加重は、ノードがスピンする時間、またはノードに渡されるデータ項目ごとにアクティブなワークを実行する時間のシミュレーションを決定します。デフォルトの加重単位はマイクロ秒です。例えば、デフォルトではウェイト値が 1000 である場合、ノードは 0.5 秒間スピンします。
指定された加重がユニットに対して相対的に高い値の場合、計算の実行時間が長くなる可能性があります。
グラフにトレースが関連付けられている場合、加重単位はトレースで指定される単位に置き換えられます。
ノードの加重を変更するには以下の操作を行います。
キャンバスでノードを選択します。
[Properties] ペインの [Node] タブで [Node Weight] フィールドの値をクリックして値を入力します。
![[node weight] フィールド](GUID-7EB1D4EE-A46D-4410-ACCF-82068FBA9EBD-low.png)
加重値は、source_node、continue_node、function_node、multifunction_node、async_node、および tag_matching join_node など、本体を持つノードにのみ有効です。グラフのトポロジーに関連する他のノードは、加重値を使用しません。例えば、broadcast_node に加重値を指定してもノードには影響しません。
次の例について考えてみます。
実行時間が長くなるのを防ぐため、スケーラビリティー解析は特定のしきい値を上回る合計シリアル時間ですべての実行をスケールします。デフォルトのしきい値は 5 秒です。この値を変更するには次の操作を行います。
[Edit] > [Preferences] に移動します。
[TBB] カテゴリーで [Scalability] タブを開きます。
[Serial Run Time(s)] フィールドの値を修正します。
合計シリアルランタイムは、グラフを通過するデータ項目数も考慮します。例えば、10 秒のシリアルランタイムで 4 つのデータ項目を含むグラフのシリアルランタイムの合計は 40 秒です。
ノードの荷重がオーバーヘッドが影響する領域でスケールしないようにするため、解析では元の加重を使用しスケール後に 100 マイクロ秒の加重を持つノードが存在しない場合、スケーリングを実装しません。
グラフに インテル® oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロック の軽量ウェイトポリシーを使用することが有効であると思われるノードが含まれている場合、解析により推奨ノードの軽量ウェイトポリシーがアクティブになり、改善される可能性が一覧表示されます。