このドキュメントは、インテル® VTune™ プロファイラー 2026.4 Linux 版のインストールに含まれる、vtune-profiler-ai-assistant/README.md を iSUS で翻訳した日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。
このプロジェクトは、インテル® VTune™ プロファイラーの主要機能を MCP (モデル・コンテキスト・プロトコル) サーバーとしてラップし、パフォーマンス・エンジニアリングのワークフローに沿ってユーザーをガイドする、ターミナルベースの対話型インターフェイスを提供します。
機能
- 自然言語プロファイル: アシスタントに、アプリケーションのプロファイル、ホットスポットの特定、またはキャッシュミスの説明などを問い合わせできます。
- ガイダンス付き、同意確認による実行: `vtune -collect` や `vtune -report` コマンドを実行して、計画を説明し、影響の大きい操作を行う前には確認を求めます。そのため、開発者は常に状況を把握できます (“パイロットではなくパートナー”)。
- 高度な解析: 膨大なインテル® VTune™ プロファイラーの XML/CSV レポートを解析して有益な情報をもたらす要約を抽出し、メトリック主導の反復的な調査プロセス (スナップショット → ホットスポット → 数値が示す解析) を行います。
- 自己完結型インストール: 単一のシェルスクリプトと `uv` パッケージ・マネージャーを使用し、システム上の Python や PATH を変更したり root 権限を必要とせず、プロジェクト・ディレクトリーに独立したプロジェクト・ローカルな Python ランタイムを作成します。(初回実行時には、`uv`、Python ランタイムおよびプロジェクトの Python 依存関係がダウンロードされます。)
ドキュメント
- [ユーザーガイド] — アシスタントの使い方: プロファイルのワークフロー、パフォーマンス・ラボ・ノートブック、スラッシュコマンド、サンプリング・モード、および権限。
- [FAQ] — よくある質問と、”なぜそうなるのか” という回答。
内部設計と計画ドキュメントは (製品には含まれないため) `docs/` に格納されています。
技術スタック
- CLI: タイパー + リッチ
- エージェント・オーケストレーション: PydanticAI
- ツーリング: FastMCP
要件
`./setup.sh` を実行する前に、ターゲットマシンで以下を確認します。
要件 |
詳細 |
OS |
Linux (x86-64)。アシスタントは Linux ターゲットのプロファイルを行い、ホストの機能に関する `/proc` 情報を読み取ります。 |
インテル® VTune ™ プロファイラー |
事前にインストールされている必要があります。アシスタントはインテル® VTune™ プロファイラーを検出して実行しますが、インテル® VTune™ プロファイラーを同梱していません。oneAPI 環境 (`source /opt/intel/oneapi/setvars.sh`) を実行するか、`PATH` に `vtune` を用意します。インストール後、`./bin/vtune-ai check` で確認します。 |
`curl` |
`uv` をブートストラップするため `setup.sh` から要求されます。 |
外部ネットワーク (初回インストール時のみ) |
HTTPS 経由で `astral.sh` (`uv` をダウンロード) および `pypi.org` / `files.pythonhosted.org` (Python ランタイム + 依存関係) へ。プロキシー環境下では、`setup.sh` を実行する前に `HTTPS_PROXY`/`HTTP_PROXY` をエクスポートします。エアギャップ環境のホストでは、事前に `uv` キャッシュを準備するか、PyPI をミラーリングしておきます。インストール時にこれらのエンドポイントへのアクセスが必要になりますが、その後は、選択した LLM プロバイダーへの呼び出しを除き、完全にオフラインで動作します。 |
LLM プロバイダー + キー |
事前に準備してください (ステップ 2 を参照)。実行時に必要なネットワーク・アクセスは、プロバイダーの API エンドポイントへの接続のみです。 |
権限 |
インストール時に `root` / `sudo` 権限は不要です。すべてのファイルがプロジェクト・ディレクトリー下に配置されます。プロファイルには権限の昇格が必要となる場合があります。`perf_event_paranoid` の制限の厳しいホスト上でハードウェア・イベントベース・サンプリングを行うには、`sudo` (`allow_sudo` 経由で有効化) またはカーネル設定の緩和が必要です。ソフトウェア・サンプリングは、特権を必要とせずに動作します。 |
ディスク |
分離されたツールチェーン用に約 300 MB (`uv` 約 60 MB + `.venv/` 配下の Python ランタイムおよび依存関係に約 210 MB)、および `results/` 配下にインテル® VTune™ プロファイラー結果ディレクトリー用の領域が必要です。 |
Python |
システム全体での設定は不要です。プロジェクト用に、`uv` が隔離された Python 3.13 ランタイムを準備します。 |
導入ガイド
1. インストール
インテル® VTune™ プロファイラーの AI アシスタントは、ツールの実行中にジョブ履歴を保持し、プロファイル結果ファイルを保存するローカルファイルを生成します。インテル® VTune™ プロファイラーのインストール・フォルダーにこれらのファイルが作成されるのを避けるには、同フォルダー内の `vtune-profiler-ai-assistant` フォルダーを任意の場所 (ファイルを作成できる場所) にコピーし、そこからツールを起動します。
ブートストラップ・スクリプトを実行します。システム環境に影響を与えることなく、`.bin/` 配下にプロジェクト・ローカルで隔離された [uv] (https://docs.astral.sh/uv/) を準備し、仮想環境を同期した上で、`bin/vtune-ai` に CLI ラッパーを生成します:
