インテル® Advisor は、次の言語向けにアノテーションを使用可能にするマクロまたはルーチン定義を提供します。
C/C++ では、advisor-annotate.h ヘッダーファイルは ANNOTATE_ で始まるマクロを定義するため、ANNOTATE_SITE_BEGIN(); などのアノテーションを使用できます。
Fortran の場合、advisor_annotate モジュールは annotate_ で始まるサブルーチンを宣言するため、annotate_site_begin() などのアノテーションを呼び出すことができます。
Windows* システム上の C# では、AdvisorAnnotate ヘッダーに複数のメンバールーチンを含む Annotate クラスが定義されており、Annotate.SiteBegin(); などのアノテーションを使用できます。
ソースファイルにインテル® Advisor のアノテーションを追加する前に、インテル® Advisor アノテーション定義を参照する必要があります。
C/C++ では次を追加します: #include "advisor-annotate.h" または #include <advisor-annotate.h> (C/C++ ソースにアノテーション・ヘッダー・ファイルをインクルードを参照してください)
Fortran では次を追加します: use advisor_annotate
C# では次を追加します: using AdvisorAnnotate; (Windows* システムのみ)
Fortran ではファイルスコープ宣言が利用できないため、アノテーションを使用するサブルーチン、関数、またはメインプログラム内で USE 文を記述する必要があります。次に例を示します。
program F_example ! ! メインプログラムはアノテーションを含んでいません、use advisor_annotate はここでは追加しません ! コード.. ! subroutine F_sub ! このサブルーチンはアノテーションを含んでいるため、use advisor_annotate 文を追加します ! some code ... ! 計算集約型コードの周辺にインテル® Advisor のサイトとタスクアノテーションを追加します intensive code ! 例えば、アノテーション・サイトを開始するには: call annotate_site_begin(site1) ! end subroutine F_sub ! コード ... end program F_example
呼び出しがモジュール・プロシージャー内にある場合、USE 文はモジュールレベルに含めることができます。USE 文の配置に関する詳細は、Fortran コンパイラーのドキュメントを参照してください。
それぞれの言語向けのビルド設定が必要です。インテル® Advisor のアノテーションを含むそれぞれのモジュールには、アノテーション定義ファイルがあるディレクトリー指定などのビルド設定が必要です。C/C++ および Fortran アプリケーションでは、アプリケーションのすべてのモジュールで完全なデバッグ情報などその他のビルド設定 (コンパイラーとリンカー) も必要です。それぞれの言語のビルド設定に関するトピックを参照してください。
インテル® Advisor のスータビリティーと依存関係ツールを使用してシリアル・プログラムの並列動作を推測する場合にのみ、コードにアノテーションが必要です。アプリケーションをリリースする前に、並列フレームワークのコードを追加するとき、これらのアノテーションを置き換えます。しかし、インテル® Advisor ツールを使用しない限りアノテーションはアプリケーションの実行に影響しないため、アノテーションを残したままアプリケーションをリリースすることができます。
アノテーション定義ファイルの再配布の詳細については、インテル® Advisor がインストールされている ...\documentation\<locale> ディレクトリーにある、インテル® ソフトウェア開発製品エンド・ユーザー・ソフトウェア使用許諾契約書 (EULA.rtf または EULA.txt) と redist.txt ファイルをご覧ください。
C/C++ プログラムの場合:
advisor-annotate.h ファイルをインクルードする際にエラーが発生した場合、advisor-annotate.h を追加した後のコンパイルの問題への対応をご覧ください。
Windows* システム: advisor-annotate.h ファイルを変更する必要がある場合、特定のプロジェクトやソリューション向けに変更可能なコピーを追加できます。annotate.h のバージョンが変更された場合、ファイルのコピーを更新する必要があります。Visual Studio* プロジェクトに C/C++ アノテーション定義ファイルのコピーを追加を参照してください。
このファイルを変更する必要がない場合、インストールされている advisor-annotate.h を複数のプロジェクトやソリューションから読み取り専用ファイルとして参照できます。インテル® Advisor の環境変数と advisor-annotate.h を使用する場合、メジャーバージョンなどで環境変数名が変更されたときにのみ参照の変更が必要になります。そのため、読み取り専用バージョンを使用すると、移行の保守作業を最小限に抑えることができます。
Linux* システム: 非常にまれな場合を除き、インストールされている advisor-annotate.h を複数のプロジェクトやソリューションから読み取り専用ファイルとして参照できます。
アノテーションはプログラムの計算結果には影響しないため、advisor-annotate.h の拡張を制御で説明するマクロ拡張の有効/無効にできます。