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ビルド環境で OpenMP* を有効にする

OpenMP* は、Microsoft* Visual C++* コンパイラー、GNU* コンパイラー、インテル® Fortran コンパイラー・クラッシック、およびインテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーの特定のバージョンでサポートされています。

Microsoft* コンパイラーの OpenMP* のサポートに関する情報は、Microsoft Visual Studio* のヘルプをご覧ください。GNU* コンパイラーの OpenMP* サポートについては、コンパイラーのヘルプや gcc(1) などの man ページを参照してください。

コマンドラインで OpenMP* サポートを有効にするには、インテル® コンパイラーの /Qopenmp (Windows*) または -openmp (Linux*) オプションなど対応するコンパイラー・オプションを指定します (コンパイラーのドキュメントを参照してください)。

Windows* システムで Microsoft Visual Studio* を使用して OpenMP* を有効にするには、次の操作を行います。

  1. [ソリューション エクスプローラー] で、プロジェクト名を選択 (クリック) します。複数のプロジェクトを選択するには、Ctrl キーを使用します。
  2. [プロジェクト] > [プロパティ] を選択するか、プロジェクト名を右クリックしてコンテキスト・メニューから [プロパティ] を選択します。
  3. C/C++ または Fortran プロジェクトの [プロパティー ページ] を開きます。

    [C/C++] > [言語]

    [OpenMP のサポート][はい] に設定します。

    [Fortran] > [言語]

    [OpenMP のサポート][はい] に設定します。

  4. [OK] をクリックして、プロパティーを保存します。
  5. ほかの構成で上記の手順を繰り返します。
  6. ビルドを開始する前に、スタートアップ・プロジェクトのプロパティーを確認してください。
これで、Windows* システムで OpenMP* をサポートするための環境の設定は完了です。

ヒント

OpenMP* 並列フレームワークを使用してコードを書き直した後、インテル® Advisor でパフォーマンスを解析できます。Vectorization and Code Insights (ベクトル化とコードの調査) パースペクティブを使用して、OpenMP* コードがどの程度ベクトル化されているか解析するか、Offload Modeling (オフロードのモデル化) パースペクティブで GPU でのパフォーマンスをモデル化できます。

ソースで #pragma omp プラグマを使用するだけであっても、Microsoft* コンパイラーで Visual C++ ソースをコンパイルする場合、#include <omp.h> の追加が必要です。そうしないと、アプリケーションの実行時に .dll を検出できないことがあります。

インテル® Fortran コンパイラー・クラッシックを使用して OpenMP* 環境をインクルードするには use omp_lib 文を指定します。

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