インテル® TBB 4.4 Update 2 の新機能
この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに公開されている「What’s New? Intel® Threading Building Blocks 4.4 Update 2」の日本語参考訳です。
変更点 (インテル® TBB 4.4 Update 1 からの):
- Linux* 上でインテルの OpenMP* RTL (libomp) との相互運用性を改善:
OpenMP* のアフィニティー設定は、タスク・スケジューラーが使用するデフォルトスレッド数に影響しません。インテル® C++ コンパイラー 16.0 update 1 以降が必要です。 - コレスキー因数分解アルゴリズムに異なる実装による新しいフローグラフの例を追加しました。
プレビュー機能:
- フローグラフ API にテンプレート・クラス opencl_node が追加されました。これにより、OpenCL* デバイスへの低グラフのオフロード計算が可能になります。
- 型指定されたメッセージキーを使用するため join_node が拡張されました。(ノードポートの代わりに) メッセージ型に関連する関数を使用してメッセージキーを取得することで、ノードの API を簡素化します。
- ワークロードのバランスを取るため parallel_for と parallel_reduce のオーバーヘッドを最小化する static_partitioner を追加しました。
- ユーザー設定による同時実行の制限をサポートするため、フローグラフ API のテンプレート・クラス async_node を改善しました。
修正された問題:
- Linux* 上でライブラリーのサンプルが GUI レイヤーでクラッシュする問題を解決しました。
コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。