メモリー消費解析は、Linux* ネイティブまたは Python* ターゲットを解析し、メモリー消費量 (RAM) を経時的に調べて、解析中に割り当ておよび解放されたメモリー・オブジェクトを特定します。
メモリー消費解析中、インテル® VTune™ プロファイラーのデータコレクターはメモリー割り当てと解放イベントを捕捉して、それぞれの割り当てイベント (解放の場合、メモリーを解放した関数のみを取得) の呼び出しシーケンスを取得します。インテル® VTune™ プロファイラーは、呼び出しシーケンスと呼び出し命令ポインター (IP) をデータ収集ファイルに保存し、このデータを解析して結果タブに表示します。
メモリー消費解析を設定して実行します。
必要条件: プロジェクトを作成します。
インテル® VTune™ プロファイラー・ツールバーの (スタンドアロン GUI)/
(Visual Studio* IDE) [解析の設定] ボタンをクリックします。
[解析の設定] ウィンドウが表示されます。
[どのように] ペインで、 [実行する解析タイプを選択] ボタンをクリックして、[メモリー消費] を選択します。
メモリー消費解析は、メモリーの割り当て/割り当て解除の計測とシンボル情報からの静的/グローバル変数の取得によって提供されるメモリー・オブジェクト (データ構造) の粒度でデータを収集するように事前構成されています。
必要に応じて、追跡する最小の動的メモリー・オブジェクト・サイズのオプションを構成することもできます。このオプションは、インストルメントの実行時のオーバーヘッドを軽減するのに有効です。デフォルト値は 32 バイトです。
[開始] ボタンをクリックして解析を実行します。
下部の [コマンドライン] ボタンを使用して、この設定のコマンドラインを生成できます。
デフォルトでは、分析結果は[メモリー消費] ビューポイントで開きます。[タイムライン] ペインでメモリー消費のピークを特定し、ホットスポット関数の割り当てスタックを解析します。ホットスポット関数をダブルクリックして [ソース] ビューに切り替え、大量のメモリーを割り当てているソース行を解析します。