インテル® C++ / Fortran コンパイラー 2018 for Windows* 向けの再配布可能ライブラリー
この記事は、インテル® デベロッパー・ゾーンに掲載されている「Redistributable Libraries for Intel® C++ and Fortran 2018 Compilers for Windows*」の日本語参考訳です。
概要
この記事には、インテル® C++ および Fortran コンパイラー for Windows* 向けの再配布可能インストール・パッケージへのリンクが含まれます。
その他のバージョンのパッケージについては、バージョンごとの再配布可能ライブラリー (英語) をご覧ください。
この再配布可能パッケージは、インテル® コンパイラーを使用してビルドされたアプリケーションを使用するエンドユーザー向けです。それぞれのコンパイラーのアップデートごとに再配布可能パッケージがあることに注意してください。アプリケーション・ベンダーによって推奨されるパッケージをダウンロードおよびインストールしてください。
再配布可能パッケージの OS 要件
サポートされる OS ディストリビューション向けのアップデートに関するリリースノートを参照してください。
- インテル® Parallel Studio XE 2018 Composer Edition for C++ リリースノート (英語)
- インテル® Parallel Studio XE 2018 Composer Edition for Fortran リリースノート (英語)
インストールの手順
再配布可能パッケージのインストール・プログラムの指示に従ってインストールを進めてください。インストールするには、ソフトウェア利用許諾契約 (英語) に同意する必要があります。インストーラーはすべてのライブラリーを以下のディレクトリーにインストールします。
[Common Files]\Intel\Shared Libraries\
インストーラーは上記のディレクトリーに対し “INTEL_DEV_REDIST” という新しい環境変数を作成します。そして、PATH 環境変数は、[INTEL_DEV_REDIST]\redist\[ia32|intel64]\compiler と [INTEL_DEV_REDIST]\redist\[ia32|intel64]\mpirt (Fortran パッケージ) で更新されます。”redist\intel64″ ディレクトリーは、64 ビット・システムでのみ追加されます。PATH の変更に関する詳細は以降で説明します。
64 ビット・システムでは、さらにインテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャー向けの再配布可能ライブラリーを格納するサブフォルダー [INTEL_DEV_REDIST]\compiler\lib\mic があります。そして、環境変数 MIC_LD_LIBRARY_PATH にこの場所が設定されます。
再配布可能パッケージをユーザー出力が伴わない「サイレントモード」でインストールする場合、次のように /quiet /qn オプションを追加してコマンドラインを実行します。
>> ww_icl_redist_msi_2018.0.124.msi /quiet /qn
システム PATH 環境変数の変更
MSI または MSM 形式の再配布可能ライブラリーのインストールでは、インストールされた DLL を含むフォルダーがシステム PATH 環境変数に追加されます。Microsoft* Windows* では PATH 環境変数の合計サイズに制限があります。Windows* 7 以降では 4095 文字に制限されます。その制限はシステム全体の定義に影響するだけでなく、バッチファイルやスクリプトの実行によって変更されるレングスにも適用されます。制限を超えると PATH の値は切り捨てられ、Windows* や一部のアプリケーションが正しく動作しなくなる可能性があります。
PATH が切り捨てられる可能性がある場合、再配布可能ライブラリーのインストーラーが PATH を変更しないようにできますが、インテル® コンパイラーを使用してビルドされたプログラムを実行する場合、PATH に適切なフォルダーを含める必要があります。
- MSI インストーラーを使用する場合、コマンドラインに NO_UPDATE_PATH=yes 引数を追加します。
例:msiexec /i ww_icl_redist_msi_2018.0.124.msi NO_UPDATE_PATH=yes
- MSM マージモジュールを使用する場合は、インストーラーのプロパティーで更新プロパティー NO_UPDATE_PATH=yes を設定します。
インストールの検証
インテルの再配布可能ライブラリーと必須の Microsoft* Visual C++* 再配布可能ライブラリー、または Visual Studio* と C++ ツールおよびライブラリーをインストールした後に、インテル® コンパイラーによってビルドされたバイナリーを実行します。問題が生じた場合、Dependency Walker (英語) などのツールを使用して、不足している DLL やライブラリーを調査します。
再配布可能なパッケージへのリンク
インテル® C++ コンパイラー 2018 for Windows* | インテル® Fortran コンパイラー 2018 for Windows* |
最初のリリース • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
最初のリリース • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
Update 1 • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
Update 1 • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
Update 2 • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
Update 2 • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
Update 3 • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
Update 3 • 再配布可能ライブラリー・パッケージ |
参考資料
- バージョンごとの再配布可能ライブラリー (英語)
- Microsoft* Windows* 用アプリケーションのバイナリービルドの再配布 (英語)
- インテル C++ & Visual Fortran Composer XE 2013 SP1 for Windows* の再配布可能パッケージ (英語)
お問い合わせ
インテル® ユーザーフォーラムをご利用ください。
コンパイラーの最適化に関する詳細は、最適化に関する注意事項を参照してください。