$ bash
$ ./setup.sh
インストールによってシステムに配置されるもの (構成一覧)。すべてプロジェクト・ディレクトリー内で完結します。
システム全体 (/opt/intel) へのインストールは行われず、システムの Pythonや `PATH` も変更されません。
パス |
コンポーネント |
サイズ |
`.bin/uv` |
`uv` パッケージ・マネージャー (astral.sh からダウンロード) |
最大 60 MB |
`.venv/` |
分離された Python 3.13 ランタイムとプロジェクトの依存関係 |
最大 210 MB |
`bin/vtune-ai` |
生成された CLI ラッパー (`.venv` 経由でアプリを実行) |
< 1 KB |
アンインストールするには、プロジェクト・ディレクトリーを削除します。それ以外は何も必要ありません。
コマンドを実行します。生成されたラッパーからアシスタントを呼び出します:
`./bin/vtune-ai check`。グローバル `PATH` には含まれていないため、先頭の > `./` (またはフルパス) が必要です。
2. モデルを選択します (独自鍵を使用: BYOK)
このアシスタントは、いかなる認証情報も送信しません。プロバイダーとキーを用意してください。設定は 2 つに分かれています:
- `vtune-ai.toml` — ルーティングのみ: どのプロバイダー、どのモデルか。
テンプレートをコピーして、プロファイルを選択します:
$ bash $ cp vtune-ai.toml.example vtune-ai.toml - `.env` — シークレットおよびアカウント設定 (API キー、GCP プロジェクト、AWS リージョン、Azure エンドポイント)。
テンプレートをコピーし、選択したプロバイダーのセクションに指定します。
$ bash $ cp .env.template .env
`vtune-ai.toml` 内の `active_profile` を、プロファイルのいずれかに設定します。モデル名はあくまで例であり、利用するプロバイダーが提供している名称に合わせて編集してください。
プロファイル |
プロバイダー |
設定項目 |
`openai` |
OpenAI |
`OPENAI_API_KEY` |
`anthropic` |
Anthropic |
`ANTHROPIC_API_KEY` |
`gemini` |
Google Gemini Developer API |
`GOOGLE_API_KEY` |
`vertex` |
Google Vertex AI |
ADC (`gcloud auth application-default login`) + `GOOGLE_CLOUD_PROJECT` |
`bedrock` |
AWS Bedrock |
`AWS_REGION` + `AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK` または AWS 認証情報 (boto3 チェーン) のいずれか |
`azure` |
Azure OpenAI |
`AZURE_OPENAI_API_KEY` + エンドポイント (`azure_endpoint`/`AZURE_OPENAI_ENDPOINT`) |
`openai-compatible` |
任意の OpenAI 互換エンドポイント (Ollama、vLLM、Bedrock Mantle など) |
プロファイルでの `base_url` (モデルで必要な場合は `api = “responses”` を設定) |
具体例 — Google Gemini:
- `vtune-ai.toml` で、`active_profile = “gemini”` を設定。
- [Google AI Studio] (https://aistudio.google.com/apikey) から API キーを取得します。
- `.env` に `GOOGLE_API_KEY=…your-key…` を追加します。
- 検証: `./bin/vtune-ai check`
3. セットアップの確認
$ bash
$ ./bin/vtune-ai check
`check` は、2 つのことを報告する preflight です:
- LLM プロバイダー — アクティブなプロファイルに必要な環境が整っていることに加え、認証情報が有効であることを確認する最小限のライブコールを一度実行する必要があります (`–no-probe` でライブコールをスキップできます)。
- インテル® VTune™ プロファイラーおよびホストの準備確認 — インテル® VTune™ プロファイラーのバイナリーが検出できるか、またそのホストが実際にどの解析タイプをサポートしているか確認します (制限の厳しい `perf_event_paranoid` や仮想化ホストといった問題は、警告として表示されます)。
プロバイダー設定やインテル® VTune™ プロファイラーのインストールが完全でないとチェックは失敗しますが、ホスト機能に関する警告では失敗しません (ソフトウェア・サンプリングは引き続き動作します)。
4. 実行
$ bash
$ ./bin/vtune-ai chat
使用するプロバイダーは何ですか?
同梱の CLI を使用せず、このプロジェクトの MCP サーバーを独自の MCP ホスト (Claude Code、Claude Desktop、Cursor) に登録することもできます。
$ bash
$ claude mcp add vtune -- "$(pwd)/.venv/bin/vtune-mcp"
その後、エージェントはインテル® VTune™ プロファイラーを直接取得します。ツールの一覧、JSON 設定、および注意事項については、[ユーザーガイドの「独自のエージェントを使用する」] (user-docs/USER_GUIDE.md#9-using-your-own-agent-standalone-mcp-server) をご覧ください。
Intel、インテル、Intel ロゴ、VTune、その他のインテルの名称やロゴは、Intel Corporation またはその子会社の商標です。

