インテル® VTune™ プロファイラー (Windows* 版) 導入ガイド
目次
ワークフローを理解する
解析を始める前に
ステップ 1: インテル® VTune™ プロファイラーを開始
ステップ 2: 解析の設定と実行
ステップ 3: パフォーマンス・データの表示と解析
DPC++ アプリケーションのプロファイル
次のステップ
関連資料
著作権と商標について
インテル® VTune™ プロファイラーを使用して、Windows*、macOS*、および Linux* プラットフォーム上でローカルおよびリモート・ターゲット・システムを解析します。次の操作によりシステムのパフォーマンスを改善します。
- 選択したアルゴリズムを解析。
- シリアルおよび並列コードのボトルネックを特定。
- 利用可能なハードウェア・リソースがアプリケーションのどこに、どのようなメリットをもたらすかを理解。
- アプリケーションの実行をスピードアップ。
ワークフローを理解する
インテル® VTune™ プロファイラーを使用して、アプリケーションをプロファイルし、パフォーマンス改善のため結果を解析します。一般的なワークフローを以下に示します。

DPC++ アプリケーションのプロファイルにインテル® VTune™ プロファイラーを使用できます。このワークフローに従ってください。
- ベータ版インテル® oneAPI ベース・ツールキット (英語) またはベータ版インテル® システム・ブリングアップ・ツールキット (英語) からインテル® VTune™ プロファイラーをインストールします。これらのツールキットには、プロファイル処理に必要な dpcpp が含まれます。
- ステップ 1a の手順で環境変数を設定します。
- DPC++ アプリケーションをプロファイルします。
解析を始める前に
- アプリケーションは、シンボル情報付きですべての最適化を有効にしてリリースモードでビルドします。コンパイラーの設定に関する詳細は、インテル® VTune™ プロファイラーのオンライン・ユーザーガイド (英語) をご覧ください。
- テストに使用可能なアプリケーションがない場合は、 C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\VTune Profiler <version>\samples\en\C++\matrix にインストールされる matrix サンプル・アプリケーションと、C:\Users\<user>\Documents\VTune Profiler <version>\Projects\sample (matrix) にインストールされるサンプル結果を使用できます。
ステップ 1: インテル® VTune™ プロファイラーを開始
次のいずれかの方法でインテル® VTune™ プロファイラーを開始します。一部のオプションでは、解析結果を収集するプロジェクトを作成する必要があります。
ステップ 2: 解析の設定と実行
新規プロジェクトを作成すると、次のデフォルト値で [解析の設定] ウィンドウが開きます。
- [アプリケーションを起動] セクションで、アプリケーションの実行ファイルの場所を指定します。
- 解析を実行するには、[開始] ボタンをクリックします。
ステップ 3: パフォーマンス・データの表示と解析
データ収集が完了すると、インテル® VTune™ プロファイラーは解析結果を [サマリー] ペインに表示します。ここでアプリケーションのパフォーマンスの概要を把握し、別のウィンドウに切り替えて詳しく調査します。
[詳細] セクションは、パフォーマンス改善の可能性を示します。
DPC++ アプリケーションのプロファイル
必要条件:
- システムに Microsoft* Visual Studio* 2017 以降がインストールされている必要があります。
- ベータ版インテル® oneAPI ベース・ツールキット (英語) または ベータ版インテル® システム・ブリングアップ・ツールキット(英語) からインテル® VTune™ プロファイラーをインストールします。
- 環境変数を設定します。インテル® oneAPI ツールキットの vars.bat スクリプトを実行します。
- Microsoft* Visual Studio* に dpcpp コンパイラー (インテル® oneAPI ツールキットによりインストールされる) が統合されていることを確認してください。
サンプル・アプリケーション:
テストに使用可能な DPC++ アプリケーションがない場合は、インテル® oneAPI ツールキットのサンプルコードのパッケージ (英語) をダウンロードしてください。これには、DPC++ アプリケーションのビルドとプロファイルに使用できる matrix_multiply サンプルが含まれています。
- Microsoft* Visual Studio* を起動します。
- [ファイル] > [開く] > [プロジェクト/ソリューション] をクリックします。matrix_multiply フォルダーから matrix_multiply.sln を選択します。
- この構成をビルドします ([プロジェクト] > [ビルド])。
- プログラムを実行します ([デバッグ] > [デバッグなしで開始])。
-
サンプルの DPC++ またはスレッド化されたバージョンを選択するには、プリプロセッサー定義を使用します。
- [プロジェクト] > [プロパティ] > [DPC++] > [Preprocessor] > [Preprocessor Definition] に移動します。
- DPCPP または USE_THR を定義します。
-
matrix サンプルで GPU 解析を実行します。
- Microsoft* Visual Studio* IDE からインテル® VTune™ プロファイラーを開きます。
- [どのように] ペインで
参照ボタンをクリックします。
- [プラットフォーム解析] にある [GPU 計算/メディア・ホットスポット] 解析タイプを選択します。
- 解析オプションを選択します。
- [開始] ボタンをクリックして解析を実行します。
インテル® VTune™ プロファイラーはデータを収集し、解析結果を [GPU 計算/ホットスポット] ビューポイントに表示します。[サマリー] ウィンドウで、CPU と GPU リソース使用量の統計を確認し、アプリケーションが GPU 依存であるか確認します。基本的な CPU と GPU メトリックを参照するには、[プラットフォーム] ウィンドウに切り替えます。
次のステップ
インテル® VTune™ プロファイラーのほかの解析タイプを使用してシステムとアプリケーションのパフォーマンス・メトリックを収集します。[どのように] ペインの
ボタンをクリックして、ほかの解析タイプを表示します。

matrix プロジェクトには、ほかの解析タイプの結果も含まれています。
- matrix プロジェクトと関連する結果ファイルを開いて、一般的なパフォーマンスの問題を調査します。[プロジェクト・ナビゲーター] に表示されていない場合は、C:\Users\<user>\Documents\Profiler\Projects\sample (matrix) ディレクトリーから開きます。
- matrix サンプル・アプリケーションと対応する「インテル® VTune™ プロファイラーのチュートリアル」 (英語) を使用して、一般的なパフォーマンスの問題とその解決方法を確認します。
関連資料
ドキュメント | 説明 |
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オンライン・トレーニング (英語) | オンライン・トレーニング・サイトは、インテル® VTune™ プロファイラーの基本を学ぶための導入ガイド、ビデオ、チュートリアル、ウェビナー、および技術記事を提供します。 |
チュートリアル (英語) | インテル® VTune™ プロファイラーのチュートリアルでは、初心者向けの簡単なサンプル・アプリケーションを介して基礎を学習できます。 |
クックブック | パフォーマンス解析クックブックは、インテル® VTune™ プロファイラーの解析タイプを使用して、最も一般的なパフォーマンスの問題を特定して解決するヒントを含んでいます。 |
リリースノート (英語) | リリースノートには、システム要件、製品説明、技術サポート、そして既知の問題と制限事項など製品の最新情報が含まれます。 |
インストール・ガイド (英語) | インストール・ガイドでは、インテル® VTune™ プロファイラーのインストール手順と、各種ドライバーやコレクターのインストール後の設定手順が示されます。 |
ユーザーガイド (英語) | ユーザーガイドは、インテル® VTune™ プロファイラーの主要ドキュメントです。
注:インテル® Parallel Studio XE (英語) や インテル® System Studio (英語) のすべての製品ドキュメントをダウンロードできます。 |
著作権と商標について
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