インテル® oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロック (oneTBB) は、C++ コード向けの高レベルの並列プログラミング・フレームワークであり、マルチコア・プロセッサーのパフォーマンスを引きだすのを支援するため、テンプレート・ベースのラインタイム・ライブラリーを提供します。oneTBB では、スレッドの代わりに論理的な並列処理を記述します。並列処理の可能性 (何が並列に実行できるか) を指定すると、ライブラリーが実行時に利用可能なハードウェアに応じて実際の並列処理を決定します。ライブラリーには、並列ループなどの高レベルの並列パターンを容易に使用できるテンプレートがあります。oneTBB プログラムは、多くの C++ コンパイラーに移植済みのライブラリーによって実装されます。
oneTBB を使用して、次の特徴を備えたスケーラブルなアプリケーションを記述できます。
スレッドを管理する代わりに並列ワークを指定します。
データ並列プログラミングを重視します。
高レベルの並列パターンの利点を活用します。
oneTBB はヘッダーファイルと共有ライブラリーで構成されるため、多くの C++ コンパイラーで使用できます。
インテルでは、oneTBB を使用して C++ プログラムに並列処理を導入することを推奨しています。導入時のコストはわずかであり、優れた初期パフォーマンスと将来のリファインメントでも利用できる多くの追加機能を提供します。
また、アプリケーションの多くの場所を容易に並列化できる強力な機能を多く備えています。次の機能を備えています。
並列アルゴリズム・パターン
並行処理に適したコンテナー
スケラーブルなメモリー割り当て
同期プリミティブ
タイミング