ドメイン API

ドメインは、プログラム内のモジュールやライブラリーごとにトレースデータのタグ付けを可能にします。ドメインには、TBB.Internal.Control のように任意の文字列を指定できます。

各ドメインは、__itt_domain 構造体で定義され、コード内の ITT API 呼び出しによってタグ付けできます。

出力トレース・キャプチャー・ファイルに収集されるインストルメントのサブセットをフィルター処理するため、アプリケーション内の特定のドメインを選択的に有効または無効にできます。ドメインを無効にするには、そのフラグフィールドを 0 値に設定します。これにより、特定のドメインのトレースが無効になりますが、コードの残りの部分には影響しません。ドメインを無効にするオーバーヘッドは、単一の if チェックのみです。

ドメインを作成するには、次のプリミティブを使用します。

__itt_domain *ITTAPI__itt_domain_create ( const char *name)

ドメイン名には、com.my_company.my_application などの URI 命名スタイルを推奨します。ドメインのセットは、アプリケーションの実行中は静的であると想定しているため、ドメインを破棄するメカニズムはありません。

ドメインを作成したスレッドに関係なく、プロセス内のスレッドはすべてのドメインにアクセスできます。この呼び出しはスレッドセーフです。

プリミティブのパラメーター:

[in]

name

ドメインの名前

使用例

#include "ittnotify.h" 

__itt_domain* pD = __itt_domain_create(L"My Domain" ); 
pD->flags = 0; /* ドメインを無効化 */

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