SYCL* アプリケーションのトレースを収集

SYCL* のトレース収集は、現在 Linux* でのみサポートされています。

フローグラフ・アナライザー のコマンドライン・コレクターを使用して、SYCL* アプリケーションからトレースデータを取得できます。SYCL* トレースを収集するには、トレースが有効にされた SYCL* ランタイムが必要です。データ並列 C++ アプリケーションの解析 サンプルコードを使用します。次の手順でビルドします。

  1. データ並列 C++ アプリケーションの解析 からコードスニペットをコピーして、va_const.cpp として保存します。

  2. 次のコマンドでコンパイルします。

    icpx -fsycl -o vac ./va_const.cpp

ビルドされたサンプルから SYCL* アプリケーションのトレースを収集して、フローグラフ・アナライザー で表示する XML ファイルを生成するには次の操作を行います。

  1. 環境変数FGT_ROOT<fga-install-dir>/fgtを指すように設定します。

    export FGT_ROOT=<advisor-install-dir>/fga/fgt
  2. 次の環境変数を設定して、SYCL* ランタイムのバックエンドに OpenCL* を指定します。

    export SYCL_BE=PI_OPENCL

    注:

    現在の Flow Graph コレクターは、レベル0をサポートしていません。
  3. フローグラフ・アナライザー・コレクターを使用してアプリケーションを実行します。

    $FGT_ROOT/linux/bin/fgtrun.sh ./vac gpu

    このコマンドは次の 2 つのファイルを生成します。vac.graphml、 非同期タスクグラフとして実行されたセマンティクス情報が含まれます。vac.traceml、アプリケーションの実行トレースが含まれます。実行したシステム上の フローグラフ・アナライザー でファイルを開くか、フローグラフ・アナライザー がインストールされている別のシステムにファイルをコピーして調査します。

フローグラフ・アナライザー の GUI を起動するには次のコマンドを実行します。

<fga-install-dir>/fga/run_fga.sh &