SYCL* アプリケーションの可視化は、インテル® oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロック (oneTBB) や OpenMP* などのランタイムからのデータと同様です。SYCL* のグラフは、バッファーアクセサー、コマンド・グループ・ハンドラー、および parallel_for などのデータ並列構造などエンドユーザー構造から作成された非同期タスクグラフを表します。

フローグラフ・アナライザー で表示されるサンプルデータを上記に示します。他のランタイムと同様に、グラフ表示は実行トレースビューと関連付けられています。ワークフローは、SYCL* でも同様の情報を示します。実行トレースビューで重複するタスクを正確に可視化するには、プルダウンメニューから [Stacked View (スタックビュー)] 属性を選択します。

これにより、ビューはすべてを詳しく表示するアイシクルグラフに代わり、OpenCL* スタックの呼び出しを確認できます。

タイムライン・ビューでタスクをクリックした時に、そのタスクがグラフに属している場合、グラフ内のノードがハイライト表示されます。グラフノードに属するすべてのタスクをハイライト表示するには、タスクハイライト表示ボタンをオンにして、グラフ上のノードを選択して関連付けを確認します。

以下のスクリーンショットでは、memory_transfer_nodeに属するタスクが異なる色で表示されていることが分かります。相関機能を使用すると、アプリケーションの実行プロファイルをデバッグする際に実行関係が分かりやすくなります。フローグラフ・アナライザー には特定のパフォーマンスに関連する問題に注目する機能も含まれており、別のセクションで潜在的なパフォーマンスの問題ついて詳しく説明します。
