プロジェクトの移行

インテル® DPC++ 互換性ツールは、CUDA* 言語カーネルとライブラリー API 呼び出しをインテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー (英語) の SYCL* ソースに移行します。通常、CUDA* コードの 90% - 95% は自動的に SYCL* へ移行されます。このツールは、自動的に移行できなかったコードの移行に役立つインラインコメントを挿入します。

CUDA* から SYCL* コードへの移行と開発ワークフロー

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インテル® DPC++ 互換性ツールを使用した移行は、次の 4 つのステップで構成されます。

  1. 移行する CUDA* ソースを準備

    ビルドして実行可能な CUDA* プロジェクトから開始します。インテル® DPC++ 互換性ツールは CUDA* ヘッダーを使用するため、ヘッダーにアクセスできることを確認してください。

  2. プロジェクトの移行

    インラインコメント付きの SYCL* コードを生成するには、元のソースを入力としてインテル® DPC++ 互換性ツールを実行します。

    単純なプロジェクトにはファイルからファイルへの移行を、複雑なプロジェクトにはコンパイル・データベースを使用した移行を行います。

  3. 変換されたコードを確認

    出力されたファイルには、自動的に移行できなかったコードの移行に役立つインラインコメントが含まれています。インラインコメントを確認して、移行されていないコードを手動で変換します。また、潜在的なコードの改善点も見逃さないでください。

  4. プロジェクトをビルドします

    移行されたプロジェクトがインテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー (英語) で正常にコンパイルされたことを確認します。