目次

プロジェクトの移行

インテル® DPC++ 互換性ツールを使用して、複数のソースファイルとヘッダーファイルで構成されたプログラムを移行できます。

はじめに

まだ行っていない場合は、ツールキットのインストール・ディレクトリーにある setvars スクリプトを実行して、CLI 環境を設定します。

  • Linux* (sudo): source /opt/intel/oneapi/setvars.sh

  • Linux (ユーザー): source ~/intel/oneapi/setvars.sh

  • Windows*: C:\Program Files(x86)\Intel\oneAPI\setvars.bat

インテル® DPC++ 互換性ツールには、以下の表に示すサンプルが用意されており、ツールの操作や機能を確認することができます。

サンプルのダウンロードとアクセス方法は、『インテル® oneAPI ベース・ツールキット導入ガイド』を参照してください。

サンプルの目的と使い方の詳細は、各サンプルに含まれる README ファイルを参照してください。

サンプル

説明

Vector Add DPCT

  • vector_add.cu

単純な CUDA プログラムをデータ並列 C++ へ移行する方法を示します。Vector Add を使用して、インテル® DPC++ 互換性ツール (dpct) を使用するため、開発環境が正しく設定されているか簡単に確認できます。

Folder Options DPCT

  • main.cu

  • bar/util.cu

  • bar/util.h

より複雑なプロジェクトを移行する方法とオプションの使用方法を示します。

Rodinia NW DPCT

  • needle.cu

  • needle.h

  • needle_kernel.cu

インテル® DPC++ 互換性ツールを使用して、Make/CMake* プロジェクトを CUDA* からデータ並列 C++ (DPC++) へ移行する方法を示します。

警告の出力

インテル® DPC++ 互換性ツールは、コードを DPC++ に準拠させるため、または正しいコードにするため、ファイルの移行時に注意が必要なコード領域を示します。生成されるソースファイルにコメントが挿入され、出力に警告として表示されます。特定の警告の意味については、「診断のリファレンス」を参照してください。以下に例を示します。

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/path/to/file.hpp:26:1: warning: DPCT1003:0: Migrated API does not return error code. (*,0) is inserted. You may need to rewrite this code.
// source code line for which warning was generated
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