インテル® VTune™ Amplifier 2018 ヘルプ
インテル® VTune™ Amplifier は、特定の最適化を目標とするいくつかの事前設定された解析タイプを提供します。
これには次のようなものがあります。
基本ホットスポット (Basic Hotspots): コードが最も時間を費やす呼び出し経路を解析し、アルゴリズムのチューニングの可能性を探索します。C/C++、Fortran、Java* および Python* アプリケーションなどに適用できます。
高度なホットスポット (Advanced Hotspots): より高い解像度と短いサンプリング間隔でアプリケーションやシステム全体を解析して、カーネル情報を得るのに最適な解析です。Docker* や LXC などのコンテナー内のアプリケーションを含む、C/C++、Fortran、Java* および Python* アプリケーションなどに適用できます。
並行性 (Concurrency): 利用可能なコア上でのスレッド並列処理を可視化し、高いまたは低い並行性を検出して、コード内のシリアル・ボトルネックを特定するのに最適な解析です。C/C++、Fortran、Java* アプリケーションなどに適用できます。
ロックと待機 (Locks and Waits): 過度なロックの使用や長いクリティカル・セクションなど、低い並行性の原因となる場所を特定するのに最適な解析です。C/C++、Fortran、Java* および Python* アプリケーションなどに適用できます。
HPC パフォーマンス特性 (HPC Performance Characterization): CPU、メモリー、および浮動小数点ユニット (FPU) のリソースを利用する、計算集約型の OpenMP* や MPI アプリケーションの動作を理解するのに最適な解析です。C/C++ と Fortranなどに適用できます。
全般解析 (General Exploration): ハードウェア・ボトルネックの原因である CPU パイプライン・ステージ (フロントエンド、バックエンドなど) とハードウェア・ユニットを特定するのに最適な解析です。Docker* や LXC などのコンテナー内のアプリケーションを含む、C/C++、Fortran、Java* および Python* アプリケーションなどに適用できます。
メモリーアクセス (Memory Access): CPU キャッシュや NUMA に関する問題を含むメモリー使用量を再検討することで、メモリー依存のアプリケーションのパフォーマンスに影響するメモリー階層を特定するのに最適です。C/C++、Fortran、Java* アプリケーションなどに適用できます。
さらに、インテル® VTune™ Amplifier は、GPU、ディスク I/O、割り込み解析など特定の状況で有効なその他の解析タイプを用意しています。
また代替手段として、熟練したユーザーはインテル® VTune™ Amplifier で提供されるデータコレクターを使用したカスタム解析を作成したり、インテル® VTune™ Amplifier のコレクターを他のカスタムコレクターと組み合わせることができます。
事前定義された解析タイプは次の分野に適用できます。