解析を実行するとき、インテル® Advisor はデータセットに対してターゲットを実行します。データセットのサイズとワークロードは、アプリケーションの実行時間と解析速度に直接影響します。
例えば、1000x1000 ピクセルのイメージのほうが、100x100 ピクセルのイメージよりも処理が長くなります。その理由として、大きなイメージはループで 1...1000 の反復空間が必要ですが、小さなイメージは 1...100 で済みます。完全に同じコードパスを両方のケースで実行すると、その違いはコードパスの繰り返し回数だけです。
ターゲットの実行から冗長な処理を省くことで、完全性を損なうことなく、解析時間を制御できます。
大きく冗長なデータセットの代わりに、タスクあたりのワークを最小から中程度にしてタスクを生成する、小さく典型的なデータセットを選択します。最小から中程度とは、タスクが実行するすべての異なる動作をカバーするのに十分なワークのみを意味します。
目的: 各タスク内の計算の繰り返しをコードカバレッジに必要な最小限に抑え、できるだけ短い実行時間でできるだけ多くのパスと最大数のタスク (並列処理) を実行することを目標とします。
10 秒以下で実行できるデータセットが理想的です。すべてのコードが確実にチェックされるように、追加のデータセットを作成しても良いでしょう。
インテル® Advisor GUI で入力データセットを変更するには、次のいずれかの操作を行います。
[File (ファイル)] > [Project properties (プロジェクトのプロパティー)...] を選択するか、インテル® Advisor ツールバーの
アイコンをクリックします。[Project properties (プロジェクトのプロパティー)] ダイアログボックスが表示されます。
必要に応じて、[Analysis Target (解析ターゲット)] タブをクリックします。
[Target type (ターゲットタイプ)] ドロップダウンから [Dependencies Analysis (依存関係解析)] を選択します。
ターゲットのメイン・エントリー・ポイントがコマンドライン引数を受け付ける場合、[Application parameters (アプリケーションの引数)] フィールドに値を指定します。値を入力するか、[Modify (変更)...] ボタンをクリックします。
[OK] をクリックして終了します。
(#ifdef ディレクティブを使用して) プログラムのソースを変更し、ターゲットをリビルドします。
Windows* のみ: Visual Studio* 入力データセットを変更するには、次のいずれかの操作を行います。
Windows* のみ: この構成を頻繁に実行する場合、小さなデータセットを使用する新しい構成を作成することを検討してください。
C/C++ と Fortran の最適なビルド設定に関する最新情報は、ターゲット・アプリケーションをビルド をご覧ください。