計データを直接収集できない (または、したくない) 場合、カスタム解析コレクターを作成するか、既存の外部コレクター (Ftrace*、ETW、logcatthat など) を使用して、それらをインテル® VTune™ Amplifier から起動します。このモードを有効にするには、カスタムコレクターのオプションを使用するようにインテル® VTune™ Amplifier の解析タイプを設定し、外部コレクターを開始するコマンドラインを指定します。

カスタムデータを CSV 形式に変換してインテル® VTune™ Amplifier にインポート

外部で収集されたデータをインテル® VTune™ Amplifier にインポートするには、次の操作を行います。

1. 収集されたカスタムデータを csv ファイル (事前定義された構造) に変換します。

   カスタム解析モードでこれを行うには、コレクターがデータを CSV 形式で出力するように設定し、AMPLXE_HOSTNAME 環境変数を使用して csv ファイル形式で要求される現在のホスト名を特定する必要があります。アプリケーション・モードでは、ホスト名は結果の [Summary (サマリー)] ウィンドウにある [Computer name (コンピューター名)] フィールドから特定するか、summary コマンドライン・レポートから取得できます。

2. 次のオプションを使用して csv ファイルをインテル® VTune™ Amplifier の結果にインポートします。

   GUI:

   1. 外部データ収集と並行して起動されたインテル® VTune™ Amplifier の結果を開きます。

   2. [Analysis Target (解析ターゲット)] タブまたは [Analysis Type (解析タイプ)] タブを開きます。

   3. 左にあるコマンドツールバーの [Import from CSV (CSV からインポート)] ボタンをクリックします。

      [Choose a File to Import (インポートするファイルの選択)] ダイアログボックスが開きます。

   4. 必要な csv ファイルを指定して [Open (開く)] をクリックします。複数の csv ファイルを同時にインポートできます。

      注

      インテル® VTune™ Amplifier へ csv ファイルをインポートしても結果のシンボル解決には影響しません。例えば、モジュールやデバッグ情報が利用できないシステムへも安全に csv ファイルをインポートできます。

   コマンドライン:

   次のように import オプションを指定します。

   amplxe-cl -r <既存の結果ディレクトリー> -import <csv ファイルへのパス>

   インテル® VTune™ Amplifier は、独自のコレクターと外部のアプリケーションで収集されたデータを処理し、標準的なデータ表示 ([Timeline (タイムライン)] ペインや [Bottom-up (ボトムアップ)] ペインなど) にコードのパフォーマンスの統合された表示を提供します。