スタンドアロン GUI: サンプル・アプリケーションの準備

このトピックは、自動ルーフライン・グラフを使用して、優先度の高い最適化を決定する方法を紹介するチュートリアルの一部です。

インテル® Advisor のスタンドアロン GUI を使用して、浮動小数点パフォーマンスを描画するトレーニング用のサンプル・アプリケーションを試す場合は、以下の手順に従ってください。

ソフトウェア・ツールの入手とサンプル・アプリケーションの展開

次のツールが必要です。

まだインテル® Advisor やインテル® C++ コンパイラー・クラシックをお持ちでない場合は、インテル® oneAPI ベース・ツールキット (英語) をダウンロードしてください。

roofline_demo_samples サンプル・アプリケーションを設定するには、次の操作を行います。

  1. サンプルコードとサンプル結果の両方を、書き込み可能なディレクトリーまたは共有フォルダーにダウンロード (英語) します。

  2. サンプルコードとサンプル結果の .zip ファイルを展開します。

サンプル・アプリケーションの準備

このチュートリアルで使用するサンプル・アプリケーションを準備します。

  1. インテル® C++ コンパイラー・クラシック環境を設定します。例えば、コマンドプロンプトに次のように入力します。

    "<compiler-install-dir>\bin\compilervars.bat" intel64

    これで、インストールされているインテル® C++ コンパイラー・クラシックの最新バージョンの環境が設定されます。コンパイラー環境のパス <compiler-install-dir> は、インストール・ディレクトリーにより異なります。

    コンパイラー環境の設定については、『インテル® C++ コンパイラー・クラシック・デベロッパー・ガイドおよびリファレンス』の「compilervars でコンポーネントの場所を指定」 (英語) を参照してください。

  2. コマンドプロンプトで、ディレクトリーを展開した roofline_demo_samples\ に移動します。

  3. build.bat を実行します。release サブディレクトリーが作成され、サンプル・アプリケーションがリリースモードでビルドされます。

独自のアプリケーションをビルドして、正確で完全なベクトル化アドバイザーの結果を生成するには、以下の設定でリリースモードの最適化されたバイナリーをビルドします。

操作

最適な C/C++ 設定

完全なデバッグ情報を生成する (コンパイラーとリンカ―)

Linux* コマンドライン: -g

Windows* コマンドライン:

  • /ZI

  • /DEBUG

Microsoft* Visual Studio* IDE:

  • [C/C++] > [全般] > [デバッグ情報の形式] > [プログラム データベース (/Zi)]

  • [リンカー] > [デバッグ] > [デバッグ情報の生成] > [はい (/DEBUG)]

適度な最適化を適用する

Linux* コマンドライン: -O2 以上

Windows* コマンドライン: /O2 以上

Visual Studio* IDE: [C/C++] > [最適化] > [最適化] > [実行速度の最大化 (/O2)] 以上

コンパイラー診断を生成する (インテル® コンパイラー 15.0 では必要、16.0 以降では不要)

Linux* コマンドライン: -qopt-report=5

Windows* コマンドライン: /Qopt-report:5

Visual Studio* IDE: [C/C++] > [診断 [Intel C++]] > [最適化診断レベル] > [レベル 5 (/Qopt-report:5)]

ベクトル化を有効にする

Linux* コマンドライン: -vec

Windows* コマンドライン: /Qvec

SIMD ディレクティブを有効にする

Linux* コマンドライン: -simd

Windows* コマンドライン: /Qsimd

OpenMP* ディレクティブに基づいてマルチスレッド・コードを生成できるようにする

Linux* コマンドライン: -qopenmp

Windows* コマンドライン: /Qopenmp

Visual Studio* IDE: [C/C++] > [言語 [Intel C++]] > [OpenMP* サポート] > [並列コードの生成 (/Qopenmp)]

インテル® Advisor の起動

  • Windows* 環境では、advixe-gui コマンドを使用するだけで、インテル® Advisor スタンドアロン GUI (またはadvixe-clコマンドでコマンドライン・インターフェイスを) を起動できます。インテル® Advisor 環境を設定します。  

  • デフォルトのインストール先 <advisor-install-dir> は、C:\Program Files (x86)\Intel\oneAPI\ です。

次のいずれかの方法でインテル® Advisor を起動します。

プロジェクトの準備

  1. [File (ファイル)] > [New (新規作成)] > [Project (プロジェクト)...] を選択します (または、[Welcome (ようこそ)] ページで [New Project... (新規プロジェクト)] をクリックして)、[Create a Project (プロジェクトを作成)] ダイアログボックスを表示します。
  2. [Project name (プロジェクト名)] フィールドに ‘roofline’ と入力して、サンプル・アプリケーション・プロジェクトの場所を指定し、[Create Project (プロジェクトを作成)] ボタンをクリックして roofline.advixeproj ファイルを作成し、[Project Properties (プロジェクトのプロパティー)] ダイアログボックスを開きます。
    インテル® Advisor ダイアログボックス: プロジェクトのプロパティー

  3. [Analysis Target (解析ターゲット)] タブで [Survey Hotspots Analysis (サーベイ・ホットスポット解析)] タイプが選択されていることを確認します。

  4. [Application (アプリケーション)] フィールドの横にある [Browse... (参照)] をクリックして、release サブディレクトリーにあるビルドした roofline_demo バイナリーファイルを選択します。

  5. [Survey Trip Count Analysis (サーベイ・トリップ・カウント解析)] タイプでは、[Inherit settings from Survey Hotspots Analysis Type (サーベイ・ホットスポット解析タイプから設定を継承)] チェックボックスがオンになっていることを確認します。

  6. [OK] ボタンをクリックして、[Project Properties (プロジェクトのプロパティー)] ダイアログボックスを閉じます。