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クラスターで環境変数を設定

デフォルトでは、MPI 起動コマンド mpiexec を呼び出すと、起動ノード環境全体が MPI プロセスに渡されます。ただし、未定義の変数や環境に保存されているものと異なる変数がある場合、mpiexec-env または -genv オプションを使用できます。これらのオプションには、渡される環境変数の名前と値の 2 つの引数が必要です。

-genv NAME1 VALUE1 -genv NAME2 VALUE2

-env NAME VALUE -genv

インテル® MPI では、以下のように MKL_BLACS_MPI の値を明示的に設定します。

mpiexec -genv OMP_NUM_THREADS 2 ....

mpiexec -n 1 -host first -env OMP_NUM_THREADS 2 test.exe : -n 2 -host second -env OMP_NUM_THREADS 3 test.exe ....

インテル® MPI では、以下のように MKL_BLACS_MPI の値を明示的に設定します。

mpiexec -genv MKL_BLACS_MPI INTELMPI ....

mpiexec -n 1 -host first -env MKL_BLACS_MPI INTELMPI test.exe : -n 1 -host second -env MKL_BLACS_MPI INTELMPI test.exe.

すべての環境変数をデフォルトで渡し、これらの値を明示的に渡さないようにするには、各 Windows* ノードでユーザー環境変数またはシステム環境変数を変更します。[スタート] メニューから、[設定] > [コントロールパネル] > [システム] > [詳細設定] > [環境変数] を選択します。

Microsoft MPI を使用している場合、Microsoft Single Program Multiple Data (SPMD) プロセス・マネージャーがクラスターのすべてのノードでデバッグモードで実行されているときは、上記の環境変数を設定する方法も利用できます。ただし、環境変数を設定する最善の方法は、Microsoft 管理コンソール (MMC) および/またはコマンドライン・インターフェイス (CLI) を備えたジョブ・スケジューラーを使用してジョブを送信し、環境変数を渡すことです。MMC および CLI の詳細については、Microsoft のウェブサイト (http://www.microsoft.com/) の Microsoft ヘルプとサポートページを参照してください。